旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

パワフル×スマイルちば 小湊鉄道

2011-08-28 00:00:00 | 列車の旅

特別企画乗車券「パワフル×スマイルちばフリーパス」(1,800円)

JR東日本千葉支社では、震災で沈滞する千葉県観光を盛り上げるため、「パワフル×スマイルちば」キャンペーンを開催。そして特別企画乗車券「パワフル×スマイルちばフリーパス」が発売された。JR東日本の千葉県内の各線と鹿島線、小湊鐵道線いすみ鉄道線および銚子電気鉄道線で、普通列車(快速を含む)の普通車自由席が1日間乗り降り自由。特急列車等の利用には、別に特急券等が必要となる。発売期間と利用期間が限られているが、実にお値打ちな切符である。小湊鉄道と銚子電気鉄道には、まだ乗った事がなかったので、平成23年7月24日日曜日、この切符を使って出掛けてきた。


metro 武蔵野線から京葉線に乗り換えsymbol6 (南船橋)

武蔵野線・京葉線 普通 507E 新松戸(6:40)→南船橋(7:02) クハ204-43
京葉線 快速 695A 南船橋(7:07)→蘇我(7:24) クハE233-5006


metro 京葉線から内房線に乗り換えsymbol6

内房線 普通 139M 蘇我(7:33)→五井(7:44) クハ209-2002


内房線 普通 139M列車 [209系車両] (五井)

蘇我から五井まで内房線に乗る。車両は209系だった(一部ボックスシート)。国鉄時代から馴染みのある113系はどうしたのか。


小湊鐵道 小湊鉄道線 普通 3A列車 [キハ200型車両] (五井)

乗り換えとなる小湊鉄道のりばには古い気動車が出発を待っていた。三両編成で、ヘッドマークも付けている。


metro 小湊鉄道線のりばへsymbol6


乗車出来るのは、最後尾の車両のみ! (五井)

ヘッドマークには〔サイクルトレイン〕とあり、先頭と中間の二両には「団体貸切」のサボがあり、車内にはサイクリストと自転車がぎっしり。一般客は最後尾の一両に案内される。車内は混んでいたが、何とか席には座れた。初めての車両だが、懐かしい匂い。岩徳線を思い出す。


「上総中野⇔五井」のサボ

五井を出発。初めての路線だから車窓が楽しみだが、車内はロングシート。しかも座席は埋まっており、背後の窓外を眺めるのも一苦労である。通路を挟んだ向かいの乗客越しの車窓を見る事となる。思いの外、線形もよく、保線も良好。失礼。田圃の中を快走する。車掌も乗務している。いい感じの木造駅舎が次々と現れる。下車してゆっくり見て行きたいが、列車の本数が少なく、この後の行程に支障をきたす。上総牛久で高校生が降りてゆく。小湊鉄道に乗せる為に、ここに高校を造ったかのようだ。違うだろうけど。上総牛久を過ぎると、山深くなってきた。まさに日本の夏旅といった車窓である。県内にこんないい路線があったとは。ロングシートなのが惜しまれる。今度は空いている時に車窓を楽しみたい。終点到着前に車掌が検札する。どの客も「パワフル×スマイルちばフリーパス」を見せている。ちなみに五井-上総中野の普通運賃は1,370円である。


房総半島を横断してゆく! (養老渓谷-上総中野)


キハ200型の車内

プラットフォームが短いので、前の扉から降りるよう、車掌が乗客に声を掛けてゆく。後の扉はドアカットするそうだ。終点上総中野に到着する。

小湊鐵道 小湊鉄道線 普通 3A 五井(7:50)→上総中野(8:58) キハ208


五井方の一両は、一部プラットフォームにかからず (上総中野)


metro 上総中野に到着symbol6


〔サイクルトレイン〕から降りるサイクリスト (上総中野)

前方の二両からは、次々と乗客が自転車を抱えて降りてくる。〔サイクルトレイン〕では分解して輪行袋に入れる事なく、そのまま持ち込む事が出来る。


「団体貸切」のサボ


小湊鐵道 小湊鉄道線 上総中野駅 (千葉県夷隅郡大多喜町堀切)

