旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

続台湾日記 白鯨號

2007-05-02 15:30:48 | 台湾日記

鵝鑾鼻のバス停留所 (台灣省屏東縣恆春鎮)

バス停に高雄行が停まっている。運転士は乗っていない。側の商店に入ってみると運転士がいる。原住民(高砂族)なのか、彫りの深い顔立ちをしている。片言の日本語を話すので、枋寮に行きたい旨告げると、ここで切符を買うようにと言う。この小さな商店が、バスの切符販売の委託を受けているのだろう。鵝鑾鼻から枋寮まで204元。切符だけではなく、冷たい飲み物も買いたかったのだが、運転士が日本語で「行こう」と言うので、何も買わずにバスに乗り込んだ。バスはハイデッカーで眺めはよさそう。海側の席に陣取る。

バスはゆっくりと走り出した。ゆっくりなのはいいが、運転士が電話をしながら運転しているようだ。この座席から運転席は見えないが、携帯電話じゃないのか。船帆石の前の駐車場には車が停まり、観光客が思い思いに写真を撮っている。レンタカーが使えれば高雄あたりから自分もそうしたかったのに。バスは往路でタクシーに拾われた場所を通過し、墾丁に到着する。空いていたバスも徐々に混んできた。恆春からも途中のバスターミナルからも乗ってくる。乗客の他にモップを持った人も乗ってくる。営業中に車内清掃するのか。そのモップで自分の席の前の方を掃除している。そして何かスプレーを掛けている。近くの席の若い女性が掃除をする運転士に話し掛けている。キャーみたいな反応があった。中国語が判らないので断定できないが、吐瀉物があったようだ。そういえば若い兄ちゃんが袋を持ってウロウロしていた。その袋をその席付近に置いていたような気がする。ちゃんと処分せいよ。(断定はできんが)

途中のバス停から自分の隣の席にも女性が乗ってきた。なかなか乗車率は良い。車窓を見るために日差しがあってもカーテンを閉めないでいたが、隣の女性は迷惑そうである。申し訳ない。しかし台湾まで来て車窓を見ないのでは何をしに来たのか判らない。旧道に入り、枋寮に到着した。自分は降りるので、どうぞカーテンを閉めてください。バスが停車したのは、今朝乗った國光客運の所だった。墾丁行に乗らなくても、待っていれば中南客運の鵝鑾鼻行も来たのだろう。枋寮で降りる人はあまり多くなかったが、バスの前には乗ろうとする人が列を作っていた。 (つづく)


中南客運〔白鯨號〕 (台灣省屏東縣枋寮郷)
いずれも民國95年11月26日撮影