夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

2012年03月13日 14時38分53秒 |  岬な日々


こちらに来だしたころは鄙びた鳥居や苔むした階段、昼も薄暗い参道などにその奥の社を感じてなんとなく神妙な気持ちになった物なのですけど、
最近は小さな祠に妙に目が行ってしまう。
岬は神社も、祠も、思った以上に数多いのです。

この祠。
地面から祠の屋根の上まで3~40センチほどしかない。
祠の全てが地蔵さんのお家じゃないでしょうけど、このなかに地蔵さんがおられるのかな、、、、おられるとしたら、小さすぎるよって不満を漏らされてはないかな、、、、なんて。

クサギカメムシ

2012年03月12日 10時16分23秒 |  岬な日々


以前、カメムシが大発生して困っているって書いたことがあったと思います。
とにかく、暖かくなるとあっというまに家の中はカメムシの運動会になってします。
ピークには一日20匹捕まえたこともあります。

夏の虫は掃除機のパイプでシュッと吸い込んで、「虫? そんなの見てないよ、ぼくちゃん知らない」って澄ましてられるのですけど。
カメムシはそうはいかないんですね~  小型のイタチみたいなものだからね。掃除機の中で「くさ~ぃ」を発すると、掃除機が使えなくなっちゃう。

殺すわけ行かないし、下手に追い出そうもんなら、これまた「くさ~ぃ」攻撃をしかけられちゃう。

考えてみてくださいよ。20匹のカメムシから攻撃されたら、もうこの家には住めなくなりますよね。

ということで、ググってみました。
カメムシの賢い撃退法。
でも、、、、、
ないんだそうです。
カメムシは周りの林や木々の間で繁殖して、領土拡大を狙って家に入って来るので、家のカメムシを殺しても、次から次へと人海戦術(じゃない、この場合カメムシ大海戦術か?)で兵隊を送って来る。きりがないんだそうです。

それにしても、ネットには、冬、この葉などの下で越冬して、翌年の夏には死ぬとかいてあるけど、秋から真冬の今も、家の中に入ってきてぶんぶん飛び回っているんですよ。ネットの記事、あまりあてにならないですね~

今日は久しぶりに太陽が照り、暖かくなりました。
今朝も、カメムシを何匹か捕獲いたしましたが、これからも続いてやってきそうです。

はてさて、どうしたらいいもんか?


あれから一年経ちました

2012年03月11日 07時48分34秒 | 日記


東日本大震災の日から一年がたちました。
あの日に、たくさんの人が家族や親族、友人を、そして生活の基盤を失くしました。

私も現場で目撃したあの衝撃、悲しみは忘れることができません。

そして、その現場で私たちに手を差し伸べてくれた、友人、知人たちの温かい心も決して忘れてはおりません。

亡くなった方々へ心からのご冥福をお祈りいたします。

救援の現場に立たれている方々の努力にもかかわらず、政府の復興政策は後手後手に回っています。
その遅れが、却って復興の妨げになっているかのようにさえ私には思えます。



トップの白菊。
知人は半年近く遅れてご両親の法事を営むことができました。
その折、陰で手向けさせて頂いた菊の花。
水につけておりましたら、今、また花を咲かせております。

毎日の生きることにすら困難を極められている被災された方々に対して、微力であってもなにか個人でできないのか、痛切にその手段を模索しております。
菊の花に負けないで、がんばって生きてください。
今、私が願えることはただそれだけです。



君の黄金の輝き

2012年03月10日 11時38分00秒 |  岬な日々


杉の花が満開です。
この写真ではただの茶色に見えますが、朝日があたったりすると、金色に輝いています。
次の暖かい日には風も黄金色に染まって、あたりを彩るでしょう。

岬には杉の木が多いのですね。
知人は越してきて次の年には花粉症を発症。

私は今までなんともなかったんですけど、今年はなんとなく頭が重く、目が痒く、鼻の奥が詰まり気味。。。
まだまだ、極端な症状が出ているということではないですけど、
もしかして花粉症を発症したのでしょうか。

もしそうなら、岬にいることを考え直さなければなりませんでしょうかね~



蜜蜂さんたちは大忙し

2012年03月10日 11時28分21秒 |  岬な日々


こちらは雨。
昨日に引き続き、冷たい雨になっています。
なので、写真はなし。
暖かかった水曜日の蜂さんのご活躍の様子をご紹介しましょう。

暖かくなると、蚊柱の中にいるようなブ~ンって音があちらこちらから聞こえます。
もちろん、この時期、蚊ではなく、蜂さんたちですね。



今日は紅梅、白梅へ。
明日は椿へって群がっています。
(知ってました? 蜂って、その時に一番勢いのいい花に群がるんです。
だから梅に向かっている時には、その傍の椿には一匹もいない。逆も同じです。蜂蜜を買うと、アカシアとか、レンゲとか、トチとかラベルが貼られるのは、蜜蜂のそんな性格で蜜が区別できるからですね)



