旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

よりみち フチアマ

2006-05-10 12:00:42 | 小さな旅

山陰本線・餘部橋梁より日本海を望む (鎧-餘部)

浜坂行の普通列車(531D)は、まずまずの乗車率で、城崎温泉を11時58分発。ボックス席には座れず、ロングシート部に腰をおろす。温泉街を流れる川を渡り、隧道を抜けると、ローカル線の雰囲気が濃厚となった。が、ここは山陰本線である。短い2両編成だが、途中駅のプラットフォームは長い。乗客の鉄分も濃くなった。車窓からちらっと見える日本海のきれいなこと。鎧を発車し、いくつかの隧道を抜けると、列車は高みを鉄橋で渡る。餘部橋梁(鉄橋)である。


山陰本線 餘部駅 (兵庫県美方郡香美町香住区余部)

橋梁を渡ったところにあるのが餘部駅。ここで途中下車する。無人駅にしては乗降りする客が異様に多い。定刻の12時48分に発車できない。客のお目当ては、もちろん餘部橋梁である。明治45年(1912)に完成したこの橋梁は、構造物としてだけでなく、まわりの風景を含めて美しい。橋梁を行く列車を撮影する為、列車だけでなく、乗用車でも大勢が訪れている。予想はしていたが、地元香美町のウェブサイトで紹介されている鉄橋撮影スポットには多くのカメラが陣取っていた。電柱やケーブル等が写りこんでイマイチな場所からだが、橋梁を行く特急列車を撮影する。


特急〔はまかぜ1号〕1D列車 (鎧-餘部)

家族連れなどもいて、観光地となっている。人が多いので無人駅だが、JRの社員もホームにいて、切符の販売もしている。大変残念であるが、コンクリート橋への橋梁の架け替え工事が来年春から予定されている。今のうちに撮ったり、乗ったりしなければならない。餘部橋梁を渡るのは今回が2回目だが、1回目は平成15年(2003)に寝台特急〔出雲〕で渡った。その〔出雲〕は今年廃止となった。せっかくなので、列車は渡っていないが、多くの三脚が立ち並ぶ前を失礼して、橋梁を撮影する。


この辺りから撮りたかった


日本最大のトレッスル橋

約1時間の滞在で餘部を後にする。いい写真を撮りたいなら、人の少なさそうな時だろうが、架け替えが迫れば、ますます人も多くなるのだろう。 (つづく)

余部鉄橋コーナー香美町

よりみち オサキト

2006-05-09 12:00:07 | 小さな旅

特急〔たんば1号〕 (京都

山陰本線のホームへ行くと、特急の自由席の乗車位置に列が出来ている。特急〔はしだて1号〕(9:22発)に乗るつもりだったが、特急〔たんば1号〕(8:59発)に乗る。幸い窓側の席を確保できた。定刻に京都を発車。京都市内を高架線から見下ろしながら走る。京都市内は一部を除いてほとんどが単線なので、速度は遅い。車内放送では昔懐かしい「♪鉄道唱歌」が流れる。綾部で併結していた特急〔まいづる1号〕小浜行を分割し、終点の福知山に10時22分着。

福知山駅は高架駅に変わっていた。京都を出てから山の中を走ってきたので、急に大都会に出たような気がする。京都城崎温泉間の特急料金は福知山駅で乗り継ぐ場合、改札口を出なければ通しの料金で計算できる。そのように自由席特急券を購入しているので、新しくなった駅を表から見てみたいが、改札口から出るわけには行かぬ。無味乾燥な新しいプラットフォームで、次の列車を待つ。

新大阪から東海道本線、あの福知山線を経由して来た、L特急〔北近畿3号〕に乗る。同一ホームに京都からの特急〔はしだて1号〕が入線して、双方の列車の乗客が乗りかえる。福知山を10時48分発。この列車も速度は遅い。山陰本線は線形が良くないのだ。河口に近い円山川に沿って走り、L特急〔北近畿3号〕の終点、城崎温泉に11時54分着。京都からの電化区間はここまで。特急の旅もここまでで、普通列車に乗りかえる。2両編成の気動車がディーゼルのエンジン音と臭いをさせて待っていた。 (つづく)


山陰本線 普通 171D列車 (城崎温泉

よりみち トミトウ

2006-05-08 23:59:30 | 小さな旅

新幹線〔のぞみ201号〕 (東京

5月4日[]、東京から〔のぞみ201号〕(新大阪行・300系F編成)で出掛けた。始発の〔のぞみ1号〕(博多行・500系W編成)の自由席には多くの乗客がいるが、こちらは空いている。御弁当とビールを買ってくる。御飯はおかずとは別の容器に入っていて、暖かい状態で供される。嬉しいサービスだがホカ弁のようでもある。列車は停車したままだが、暖かいうちに食べる。6時ちょうどに、隣のプラットフォームから〔のぞみ1号〕が出発。こちらの〔のぞみ201号〕は6時05分に出発した。新大阪行だがJR西日本の車両なので「♪いい日旅立ち・西へ」が車内放送で流れる。途中の停車駅は品川新横浜名古屋京都。富士山は少し見えた。



