Y、あんなところで会えるとはちょっと吃驚しました。まあ、レッスン室が近いのであなたがあの辺にいるのは不思議ではないか。
今日聞いていた、薄に似た花穂をつけたもの、、、話しからの見当ではチガヤではないかと思います。
帰りの道にもありましたので写真をとっておきました。
万葉集などでは、浅茅、ちがや(茅)、ち、ちばな、つばな、、、と呼ばれています。
印南野の浅茅おしなべ さ宿るよの
け長くしあれば家し思ばゆ
山部赤人
万葉集 6-940
印南野=いなみぬ
浅茅=あさぢ
さ宿る=さぬる
思ばゆ=しぬばゆ
印南野の 茅を敷き詰めて眠る夜が
(あまりに)長いので家のことを思い出す
以前、茅を詠った大伴旅人の詩をご紹介したことがあったと思います。「一言お詫びを」
浅茅原つばらつばらにもの思へば
故りにし郷し 思ほゆるかも
大友旅人
万葉集 3-333
ごくごく普通に見られる植物なので、万葉集にもたくさん詠まれています。

話しにでていた薄や葦は秋の花、今は花をつけません。
ちなみに、薄が広がると茅は消えて行きます。薄の方が背が高くって勢いがあるので。
また、ちまきは今では笹の葉で巻きますが、昔は茅の葉で巻いていたということを聞いたことがあります、ただし、検証していませんので、要注意。その説では茅で巻いたので、茅(ち)巻きと言われていたというのですけど、、、、
ここで、ちまきが出てきたか。
最近、洞庭湖のことを話題にすることが多く、そのおりに当然のように屈原の話、そしてペーロンやちまきにと話しが飛んでいました。入水した屈原を探しに出た船がペーロンのもとになったし、屈原の遺体を魚が食べないように、餌をばらまいたのがちまきのもとだっていわれているのですね。
そしてまた、ここで粽が出てきちゃったのですね~。
まあ、あなたに会ったのがとんでもない偶然なら、それをきっかけに茅から粽にまで話が飛ぶのも偶然。
洞庭湖のニュースから、地元の洞庭湖の話、探していた知人の家、故郷の舟遊び、そして粽が芋づる式にでてくるなんてのも、偶然ですもんね~