特別企画乗車券「パワフル×スマイルちばフリーパス」(1,800円)
JR東日本千葉支社では、震災で沈滞する千葉県観光を盛り上げるため、「パワフル×スマイルちば」キャンペーンを開催。そして特別企画乗車券「パワフル×スマイルちばフリーパス」が発売された。JR東日本の千葉県内の各線と鹿島線、小湊鐵道線、いすみ鉄道線および銚子電気鉄道線で、普通列車(快速を含む)の普通車自由席が1日間乗り降り自由。特急列車等の利用には、別に特急券等が必要となる。発売期間と利用期間が限られているが、実にお値打ちな切符である。小湊鉄道と銚子電気鉄道には、まだ乗った事がなかったので、平成23年7月24日日曜日、この切符を使って出掛けてきた。
武蔵野線から京葉線に乗り換え (南船橋)
武蔵野線・京葉線 普通 507E 新松戸(6:40)→南船橋(7:02) クハ204-43
京葉線 快速 695A 南船橋(7:07)→蘇我(7:24) クハE233-5006
京葉線から内房線に乗り換え
内房線 普通 139M 蘇我(7:33)→五井(7:44) クハ209-2002
内房線 普通 139M列車 [209系車両] (五井)
蘇我から五井まで内房線に乗る。車両は209系だった(一部ボックスシート)。国鉄時代から馴染みのある113系はどうしたのか。
小湊鐵道 小湊鉄道線 普通 3A列車 [キハ200型車両] (五井)
乗り換えとなる小湊鉄道のりばには古い気動車が出発を待っていた。三両編成で、ヘッドマークも付けている。
小湊鉄道線のりばへ
乗車出来るのは、最後尾の車両のみ! (五井)
ヘッドマークには〔サイクルトレイン〕とあり、先頭と中間の二両には「団体貸切」のサボがあり、車内にはサイクリストと自転車がぎっしり。一般客は最後尾の一両に案内される。車内は混んでいたが、何とか席には座れた。初めての車両だが、懐かしい匂い。岩徳線を思い出す。
「上総中野⇔五井」のサボ
五井を出発。初めての路線だから車窓が楽しみだが、車内はロングシート。しかも座席は埋まっており、背後の窓外を眺めるのも一苦労である。通路を挟んだ向かいの乗客越しの車窓を見る事となる。思いの外、線形もよく、保線も良好。失礼。田圃の中を快走する。車掌も乗務している。いい感じの木造駅舎が次々と現れる。下車してゆっくり見て行きたいが、列車の本数が少なく、この後の行程に支障をきたす。上総牛久で高校生が降りてゆく。小湊鉄道に乗せる為に、ここに高校を造ったかのようだ。違うだろうけど。上総牛久を過ぎると、山深くなってきた。まさに日本の夏旅といった車窓である。県内にこんないい路線があったとは。ロングシートなのが惜しまれる。今度は空いている時に車窓を楽しみたい。終点到着前に車掌が検札する。どの客も「パワフル×スマイルちばフリーパス」を見せている。ちなみに五井-上総中野の普通運賃は1,370円である。
房総半島を横断してゆく! (養老渓谷-上総中野)
キハ200型の車内
プラットフォームが短いので、前の扉から降りるよう、車掌が乗客に声を掛けてゆく。後の扉はドアカットするそうだ。終点上総中野に到着する。
小湊鐵道 小湊鉄道線 普通 3A 五井(7:50)→上総中野(8:58) キハ208
五井方の一両は、一部プラットフォームにかからず (上総中野)
上総中野に到着
〔サイクルトレイン〕から降りるサイクリスト (上総中野)
前方の二両からは、次々と乗客が自転車を抱えて降りてくる。〔サイクルトレイン〕では分解して輪行袋に入れる事なく、そのまま持ち込む事が出来る。
「団体貸切」のサボ
小湊鐵道 小湊鉄道線 上総中野駅 (千葉県夷隅郡大多喜町堀切)
上総中野は一度利用した事がある。この駅で接続するいすみ鉄道で来た事があるのだ。その時は、徒歩で久留里線の上総亀山に向かった。今回は反対側から上総中野に来た事になる。さて、小湊鉄道の車両を撮って、いすみ鉄道に乗り換えようとするが、小湊鉄道の車両の前で悠然と記念撮影してもらっている男女がいる。あろう事か、線路内に立ち入って撮影している。若者ではなく、いい大人がである。鉄道営業法違反と思われるが、よくもまあ公衆の面前で堂々と。無法者どもが去った後に撮影して、いすみ鉄道のりばに急いだ。 (つづく)
小湊鐵道 小湊鉄道線 普通 3A列車 [キハ200型車両] (上総中野)
いずれも平成23年7月24日撮影(切符とチーバくんの画像を除く)