上総中野は一度利用した事がある。この駅で接続するいすみ鉄道で来た事があるのだ。その時は、徒歩で久留里線の上総亀山に向かった。今回は反対側から上総中野に来た事になる。さて、小湊鉄道の車両を撮って、いすみ鉄道に乗り換えようとするが、小湊鉄道の車両の前で悠然と記念撮影してもらっている男女がいる。あろう事か、線路内に立ち入って撮影している。若者ではなく、いい大人がである。鉄道営業法違反と思われるが、よくもまあ公衆の面前で堂々と。無法者どもが去った後に撮影して、いすみ鉄道のりばに急いだ。 (つづく)


小湊鐵道 小湊鉄道線 普通 3A列車 [キハ200型車両] (上総中野)
いずれも平成23年7月24日撮影(切符とチーバくんの画像を除く)



JR東日本パスの旅 盛岡→上野

2011-08-21 03:00:00 | 列車の旅

開運橋より岩手山を望む! (岩手県盛岡市)

駅前の通りを進むと、北上川に架かる開運橋に至る。IGRいわて銀河鉄道の車内からも岩手山がはっきり見られたが、ここから見る岩手山の眺望は有名である。


開運橋 (岩手県盛岡市)

開運橋より駅前に戻り、少し早いけどご飯にする。本当は盛岡で一泊してゆっくりしたいところだが、今日は日帰りなので忙しい。


盛岡じゃじゃ麺 HoT JaJa (岩手県盛岡市盛岡駅前通)

こちらのお店で、じゃじゃ麺をいただく。


beer 生ビール(中ジョッキ)(520円)

まずはビール。やっぱり麒麟に限るのう。


水ギョーザ(300円)

餃子をあてに一杯。


盛岡じゃじゃ麺(中)(550円)

じゃじゃ麺の登場。じゃじゃ麺のルーツは炸醤麵だそう。麵はうどんで、茹で上がるのに13分くらい掛かる。ちなみに冷やしうどんではなく、熱いうどんである。メニューには冷たいのもある。


よく混ぜていただきます!

酢と生ニンニクを投入。うどんと肉味噌をよく絡めて食べる。武蔵野うどんのように食べ応えのある麵。味付けは以前、別の店で食べたのよりも辛味がある。麵を食べ終えても、これでお仕舞いではない。


チータンタン(100円)

チータンタンは鶏蛋湯。直訳すれば、鶏卵のスープである。食べ終わった皿に生卵をおとし、店員さんに「チータンタン」くださいと頼む。「鶏蛋(チータン)」はもう入っているから、もらうのは「湯(タン)」である。即席の玉子スープの出来上がりである。塩、胡椒、肉味噌で味付けをする。チータンタンでしめてお仕舞いである。また汗をかいてきた。ごちそうさま。


ぴょんぴょん舎 盛岡駅前店 (盛岡市盛岡駅前通)

隣には盛岡冷麺の、ぴょんぴょん舎さん。夏なんだから冷麺でもよかったな。こちらのお店は一度利用した事がある。またゆっくりと盛岡を訪れよう。


metro 盛岡駅に戻るsymbol6

JR東日本パスの威力で、新幹線は大盛況である。予め指定を受けておいてよかった。しかし、切符は〔はやて〕ではなく、〔やまびこ〕である。売店で、かもめの玉子を購入して、新幹線のりばへ。E5系〔はやぶさ〕が入線してきた。




新幹線〔はやぶさ406号〕 9406B列車 [E5系U2編成] (盛岡)


グランクラスkirakira2

10号車のグランクラスでは、専任のアテンダントがにこやかに出迎えている。乗客には軽食、ソフトドリンク、アルコールが供される。グランクラスの料金は、従来のグリーン車の料金よりも五千円も高く設定されている。なお、今のところ料金の一部(五千円)は震災被災地に寄付されるそう。まず自分が利用する事はあるまい。


新幹線〔やまびこ284号〕 8284B列車 [E2系J55編成] (盛岡)

