旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

最後の九州ブルトレ紀行 博多出発

2009-11-15 17:33:00 | 列車の旅

鹿児島本線 博多駅 筑紫口 (福岡市博多区博多駅中央街)

久しぶりに博多駅の外に出てみる。平成16年に寝台特急〔さくら〕、新幹線〔つばめ〕に乗りに来た時以来である。近年、九州に来ているのは鉄道がらみばかりである。しかしブルートレインで九州を訪れるのも、これが最後である。筑紫口は変わっていないようだが、博多口は大きく変わっていた。


鹿児島本線 博多駅 博多口 (福岡市博多区博多駅中央街)

駅ビルがなくなっている。深夜バスで到着した場面で何度も見た、あの風景がなくなっている。博多駅では九州新幹線全線開業に向けて、大規模な工事が行われており、駅ビルも建て替えられているのだ。さて、JR九州のみどりの窓口に行き、博多-下関間の乗車券を購入する。まだ時間があるので、博多駅交通センターに行ってみる。深夜バスを含め、高速バス等が頻繁に発着している。九州は高速道路網がよく整備されているので、鉄道は高速バスとの競争が大変だろう。地下へ移動し、パン屋のイートインでコーヒーを飲みながら、これから乗る列車の切符を眺める。


寝台特急〔はやぶさ〕の特急券・B寝台券

往路の寝台特急〔富士〕と同じく、一箇月前の発売日に禁煙、下段、進行方向で取ってもらった。列車の廃止が発表となり、切符は連日すぐに売り切れていた。希望通りの切符を取ってくれた新松戸駅に感謝する。ありがとう。


㊧下関までの乗車券 ㊨下関で途中下車している乗車券

下関までは全区間JR九州管内なので、(6- )の表示。下関からは途中下車していた乗車券の旅の再開となる。駅弁を買って、自動改札機から入場する。各プラットフォームは夕方の帰宅する客が多くなっていた。その中で東京行の列車を待つ。


在来線唯一の東京行!


JR九州の駅名標


寝台特急〔はやぶさ〕 42列車 [ED76 90号機牽引] (博多)
いずれも平成21年2月17日撮影

熊本発東京行、寝台特急〔はやぶさ〕が入線してきた。多くの人がカメラを構えている。ついに最後となる九州ブルートレインに乗る時が来た。 (つづく)

寝台特急〔はやぶさ〕 博多(17:33)→東京(9:58) スハネフ14-3

最後の九州ブルトレ紀行 博多南線

2009-11-14 11:49:00 | 列車の旅

JR西日本の駅名標 (博多)

博多に到着。新幹線乗換口に向かう。だが新幹線で帰る訳ではない。乗換口の切符売り場で博多までの乗車券(270円)を博多南まで(440円)に乗車変更する。差額の170円と、合わせて発券された博多-博多南間の特定特急券の料金100円を支払う。これは博多南線の全列車が特急のため。乗換口よりプラットフォームへ。新幹線のプラットフォームである。昭和50年3月10日以来、東海道・山陽新幹線の終点である。しかし東京方とは反対の方向にも線路が伸びている。博多以南は未開業だが、車両基地との間は毎日列車は走っており、そこに駅を設けて営業を始めたのが博多南線である。平成2年4月1日開業。なかなか乗る機会がなかったが、今日乗ってしまう。新幹線のりばだが、乗客は近郊列車と変わらず、大きな手荷物の人は見当たらない。

岡山始発の新幹線〔こだま647号〕が到着。博多が終点のはずだが、列車番号も647Aのままで、博多南線博多南行の特急列車となる。〔こだま〕などの列車名・愛称はない。〔こだま〕の客が降りると、博多南線の客が乗り込む。入れ替える訳ではないので、岡山発博多南行と思ってよい。車内は混雑はしないが、まずまず乗っている。一時間に一本程度の運転だからか。そして新幹線と何ら変わらず、博多を出発。新幹線の線路、車両だが、扱いは在来線となっている。何だか九州新幹線が博多からも開業したかのような気がする。しかし列車は速度を上げずに福岡市内を走る。やがて本線から分かれる。本線は九州新幹線となるはずだ。


九州新幹線のレールはまだ敷かれず (博多-博多南間)


徐々に地上に降りてゆきます


橋桁・橋脚の色、構造が変わった!

高速道路を降りてゆくような気分である。高架橋の色が変わったところが昭和と平成の違いか分からないが、36年の歳月を経て一本に繋がろうとしている。残念ながら東京からの直通列車は九州新幹線まで来ないそうだが。新幹線車両が多数留まっている博多総合車両所の傍らにある博多南に到着した。これで福岡県内のJR西日本全線乗車を達成した。


博多南線 特急 647A列車 [100系車両] (博多南)

博多南線 特急 博多(15:29)→博多南(15:39) 125-3701


博多南線 博多南駅 (福岡県春日市上白水)

九州島内の在来線はJR九州の管轄で、博多南線も在来線扱いだがJR西日本の管轄である。JR西日本の車両基地への路線だから当然である。しかし九州新幹線が全通した後はどうなるのか気になる。駅はJR西日本だが、駅員は委託しているJR九州の方で、切符を手元に残そうと無効印を貰おうと申し出るが、無いとの事で、山陽新幹線仕様の自動改札機に切符は回収される。