三寒四温

2012年03月09日 11時35分21秒 |  岬な日々


今日は冷たい雨が降っていますが、ちょっと前までは異常なくらいに暖かい日が続きました。
三寒四温。

梅も満開を過ぎました。
こうやってだんだんと春本番へと続いて行くのですね。

いすみでは、田んぼが耕され、今日のような雨の日にはそこへ水が溜まって、もう田植えの時期のような風景が見られます。

その田んぼも、毎日毎日、少しづつ緑の薄絹を重ねてきています。
時は過ぎる。

知人はご両親の一周忌の為に故郷に帰られるそうです。
時は過ぎる。

何事もないように。


空蝉の羽に置く露の木隠れて   

2012年03月08日 11時32分40秒 |  気になる詩、言葉


空蝉の羽に置く露の木隠れて 
    忍び忍びに濡るる袖かな
          源氏物語 三帖 空蝉


何度か出てきました源氏物語ですね。
もともと貴族の出身の空蝉が、後見を失い下級官僚の下へ嫁ぐ。
光源氏と一夜をともにするけど、そんな自分の落ちぶれた環境を恥じて光源氏の再度の求めに応じない。ごうを煮やした光源氏が彼女の家に押し入ろうとするが、空蝉はそれを察して、薄絹一枚を残して逃げてしまう。
その時に光源氏が詠んだ詩が

空蝉の身をかへてける木のもとに 
    なお人がらのなつかしきかな


空蝉が光源氏を忍んで詠う詩が書かれています。

空蝉の羽に置く露の木隠れて
    忍び忍びに濡るる袖かな




ちなみに、十六帖でこのカップルは再開を果たしますけど、、、、
興味があるなら本を読んでね。




私は、厚着を脱いで、これから通院。
チビ太は留守番。
チビ太は私の人柄をしのんでくれるんじゃなくって、「餌くれ!」ですから源氏の世界と、現実は違いますね~

春のきる霞の衣ぬきをうすみ

2012年03月08日 09時18分39秒 |  気になる詩、言葉


春のきる霞の衣ぬきをうすみ
      山風にこそみだるべらなれ
         荏原行平
         古今集 1-23
  

春が着ている霞の衣は横糸が薄いので
山風に乱れているようだ

ぬき(緯、、、緯糸で横糸)
べらなり、、、~のようだ


ちなみに霞は春霞。他のシーズンでは霧ですよね。

春霞を薄絹に例える詩はけっこう多いですね。
いつぞやご紹介したラ・プリマベーラの三女神も薄絹でしたよね。
若い、可愛い子が薄絹を着ているのは、、、、なんてことは言いませんから。
     


こっちも好きな詩なのですけど

見渡せばこのもかのもにかけてけり
       まだぬきうすき春の衣を
             式子内親王


このもかのも、、、あちこち
ぬき、、、上で書きましたように緯=横糸

見渡してみるとあちこちに横糸の薄い春の衣をかけてある

まもなく1年ですね

2012年03月07日 12時59分29秒 |  これがまあつひのすみかか我が日本


東日本大震災からまもなく1年を迎えます。
直後に被災地に入った時のあの驚き、悲しみはいまでも忘れられません。

仕事を通じて私も東北のいくつかの町と繋がりがあり、それらの方々への恩返しのためにも何かしなければと思いながらも、私もその直後に発作を起こし、生きている方が不思議だって医者に言われながらほそぼそと生きてまいりましたので、なにも実効のあることができなく、じりじりとしておりました。


被災された方々の生活が少しでも戻るようにと、被災地からの農産物などを通販で購入すると言うことをほそぼそとやっております。

原発事故の風評被害を受けている地帯にはそれらの通販サイトがあります。
私の関係があった、福島県の鏡石、郡山などでは検索をかけるといくつか出てまいりますね。
今でも立ち入りが出来ない地域、人々もたくさんいらっしゃるのですね。

知人の関係のある宮城県の石巻には通販サイトはあるんですけど、被災した缶詰みたいなものだけ。

幾つも仕事をお願いした岩手県の山田町に至っては、私の検索ではカレンダー以外、以前の地場産業を思い起こせるようなものは何もヒットしなかった。お手伝いできるとしたら岩手の被災地を走る移動図書館か。

未だに再建の目処も立っていない被災地の状況がこれからも見えてきます。

少しでも農業や、地場の産業が再建され、それにほんとうに少しでもお手伝いできるような環境に早くなればいいなと、痛切に思っています。