鵝鑾鼻燈塔 (台灣省屏東縣恆春鎮)
ついに鵝鑾鼻へやって来た。日本語では鵞鑾鼻またはガランピと書く。台湾最南端の岬である。内田百ケン先生もここは訪れていない。岬の名前に鼻が付くので長崎鼻(鹿児島県)を思い出す。公園駐車場に面する食堂兼土産物屋の人に入口を教えてもらい、切符(40元)を買って鵝鑾鼻公園に入る。切符には環境美化及清潔維護費と書いてある。
まずは灯台を目指す。清光緒8年(1882)に運用を開始してから百年以上の歴史を有する鵝鑾鼻燈塔。多くの観光客が訪れている。露店では貝殻で作った土産物を売っている。白亜の灯台と南国の青空とのコントラストが美しい。
鵝鑾鼻公園「海濱棧道」 (台灣省屏東縣恆春鎮)
海岸線に下りてみる。岩場だが桟道が整備されている。目の前にはバシー海峡。漢字で巴士海峡と書く。東は太平洋、西は南海(南シナ海)。海峡の向こうはフィリピンである。陸の陰になって太平洋は見えない。
バシー海峡 (台灣省屏東縣恆春鎮)
岬の先端が見えない。ここは最南端の地点では無いのか。佐多岬のような感じの場所かと思っていたのだが想像と違う。最南端は諦め、散策を続ける。
鵝鑾鼻公園内の歩道 (台灣省屏東縣恆春鎮)
滄海亭遠眺 (台灣省屏東縣恆春鎮)
滄海亭という東屋があって、景色を眺める。日本人を含むグループも来ている。この日、初めて日本人を確認する。滄海亭の近くには親吻石というのがある。英語で"Kissing Rock"、和訳すれば接吻岩かな。確かに接吻しているように見える。
親吻石 (台灣省屏東縣恆春鎮)
いずれも民國95年11月26日撮影
公園内を一巡して外に出る。夏だったら、さぞ暑かろうと想像する。11月でよかった。土産物屋などを覘きながら歩くが何も買わない。食堂もあるが、午飯は観光地ではないところで済ませようと思う。 (つづく)