建設中の九州新幹線が鹿児島中央方へ延びる


駅前の街並み (福岡県筑紫郡那珂川町中原)


博多南駅前ビル側の駅連絡通路

駅ビルではなく、駅前ビルには服飾や軽食店などが入っている。しかし駅ではない。連絡通路を歩いて駅へと戻る。自動券売機で博多までの切符を買う。たかが一駅だが、乗車券(190円)と特定特急券(100円)が定期券大で二枚発券される。


博多南線 特急 664A列車 [100系車両] (博多南)

自動改札機から入場する。プラットフォームが短く、先頭車両も撮れないが、博多南線の側には広々と車両基地が広がる。


博多総合車両所には700系・500系・300系車両が見える!


JR西日本の九州内唯一の在来線駅

先程、博多南に到着した列車で折り返す。博多南を出発する。地上から高架線に上がってゆく。


ここから東京方にはレールが敷かれている (博多-博多南間)

ゆるゆるした速度で福岡市内を走り、博多に到着した。博多南線としては終点だが、博多からは新幹線〔こだま664号〕となる。次にこの線路の上を通るときは、新幹線〔つばめ〕〔さくら〕のいずれかとなるだろう。 (つづく)

博多南線 特急 博多南(16:07)→博多(16:17) 122-5001


新幹線〔こだま664号〕 664A列車 [100系車両] (博多)
いずれも平成21年2月17日撮影

最後の九州ブルトレ紀行 太宰府

2009-11-01 10:11:00 | 列車の旅

駅より参道を行く! (福岡県太宰府市宰府)

いよいよ天満宮へ。実に21年振りの参詣である。参道の土産物店の店先で焼かれている梅ヶ枝餅が魅力的だが、これはお参りの後で。


太宰府天満宮 (福岡県太宰府市宰府)

菅原道眞公をお祀りする太宰府天満宮。大宰府に左遷され、延喜3年(903)、この地で亡くなられた道眞公。その御遺骸を乗せた牛車の牛が伏して動かなくなったのが社殿の場所だそう。


飛梅が咲いている!

昨夜見たNHKのニュースで飛梅が見頃と聞き、楽しみにしていた。咲いている飛梅を見るのはもちろん初めて。


『東風吹かばにおいおこせよ梅の花あるじなしとて春なわすれそ』
(菅原道眞公)

京都の道眞公の邸宅にあった梅が、一夜にして飛来したという飛梅伝説がある。


紅梅も咲いている!

お参りを済ませ、境内の他の梅も見て回る。


社殿に向かって右に飛梅、左にこの紅梅が咲いている!


そして境内のあちこちに御神牛の像が!

牛車の牛が伏した故事に因む。


心字池には太鼓橋が架かる!


境内から九州国立博物館へと通じている!

天満宮近くにある九州国立博物館は、平成17年(2005)の開館。今日は割愛するが、いずれ訪れたい。天満宮を後にする。帰りしに買って食べた21年振りの梅ヶ枝餅は実に旨かった。あまりの美味しさに写真を撮るのを忘れる。


西日本鉄道 太宰府線 普通列車 [7000形] (太宰府)

西鉄電車に乗ると、西鉄福岡(天神)行だった。でも西鉄二日市で下車する。

西日本鉄道 太宰府線 普通 太宰府(14:09)→西鉄二日市(14:14) 7111


西日本鉄道 天神大牟田線 西鉄二日市駅 (福岡県筑紫野市二日市中央)

西鉄二日市駅のプラットフォームにはなかったが、改札を出るとうどん屋があった。もうお昼を食べた後なのでどうでもいい。これから天神ではなく、博多に出たい。天神と博多の間は地下鉄が結んでいるが、鹿児島本線なら二日市から一本で博多に出られる。西鉄二日市駅とJR九州の二日市駅は少し離れている。バス路線もあるようだが、二日市の街中を歩いてゆく。


鹿児島本線 二日市駅 (福岡県筑紫野市二日市中央)

こちらが国鉄、JRの太宰府天満宮への玄関駅、鹿児島本線二日市駅である。21年前に青春18きっぷで岩国から列車を乗り継いでやって来た。その時は今日とは逆にJRの駅から西鉄の駅へと歩いた。この駅舎にかすかに見覚えがある。券売機で博多までの乗車券(270円)を買い、当時はなかった自動改札機から入場する。


鹿児島本線 快速 4352M列車 [813系車両] (南福岡)
いずれも平成21年2月17日撮影

プラットフォームに向かうと快速列車が入線していた。急いで乗車。適度に空いており、ゆったりしている。快速であるが、南福岡で二本の特急列車にまとめて追い抜かれる。二日市を後発する特急のほうが博多には早く到着する。しかし特急料金(自由席300円)を払ってまで急ぐ必要はない。博多を立つ列車に乗るまで、まだ二時間以上もある。このまま博多で出場するのではなく、ある駅まで乗車変更しようと思う。 (つづく)

鹿児島本線 快速 二日市(14:36)→博多(14:59) クハ813-207