〔はやぶさ〕のグランクラスではなく、〔やまびこ〕の普通車に乗車する。E2系普通車の座席は、東海道・山陽新幹線のN700系普通車の座席より狭い。座席の背にある網の袋も小さい。いつもはペットボトル、カメラ、扇子を入れておくのだが。どうも勝手が違う。


E2系普通車の車内

新幹線〔やまびこ284号〕東京行は、盛岡を出発すると、仙台までの各駅と福島、郡山、宇都宮、大宮と上野に停車する。一ノ関で新幹線〔はやて・こまち178号〕の通過待ち。電池切れで、動画の撮影に失敗する。車窓が暗くなってきた。


スジャータ りんごアイス(260円)

食後のデザートに、車内販売でアイスクリームを購入する。ワゴンにはアイスクリームはなかったらしく、売り子さんがわざわざアイス1個を席まで届けてくれる。端末も持参で、Suicaで代金を支払う事が出来た。青森帰りなので、りんごアイスにしたが、あっさりとした味だった。


metro 上野に到着symbol5
いずれも平成23年7月10日撮影

仙台で空席も埋まり、賑やかな車内となる。東北新幹線は頻繁に乗らないし、窓外は暗いので、どこを走っているのか判らない。朝も早かったので、ウトウトしていると、埼玉県内を走行していた。上野に到着し、常磐線に乗り換える。東海道・山陽新幹線と違い、東京-上野間を山手線・京浜東北線で移動しなくて良いので楽である。今日は一日一万円で楽しい旅だったが、やはり日帰りする距離ではなく、一泊くらいしてゆっくりしたかった。 (おわり)

新幹線〔やまびこ284号〕 8284B 盛岡(18:37)→上野(21:54) E226-1405
常磐線 快速 2239H 上野(22:06)→松戸(22:26) サハE231-127
常磐線緩行 普通 2171S 松戸(22:36)→新松戸(22:42) 6035

JR東日本パスの旅 青森→盛岡

2011-08-07 03:00:00 | 列車の旅

駅にはイメージキャラクターのモーリーが! (青森)

青森から盛岡へ移動する。その前に暑中見舞いを出したいと思い、駅前でポストを探すが、見当たらない。駅前広場を一周するが、見当たらない。駅前の通りに目を凝らすと、少し先の商業施設(アウガ)の前に赤い箱が見える。行ってみると郵便差出箱だった。無事に差し出すことが出来た。今回見つける事が出来たからいいようなものの、県の代表駅の駅前にポストがないとは、一体どうゆう事か。おかげで列車の出発まで余裕が全くなくなった。青森デスティネーションキャンペーン(7月22日まで)という事で、JR東日本パスを購入した時にもらった、紅茶のペットボトルの引換券を売店で出して、紅茶だけもらってゆく。本来は他に何か買っていくところだが、時間がない。

盛岡へは、奥羽本線で新青森へ行き、新幹線に乗り換えるのが最速だろう。しかし、青森からの復路は、かつてのルートをたどってみる。東北本線は盛岡-青森間で第三セクターの鉄道会社に移管された。青森県内の目時-青森間は青い森鉄道が運営している。切符売場は分かれているが、改札口はJR東日本の自動改札機である。プラットフォームには二両編成の八戸行普通列車が待っていた。車内に人は多かったが、空席を見つけて座る。青森を出発。東北本線だった頃と同じ車両で、ロングシートである。関東から来たと思われる年配の女性二人が、「整理券をお取り下さい」と放送が流れるワンマンカーをバスみたいだと笑っている。ロングシートなので見づらいが、背後の車窓に海が広がる。東北本線でも特に好きな車窓だったところ。浅虫温泉では年配の女性二人を含め、かなりの客が降りた。改札口には駅員の姿も見える。今朝の地震がなければ、温泉に入る予定もあったのだが。

夏泊半島を抜け、再び海の近くへ。下北半島が横たわり、風力発電の風車が多数設置されているのが見える。野辺地に到着。唯一、他のJR線と接続しない大湊線が分岐する。ただ、青い森鉄道線を経由するJR東日本の大湊線直通列車は運転されている。JR貨物の長大な貨物列車も青い森鉄道線を走り、何も変わっていないようにも見える。18きっぷで東北本線を旅しているかのようだ。野辺地からは海と離れる。特急停車駅だった三沢に到着。十和田観光電鉄が分岐する。山側に新幹線が見えてきて、八戸到着。

青い森鉄道線 普通 572M 青森(13:30)→八戸(14:59) 青い森701-7


青い森鉄道線 普通 572M列車 [青い森701系車両] (八戸)


駅名標も青い森鉄道のものに! 八戸線はJR東日本のまま!

