夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

菜の花電車

2010年03月05日 22時50分14秒 |  岬な日々


いすみ鉄道では沿線の花をフィーチャーして折々に宣伝をしていますけど、特にこの時期の菜の花は黄色の電車のカラーと合わせて力を入れているみたいですね。
鉄道の人たちだけでなく、沿線の農家の人たちも菜の花を植え、育てて協力しています。
ところが今年は菜の花の不作。
マミミクさんが行かれたところでは、世話をしている人がこんなに少ないのは初めてだと話していたと書かれていました。
菜も小ぶりで、茎もひょろひょろしていますけど、それでも春の息吹を感じさせてくれています。



菜の花はこの前の日記にも掲載しています。

菜の花   菜の花畑に 入日薄れ

2010年03月05日 21時34分20秒 |  気になる詩、言葉


先日、菜の花というタイトルで日記を書きましたけど、今年は菜の花の大不況ということで、菜花の写真を掲載しておりませんでしたね。
今日は、風邪っぽくって、熱も一度位高め、頭が痛い、、、、
でも、せっかく岬に来て何もしないで帰るのも残念、というわけで車を出しました。




今日は暖かいというより、むしろ暑いといったほうが近い一日でした。
私より小さな蜂さんだって、久しぶりの好天気に、お仕事に精を出しているんですから、私が寝込んでいては恥ずかしいですよね。



おぼろ月夜

菜の花畑に 入日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて 匂い淡し

    高野辰之 作詞
    岡野貞一 作曲


この情景にはまだもうちょっと時間がありますが、あまり遅くなって風邪をひどくすると大変ですから、この辺で手を打ちましょう。

この歌、どこにでもあるような風景を、何気なく、普通の言葉でさらさらと書いて、人の心に染込んでくるっていうのは、本当に大変な才能ですよね。

これでもかっていうような虚仮脅かしに包まれた現代アートの作品を見せ付けられていると、こんなしみじみと心に響いてくるような作品を作る作家っに出会えるのがとても貴重、嬉しくなってきます。
でも、そんなこと少ないですよね~



マガモ その2  外に居て恋ひつつあらずは

2010年03月05日 21時07分54秒 |  気になる詩、言葉


外(よそ)に居て恋ひつつあらずは
    君が家の池に住むといふ鴨にあらましを
           万葉集 4-0276
           大伴坂上郎女

遠くに居て貴方のことを思い焦がれるのであれば
貴方の家の池にいるという鴨になりたい

この鴨。先ほどの鴨と同じ子ですけど、万葉集には鴨を詠んだ詩がたくさんありますので、日記を改め、この詩を紹介します。

それにしてもえらく直截なラブレターでございますな。
これは坂上郎女が聖武天皇に献上した詩なのです。
坂上郎女はとても恋多き女性。穂積親王に嫁ぎ、死別後、皇子だった聖武天皇や藤原麻呂と浮名を流し、大伴宿奈麻呂と再婚。異母兄弟の大友旅人の後を追って大宰府へ、、、
今までも女流詩人の紹介などで、恋多きって紹介の仕方をしている人は何人かおりますけど、彼女にはかなわないでしょうね。

もっとも西行のときにもそうですけど、ほんとうに関係があればあんなにおおっぴらに書けないよって説もあります。その辺の真偽は専門家にお任せいたしましょう。


恐妻家って   葦鴨のすだく池水溢るとも

2010年03月05日 19時37分20秒 |  気になる詩、言葉


葦鴨のすだく池水溢(はふ)るとも
      まけ溝の辺に我れ越えめやも
          詠み人知らず
          万葉集 11-2833

葦鴨が巣を作っている池の水が溢れても、
私は排水溝を越えてあっちには行きませんよ。

まあ、恐妻家というのは何時の時代にでも、どこの国にでもいたのでしょうね。
ごきげんとっとかなきゃ何をされるか分からないからね~
ご同輩、心中お察し申し上げます。


  

菜の花

2010年03月05日 10時04分18秒 |  岬な日々


ミク友さんが、菜の花と河津桜を撮りにいかれて、今年は菜の花が不作って嘆いておられました。菜の花の世話をしている人の話として、「こんな不作は初めて」ということらしいです。

そうなんです、菜の花がぱらぱらしか見えない。
いすみ鉄道沿線では毎年、菜の花の時期に、菜の花電車と銘打ったイベントをやるのですけど、今年はどうなんだろう。
いつもの撮影スポット、もうずいぶん気にしてあちこち、チェックして回っているけど、菜の花が刈り取られてしまったみたいに少なくてカメラに手が出ないんですね。
菜花摘みのイベント会場に行っても、受付すらいなかったな~
常連さんが、今年は菜の花電車を撮りたいっておっしゃってましたけど、何時まで経ってもご案内できない。
菜の花の写真がないのでごめんなさいね。
花屋さんには売っておりましたけど、買ってきて花瓶に入れるのは、、、、
なんせ、3月の終わりまで、菜の花を活けちゃいけないよって言われておりますのでね~

寒い時期に妙に暖かい日が続いたりして、芽を出したのが次の寒さでやられてしまったって聞きましたけど、寒暖が異常に激しいと菜の花だけでなく、人間もやられてしまいますよね。
私もこの数日風邪気味。
温度計の目盛りではそんなに寒いはずじゃないのに、ぞくぞくして、頭まで痛くなって、、、
伏せ居の猪ならぬ、狸状態でございます。

くれぐれも、皆様ご健康には気をつけられてくださいね。



ということで、岬に来て、一度夜中に海を見に行った以外は外に出ておりません。なので写真はお蔵から引っ張り出したもの。私の恋人の写真でございますよ。可愛いでしょう?

なに? オスじゃないかって、、、
貴方はハトのオスメスの区別がつくんですか? 
たぶん、きりっとしたメスだろうと思ったのですけどね~
でも、どうしましょう?
今度来たときに聞いてみましょうか?
あんた、オスなの? メスなの? って。
これで、僕らの蜜月は終わりか~

しかし、貴方もいらんことを聞きますな~
当人たちはそれで喜んでいたのに。



今日は暖かくというより、暑いくらいの予報が出ております。カメラを持って外に出たいのですけど、頭が痛いのでは、無理かな~



あっ、また鶯が鳴いている
ちゃんと、ホーホケキョって言っていますよ。