8時24分京都着。ここで下車する。さすがに新幹線は速い。いつもは快速〔ムーンライトながら〕利用だからそう思うのか。乗換口を通り、ジューサーバーでミックスジュース(150円)を飲む。なるトモ!で丹波橋店が紹介されていたが、各店舗で果物、野菜から仕込んでいるとの事。新鮮で旨い。そもそも京阪ジューサーバーだが、関東で精力的に出店している。改札で途中下車印をもらい、駅から表へ出る。京都観光ではない。京都中央郵便局でATMを利用して、すぐに京都駅に戻る。 (つづく)


京都タワー (京都市下京区東塩小路町)

うどん紀行 2杯目

2005-08-17 00:00:27 | 小さな旅

山越うどん (香川県綾歌郡綾上町)

次の店の山越さんは「対決列島」で登場したお店。警備員に誘導され、店から少し離れた駐車場へ車を停める。そして店から外の道路に連なる行列に並ぶ。列の前後も県外からの客のようだ。ようやく店の建物に入ると、店の人がうどんを足で踏んでいるのが見える。これは期待できそうだ。人気の「かまたま」(150円)を注文する。自分でだしをかけ、席まで運んで食べる。「かまたま」は初めて食べたが、なかなか美味しい。普通のかけうどんも試してみたかったが、もう満腹である。それにしても値段が安い。

帰りにまた瀬戸大橋を渡っても面白くないので、しまなみ海道を通るべく、今治を目指す。ラジオを聴いていると、宮城県沖での地震情報となった。国道11号線を西へ進む。高松自動車道・松山自動車道があるが、久しぶりの四国のドライブを楽しみたい。トラックなど交通量は多く、あまり快適な走行ではなかったが。途中、「道の駅とよはま」で休憩。ところで国道2号線では道の駅を見かけないが、なぜだろうか。

愛媛県に入る。四国中央市と言われても、ピンとこない。国道11号線から東予道路を経て、国道196号線へ。お遍路さんが歩いているのが見える。暑いのにご苦労様である。歩き遍路はともかく、八十八ヶ所のお寺さんのひとつでもお参りしてみたい。


西瀬戸自動車道(しまなみ海道)多々羅大橋
(広島県豊田郡瀬戸田町・愛媛県今治市)


今治北ICより西瀬戸自動車道(しまなみ海道)に流入。このICから入ると来島海峡SAには行けない。いきなり3連吊橋の来島海峡第三大橋、来島海峡第ニ大橋、来島海峡第一大橋と渡って行く。橋はつながったが、高速道路は完成しておらず、大島南ICで流出となる。大島島内を国道317号線で大島北ICを目指す。初上陸の島の道路を走るのは楽しいが、しまなみ海道開通で交通量が激増して島民は大変だろう。大島大橋、伯方橋、大三島橋、多々羅大橋と、島から島へと渡って、広島県に入った。瀬戸田PAで休憩。


西瀬戸自動車道(しまなみ海道)瀬戸田PAより
(広島県豊田郡瀬戸田町)


生口島南ICで再び流出。大島と同じく、生口島も島内の高速道路が全通していない。生口島北ICから流入し、生口橋を渡ると因島。因島南ICから尾道方面は通行した事があるが、以前はこんな立派に整備されていなかった。新尾道大橋も初めて渡り、本州に戻った。しまなみ海道は瀬戸大橋と比べて時間はかかるが、景色も良くて実に楽しい道路だと思う。後は尾道ICから大竹ICへ帰途を急いだ。 (おわり)

うどん紀行 1杯目

2005-08-16 23:59:56 | 小さな旅

がもううどん (香川県坂出市)

平成17年8月16日火曜日、「どうでしょう本」第2号で紹介されているうどん屋の何軒かに出かけてきた。早朝、岩国を車で出発。最寄のICは広島岩国道路・大竹ICだが、広島市内までは一般道を走り、広島高速1号線(安芸府中道路・温品BP)を経由して広島東ICから山陽自動車道に流入する。倉敷JCTより瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)方面へ。下りの早島本線TBはなく、日本道路公団山陽自動車道から本四連絡橋公団瀬戸中央自動車道へ。鷲羽山TNを貫けると瀬戸大橋の本州側からの1橋目の下津井瀬戸大橋となる。BGMには「自動車唱歌」が好ましいが、ラジオからは浜村淳の声がするだけである。久しぶりの瀬戸大橋は気持ちが良い。それにしても巨大橋である。与島PAにも寄らず、あっけなく四国に上陸してしまった。

坂出北ICで流出する。日本道路公団と本四連絡橋公団の通行料金を併せて支払う。さて、このまま坂出市内のうどん屋に行こうと思う。まず彦江製麺所さんを探すが、駐車場が見つからない。ぐるぐると同じところを回るが、よく解からない。彦江さんはあきらめる。続いてがもううどんさんを目指す。こちらは比較的すぐ見つかった。朝から駐車場は混雑していた。関西ナンバーが多い。店内で食したが、どんぶりを持って店の外で食すのが良いらしい。なんとも風情のある店である。うどん大(180円)に天ぷら(70円)を載せて食ったが、けっこうお腹が膨れてしまった。これでは何軒もまわれない。次の店までしばしのドライブである。 (つづく)