八戸より分岐する八戸線もJR東日本に残っている。なお、八戸線は大地震で被災し、不通の区間がある。八戸市内も津波の被害を受けている。


JR東日本701系にいろいろ貼り付けられているが…


JR東日本の文字も! クモハ701-1006 青い森701-7

銘板は残しておいて欲しい。広島では国鉄の銘板のままである。


新幹線乗り換え改札が閉鎖されていた!なんで? (八戸)

盛岡行の列車に乗り換える。まだ新幹線には乗らない。昨年12月まで、多くの旅客が乗り換えていた新幹線乗り換え口が閉鎖されている。つまり新幹線と在来線との乗り換えには、いったん出場しなければならない。東北新幹線(JR東日本)→青い森鉄道線(別会社)ならともかく、東北新幹線(JR東日本)→八戸線(JR東日本)でも出場する必要がある。


快速〔しもきた〕 3731D列車 [キハ100系車両] (八戸)

プラットフォームの一方には、大湊線直通のJR東日本の快速列車が出発を待っている。


青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線 普通 4532M [IGR7000系] (八戸)

そしてもう一方には、盛岡行の普通列車が出発を待っている。こちらはIGRいわて銀河鉄道の列車である。青い森鉄道同様、JR東日本の701系と同じものだが、青い森鉄道は青い森701系を名乗るが、IGRいわて銀河鉄道ではIGR7000系を名乗っている。


JR東日本701系→IGR7000系

八戸を出発。列車は馬渕川に沿って山間に入ってゆく。新幹線はトンネルで抜けて何も見えないけど、緑の中を行く在来線の車窓は素晴らしい。特急〔はつかり〕で眺めていた景色だ。


青い森鉄道 青い森鉄道線 目時駅 (青森県三戸郡三戸町大字目時)

目時に到着。山間のひっそりした駅だが、青い森鉄道はここまで。この先はIGRいわて銀河鉄道となる。ここが境界駅となっているのは、駅の南に岩手県・青森県の県境があるからだ。しかし乗務員の交代がある訳でもなく、車内放送の案内があるのみ。


metro 目時を出発symbol6

目時を出発して青森県三戸郡三戸町から岩手県二戸市に入った。このあたり、一戸、二戸、三戸と、戸の付く地名が連続する。車窓は申し分なく、ロングシートなのが勿体無いが、車内は空いているので、何ら問題はない。冷房も効いおり、ウトウトしてしまう。自分は日の差す西側の席に座っているのだが、通路を挟んだ東側の席の乗客の何人かが、「寒い」と言って一枚羽織っている。近頃は節電節電で、寒い位の冷房は御無沙汰している。ワンマン運転なので、車内の温度の調整まで細かく出来ないのかも知れない。途中駅から車掌が乗ってきて、温度を調節していたようだ。背後に岩手山を見て、終点の盛岡に到着した。


metro 盛岡に到着symbol6


青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線 普通 4532M [IGR7000系] (盛岡)

青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線 普通 4532M 八戸(15:07)→盛岡(16:53) IGR7001-2


IGRいわて銀河鉄道改札口 (盛岡)

IGRいわて銀河鉄道の改札口は、JR東日本の改札口とは別に設けられている。花輪線の列車もIGRいわて銀河鉄道に乗り入れているので、こちらの改札口を利用する事になる。これらは約200m離れており、所要約8分と時刻表にある。まだJR東日本の列車には乗り換えずに、盛岡の街に出てみよう。 (つづく)


東北本線 盛岡駅 (岩手県盛岡市盛岡駅前通)
いずれも平成23年7月10日撮影