夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

キョン

2016年03月11日 08時58分21秒 |  岬な日々


去年の暮れからキョンを見ることが多くなってきました。
7~8年前は、キョンが出たといって探しに行っていたくらいでしたので、私はみたことがありませんでした。
ここのところは、散歩の行き帰りに2-3頭くらい見るのはもう当たり前。
先日は、その時にブログにも書いてましたでしょうか、夕方の散歩だけで11頭のキョンを見たこともあります。
その後も、6頭とか7頭のキョンを一回の散歩で見ることもあり、周りの農家の嘆きも納得できるのです。
とにかく、せっかく芽が出た作物が、イノシシやキョンが入ると一晩で何もなくなっちゃうくらいの被害がでるのですから、耕作を諦めた畑がいくつも見られるのです。


散歩のコースで出くわすと言っても、そのほとんどが家から200メートルくらいの間ですので、このうちの周りがいかに自然が濃いかを物語っているようですね。(それも周りは崖で下は三方が田んぼ、我が家は一本道の突き当りですから、この延びてきた山すそが動物たちの住処であり、繁華街、行楽地であり、大動脈なんです)

夜行性の彼らが、昼間にも出没するようになったり、すぐ近くを私が歩いていても、「なんだろう、危なくないかな~」なんて目をしてこちらを見ているようになってきて、、、 人馴れしてきたんですね、、
私は農家ではありませんので、あの酷い鳴き声さえなければ、けっこう可愛い隣人だって思えるのですけど。書類によっては、「犬に似た声」なんて書いてありますが、そんな声で鳴いているのはごくわずか、最初に聞いた時には誰かが暴漢に襲われているのじゃないかって110番しようとしたくらいですから。ギャ~って大声が普通の声ですよね。窓の外でそんな声で歌われたら、いくらセレナードであっても、聞かされる方はたまったもんじゃありません。

役所では捕獲を進めるためにも、ジビエの料理法を見つけて、、、なんて策も検討されているようですけど、
ここではキョン以外にも、イノシシやタヌキの類も蔓延っていますしね。数は少ないけど、猿も、兎も、、、
洋風に鹿のステーキとか、イノシシなら和風に牡丹鍋?
毛皮は小物に、、、なんて、相談しているのでしょうか?
でも、ハンターが減っていて、捕獲数が追い付かないともいわれています。なんせ、自然体系が狂ってしまったからって、自然保護団体が会員に狩猟許可の取得を勧めているくらいですから。
私のいる岬地区では26年度のキョンの捕獲数は0だったそうです。(いすみ市全体では271頭、、ほとんどが大原地区での捕獲だったそうです)


ところで、御存じの方教えていただきたいのですが、キョンって一度の出産で一頭の子供を産むって書いてあるのをどこかで見ましたが、周りの子たち、同じ世代の子が2~3頭いつも群れているのです。兄弟なのだと思っておりましたが、一回一頭じゃそうはなりませんよね? さすが中国、一人っ子政策がキョンにまで及んでいるんですね~なんて思いましたが、はて、台湾は中国? 台湾?  あまりそちらに口を挟むと大変になりますので。。

我が家の周りの子たち、チビ太とほとんど同じくらいの小さな子が2~3頭。それより大きな紀州犬くらいのがやはり2~3頭。秋田犬くらいのおおきさのがこれまた2~3頭。キョンとは言えないくらいに大きいのがメスが2頭にオスが一頭(キョンって、小型の鹿って説明で、近くの環境と文化の里の剥製もせいぜい紀州犬位なんですけど、この辺のはもっと大きく、秋田犬やそれ以上の大きさの個体が多いですね)、、、(数えてみたら大家族ですね~)それらが世代ごとに行動しているようですけど、、、(これも説明では、一頭か番で行動するって書いてあるのが多いのですが)ちょっと行動パターンも違うようですね。



私的には、それよりもマムシやヤマカガシなんかの蛇を何とかしてくれって、、、、でも農業に被害を与えないと、こっちは生物多様性なんてので守られていたりして、、、
文句を言ったら、猛禽類さんたちのごちそうを絶やさやいでね~なんて答えが返ってきたりするんですよね。


自然保護、基本的には賛成ですけど、、、
どうすればいいのでしょうね~