旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

500系〔のぞみ〕の旅 東京駅

2010-03-22 13:00:00 | 列車の旅

㊧新幹線 回送列車 [700系B15編成]
㊨新幹線〔のぞみ6号〕 6A列車 [500系W8編成] (東京

平成9年に運転を開始した500系新幹線が、平成22年2月28日をもって〔のぞみ〕としての営業を終了するという。今後は16両から8両と短編成となり、新大阪以西のJR西日本の山陽区間で〔こだま〕として残るそう。堂々たる16両編成、そして新大阪以東のJR東海の東海道区間では今月で見納めという事になる。今月中旬、帰省する用事があるのだが、500系新幹線を利用しようと思った。ここ何年か700系、N700系の利用が多くなっている。帰省であれば広島で下車するのだが、終点の博多まで行ってしまおうと思う。昭和50年3月10日に新幹線が博多まで全通して、まだ東京-博多間を乗り通した事はない。気合を入れて新幹線特急券は発売日に買っておいた。

平成22年2月19日金曜日。500系〔のぞみ〕に乗るべく、東京駅へ向かう。ちょうど東京行があったので武蔵野線に乗る。西船橋から京葉線に直通し、快速運転となるが、通過するのは3駅だけである。成田新幹線の代わりに京葉線のりばとなった地下のプラットフォームに到着する。同じ東京駅でも乗り換えに時間が掛かる。もうすぐ博多からの新幹線〔のぞみ6号〕が到着する。これが折り返し〔のぞみ29号〕となる500系車両である。エスカレーター、動く歩道を足早に歩き、何とか入線に間に合う。

武蔵野線 普通 1073E 新松戸(11:21)→東京(12:05) クハ204-104
※京葉線直通運転、京葉線内は快速運転(列車番号1072E)。



東京での停車時間は僅か17分。車内は清掃作業が行われ、まだ乗車する事が出来ない。その間を利用して、16両を尻尾から頭まで見てみよう。6Aの入線時に16号車方で撮影していたので、後ろから紹介していく。



平成22年2月19日
新幹線〔のぞみ29号〕 列車番号29A 500系W8編成

16号車 普通車指定席 522-8 smoke
15号車 普通車指定席 527-16 smoke
14号車 普通車指定席 526-24
13号車 普通車指定席 525-16
12号車 普通車指定席 528-708
11号車 普通車指定席 527-708
10号車 グリーン車指定席 516-8 smoke
9号車 グリーン車指定席 515-8
8号車 グリーン車指定席 518-8
7号車 普通車指定席 527-408
6号車 普通車指定席 526-23
5号車 普通車指定席 525-15
4号車 普通車指定席 528-8
3号車 普通車自由席 527-15 smoke
2号車 普通車自由席 526-22
1号車 普通車自由席 521-8

グリーン車指定席が8号車から10号車の3両。普通車指定席が4号車から7号車と、11号車から16号車の10両。普通車自由席が1号車から3号車の3両。喫煙できる車両は3号車、10号車、15号車、16号車で、ほかの車両は禁煙である。


新幹線特急券


往復乗車券 以上、いずれも平成22年2月19日撮影

プラットフォームは乗客、そして500系車両を撮影する人でごった返している。1号車までたどり着くのは難儀であった。乗客は普段の新幹線と変わりないようだが、旗を持った添乗員さんに連れられた団体さんの姿も見られる。やはり500系に乗るツアーだろうか。もう清掃は終わり、車内に乗客が入り始めている。売店で弁当とビールとお茶を買って、自分の指定席の車両に乗り込んだ。 (つづく)

最後の九州ブルトレ紀行 東京到着

2010-03-15 18:03:00 | 列車の旅

ジェイアール東海パッセンジャーズ 日本の味博覧(1,000円)
〔富士〕〔はやぶさ〕車内販売

平成21年2月18日水曜日。寝台特急〔はやぶさ〕の寝台の上で日付が変わる。発電機の騒音が耳障りだが、まずまず眠れる。岡山到着で目が覚める。0時46分着。深夜だが乗客はある。上段の寝台にも客が入ったようだ。岡山0時48分発。次の停車駅は名古屋。再び眠りに就く。また目が覚めたら列車が停止している。駅ではない。何かあったようだ。でも再び眠りに就く。

再び目が覚めると、JR西日本JR東海との境界駅の米原を過ぎて岐阜県内を走行中である。夜中に止まっていた事もあり、遅れて運転しているようだ。急ぐ旅ではなし、ブルートレインからの東海道の車窓を存分に楽しめそうだ。名古屋5時16分着のダイヤだが、実際は6時36分に到着。1時間20分遅れている。東海道本線では通勤・通学の時間帯となってきた。こうゆう場合、先行する普通列車に頭を抑えられて特急がノロノロ運転となるという。こっちが特急なんだから先に走らせろと思うが、廃止寸前のブルートレインにそんな威厳はないようだ。

浜松6時31分発のダイヤに対し、実際は7時54分発。放送によると岡山県内で先行列車(貨物列車であろう)と鹿が衝突したため、この〔富士〕〔はやぶさ〕も止まっていたという。さて、車内販売が始まったようなので弁当を買おう。ワゴンが車内を移動してくるのではなく、〔富士〕と〔はやぶさ〕の境付近の乗務員室で売店の営業となる。売店が近づくと大行列が出来ている。前方から〔はやぶさ〕の客が、後方から〔富士〕の客が列を作っており、一人の販売員が〔富士〕と〔はやぶさ〕の客にかわりばんこに販売している。なかなか列は進まない。〔富士〕の方からやってきて、「並んでいるんですか?」と聞く客がいる。何の列だと思ったのだろうか。列に並んでいた団体さんを添乗員さんが探しに来る。列車が遅れているので、静岡で新幹線に乗り換えるそうだ。ブルートレインに乗るツアーなのだろうが、この後の行程に支障があるのだろう。


中身はこんな感じ!  ※画像をクリックすると大きなサイズで表示します。

ようやく番になり、弁当とビールを買う。A社の銘柄しかなかったが、仕方がない。販売員から「富士・はやぶさ 乗車記念カード」(ジェイアール東海パッセンジャーズ)なるものを頂戴する。デザインは三島駅~函南間を走る〔富士〕〔はやぶさ〕で、JR西日本JR九州承認済とある。機関車がJR西日本、客車がJR九州、路線が親会社のJR東海か。席に戻り弁当を開く。なかなか旨そう。


冷水機と紙コップ

新幹線にもあった冷水機と紙コップ。いつしか見掛けなくなったが、こんなところに残っていた。もう見る事もなさそう。さあ、東京まで車窓を楽しもう。


富士山が見えた!(由比-興津)


富士川橋梁より富士山を望む (富士-富士川)

熱海10時11分発(ダイヤ8時35分発)。JR東海管内よりJR東日本管内へ。駿河湾、富士山、相模湾。新幹線では、これほどの車窓は楽しめない。


相模湾を望む (根府川-真鶴?)


車窓最高 (早川-根府川)


富士山(国府津-鴨宮)

横浜11時11分発(ダイヤ9時36分発)。子供の頃から憧れのブルートレインの旅が終わりに近づいてきた。そして11時34分、終着の東京に到着した(1時間36分遅れ)。


寝台特急〔富士〕〔はやぶさ〕 2列車 [EF66 47号機牽引] (東京)


東海道本線 東京駅 (東京都千代田区丸の内)
いずれも平成21年2月18日撮影

もう乗る事はありません… (おわり)