夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

深窓の令嬢たち

2017年03月23日 08時47分32秒 |  岬な日々


昔々、今の我々から見ればまだ世の中が野蛮であったと思われる時代には、隠された秘宝の情報の入手が難しく、風の便りに聞く噂に右往左往していた男どもの話なんていうのは源氏物語の絵巻を広げなくとも、あっちにもこっちにも山ほどあるのでありますけど。
まあ、いちおう科学なんてものが進んできて、ネットや、週刊誌なんかで、その情報が広まったり、その右往左往がゴシップとして流れたり、、、人間どもの性は少しも進歩しない。ただその作り出された環境が変わっているだけなのでしょうね。

野蛮な時代? 昔は、その隠された秘宝に到達するための必須の技として大和詩なんてものがあって、詩の良しあし、それを書いた筆の良しあし、届け方の良しあし、、、なんてのがゲージュツの域にまで高められていたのでありますよね。やんごとない方のご意思により作られた、万葉、古今、新古今、、、、なんてものを見ておりましても、恋の詩のなんと多いこと。

それが今は、たんにキーボードを叩けば、地下鉄のキオスクで週刊誌を手にすれば、簡単に手に入るのでありますよね。今は、恋の詩を含めてゲージュツと呼ばれるものの全般が、単に新しもの、苔脅かし、名前を上げ、金儲けの手段になっていたりして、、、、 どっちが野蛮なのか、おいちゃんのような無知な人間には判断がつきませんですな。




なんて年寄りの愚痴は別にしても、我が家の令嬢たち。
庭やベランダで咲き誇っておりますものは、大々的にブログなどでご紹介いたしておりますが、
深窓に置いて手厚く育てております物は、やはりなかなかご紹介することが憚られまして、、、、
今も、シンビジュームは真っ白に花をつけ、ポインセチアやシクラメンもまだ、花の色はまだ「うつりにけりな」じゃないもんって色香を保っております。(これ、お言葉が悪い) でも、彼女たちがもう開く寸前まできているバラの蕾を横目で見ながら焦っているのは見え見えなんですけど。(なんせ、この手の焦りは、友人たちにの顔にもいつも上っている表情ですので、よくわかるのでありますけど。なに? そっちは、みんな「散りぬるけりな」じゃないかって、、、そんなこと、思っても口にしてはいけません。舌が滑ると、とんでもないトラブルを引き起こしますですからして、、、)

今日は、その我が家の令嬢たちの一人をご紹介しておきます。
他は?
どうしましょうね。家の中で育てているものは、ちゃんと手順を踏んでくださらないと、ご紹介できないのでありますよ。
とはいいながら、親としては、この子たちの幸せを願っているところもあるのではありますが。
娘の親としてのジレンマね~
困りましたね。