春さればまづ咲く宿の梅の花
独り見つつや 春日暮らさむ
万葉集 5-818
山上憶良
三が日もあっという間に過ぎてしまいました。
去年はスケジュールの目処が立たなくって、大晦日にいすみ市に参りましたので、お正月さんもお迎えできなかったんですね。
しかたなく、三が日を不貞寝しておりましたが、はたと気がつくともう4日。
坊主の年始が始まる。
坊主ならまだしも、ジムニーちゃんにさよならを言わなきゃいけない。
今日、車屋さんが引き取りに来るんです。
ジムニーに付けていたETCなどを新しい車に付けかえて持ってきてくれることになっています。
やれ、お正月早々、迎えるめでたさと、別離の悲しさを味わいながら、ジムニーちゃんのお掃除をやってあげました。
なんてことは別にして、、、、
本題の詩。
梅は万葉集では飛びぬけて数多く詠われている詩題。
春(旧暦でのね)になって一面に咲いている梅の花、花の美しさだけでなく、心も体も萎えそうになるような厳しい寒さの中で咲いてくれるという感謝の気持ちと、新春の心躍る感じがそうさせているのでしょうか。
でも、お茶の神様、、、、、
あぁ、生き神様ではなくって、創始者の方のほうね、あの方は梅はたくさん挿されているのだけど、全て(ほとんどというのが正確かな)白梅。
紅梅はお嫌いだったらしい。
どっかの御流の生き神様のお活けになった、今年のカレンダーの巻頭も、梅なのですけど、白梅に曙椿と衝羽根。それを青竹の二重切りに活けられている。お正月らしい雰囲気でとても、素晴らしい。
方や、田舎のお爺さんはというと、お茶をしないんだから、紅梅でもいいじゃないってことで、紅梅と白梅を取り混ぜて、おまけに水仙まで。
少ないほうがいい?
こんな盛りだくさんの?
だって、田舎は量で勝負だから。
それにしても、活けても誰も見てくれない。
お正月というのに独りでみるしかない。
テレビも、新聞もない、、、、
やっぱり、柳を混ぜなきゃいけなかったかしら。
梅の花しだり柳に折り雑へ
花にまつらば君に逢はむかも
万葉集 10-1904
雑(=まじ)
もしかして、今年の最初の失敗だったか!