旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾ローカル線の旅 内灣線①

2012-07-30 00:00:00 | 台湾日記

朝食(和食)

民國101年6月24日星期日(Sunday, June 24th, 2012)は、夜にテレビを見ている間に迎えてしまった。一夜明けて、台北のホテルで起床する。朝食をとりに食堂へ。昨夜は貸切状態だったが、朝食は宿泊料金に含まれているので、何人も先客がいる。そして日本人が多い。和食を頼むと、納豆が付いてきた。何度も台湾を訪れているが、納豆が出てきたのは初めて。納豆は日本産のようだ。魚は揚げてあるが、これが結構美味しい。お粥を頼む人もいる。食堂のテレビでは大リーグの試合が映っている。


テレビ①

部屋に戻り、テレビをつける。どことどこの試合かと思えば、サブウェーシリーズだった。ところで、画面にはメッセージが表示されているが、連絡は出来まい。


テレビ②

『トムとジェリー』懐かしい。


テレビ③

『こち亀』は『烏龍派出所』となるのか。なかなか興味深いが、テレビを見るために台湾に来たのではない。チェックアウトして台北駅に向かう。


緑峯大飯店 HOTEL GREEN PEAK (臺北市中山區)

まずは捷運の雙連站へ。捷運には地下鉄だけではなく、新交通システムの路線もあるが、この辺りの淡水線は地下を走っているので、地下鉄と思って差し支えないだろう。站は駅の意。中山北路を渡り、民生西路を西へ。前を歩く若い女性2人は日本人。どうも日本人が多い。雙連站に着き切符を買う。捷運の初乗り運賃は20元(日本円約55円)。日本には初乗り210円の地下鉄があるらしい。物価が違うので、そのまま比較しても意味がないが、台湾では20元で缶ジュースが買える。日本だと120円。210円の缶ジュースなんて…

台北捷運 淡水線 雙連(9:20)→台北車站(9:22) 1331 票價20元
※ダイヤ不明のため実際の時刻。

台北車站に着き、捷運の改札を出ると、臺灣鐵路管理局(臺鐵)の改札がある。臺鐵は国鉄と考えていいだろう。臺鐵の切符はまだ持っていないので、窓口に並んで買う。当日券と前売券の窓口が異なっているので注意。希望する列車、区間等を書いたメモを窓口氏に差し出す。言葉の問題もなく、簡単である。


自強號 台北→新竹(177元)

切符は発券された。しかし、「桃園以後無座」と記されている。台北-桃園間は表示された席にお座りください。桃園からは別の客がその席の切符を持っているからお立ち下さい。そうゆう切符である。台北から新竹まで立ちっぱなしよりはいいが、桃園だと座っている時間より、立っている時間の方が長い。昨夜は台北駅で時刻表を探して見つけられなかったが、それより今日の切符を買っておいた方がよかったか。


區間車 新竹→竹中
(15元)

新竹で乗り継ぐ列車の切符も買っておく。通しでは発券されない。


臺灣鐵路管理局 縱貫線 臺北站 (臺北市中正區黎明里)


隣の線には台灣高鐵(新幹線)の列車が!

台灣高速鐵路(高鐵)は新幹線と思って差し支えない。しかし在来線を運行する臺鐵とは別会社である。どちらも10時の同時出発。高鐵の列車は12時には終点の左營に到着するが、臺鐵の列車は豐原の手前である。台北到着前から地下を走ってきた列車は、板橋を出発すると地上に出て、並走してきた高鐵の線路と別れてゆく。高鐵の列車は先に行ってますが。窓側の席で快適な列車の旅だが、もう桃園に到着である。桃園からの切符を持つ客がやってきた。席を譲らねばならない。デッキに移動する。先客の女性が一人いるだけだが、次の停車駅の中壢からデッキの客が増えた。デッキは冷房がないのか暑い。車掌が検札にまわってきた。40分くらい立っていたが、無事に新竹に到着する。

縱貫線 自強 117次 台北(10:00)→新竹(11:08) 35PPC1442 票價177元


縱貫線(西部幹線) 自強號 117次列車 (新竹)


metro 自強號で新竹站到了symbol6


内灣線 區間車 1726次列車 [EMU600型電聯車] (新竹)

次に乗るのはこの列車。2年前の前回の台湾訪問時には内灣線は改良工事のため、新竹-竹東間で運休していたが、昨年、新線の六家線の開業に合わせて、新竹-竹東間の営業も再開した。竹中までは複線電化され、高架線を行く。前に乗っていれば、変貌振りに驚くところだろうが、初めて乗る路線なので、新しくてきれいだな位の感想しかない。

内灣線 區間車 1726次 新竹(11:17)→竹中(11:31) 45EM609 票價15元


列車は六家線に直通し、六家站へ (竹中)

竹中までの複線電化、六家線の開業は、高鐵新竹站の乗換駅、六家站までの鉄道を走らせるためである。乗った列車は六家行だが、まず内灣線を乗りつぶすべく、竹中で下車する。


metro 區間車で竹中站到了symbol6


竹中より六家線は複線電化、内灣線は単線非電化! (竹中)
いずれも民國101年6月24日撮影  ※切符の画像を除く。

新竹方からの内灣線の複線が、そのまま六家線につながっている。内灣方の内灣線は単線で分かれてゆく。竹中-内灣の方が支線のよう。 (つづく)

台湾ローカル線の旅 出発

2012-07-23 00:00:00 | 台湾日記

武蔵野線 快速 1071E列車 [205系車両] (新松戸)

昨年は主に東北を旅してきたが、そろそろ今年は海外にも出掛けようと、旅券の発給を受けてきた。手元に旅券があれば出掛けたくなるもの。航空券を扱うウェブサイトを見ると、6月の運賃は7月より安いようである。ならばと休みを取って4泊5日で台湾に行ってくる事にした。平成24年6月23日土曜日。出発の日が来た。夜勤明けで眠いが、今日は台北のホテルへ向かうだけなので問題ないだろう。

武蔵野線 快速 1071E 新松戸(11:02)→東松戸(11:09) クハ204-50 運賃160円


metro 東松戸に到着symbol6

東松戸で京成電鉄成田空港線(愛称、成田スカイアクセス線)に乗り換える。乗り換えは次の通り。プラットフォームから改札階に下ります。


JR東日本武蔵野線の改札を出て…


右手の階段・エスカレーターを上ると…


北総鉄道 北総線 東松戸駅 (千葉県松戸市東松戸)

北総鉄道管理の駅だが、京成電鉄の駅でもある。


アクセス特急が停車!

アクセス特急成田空港行が、京成電鉄の列車。普通列車は北総鉄道の列車。アクセス特急は特急料金不要だか、そもそも運賃が高い。


metro 北総線のプラットフォームへsymbol6


京成電鉄 〔スカイライナー10号〕 10AE04B列車 [AE形車両] (東松戸)

平成22年より、〔スカイライナー〕は成田空港線、即ち北総線と同じ線路を経由するようになった。京成上野・日暮里-空港第2ビル・成田空港間の所要時間は短縮された。一部区間では在来線としては日本国内最速となる時速160km運転をして、日暮里-空港第2ビル間を最短36分で結ぶ。しかし東松戸に〔スカイライナー〕は停車しない。


京成電鉄 成田空港線 アクセス特急 1085H列車 [京急600形] (東松戸)

時速160km運転という訳にはいかないが、最高時速120kmで運転されるアクセス特急も、なかなか速い。船橋経由、または我孫子経由で行っていた頃より、成田空港は近く感じるようになった。但し、一部に単線区間があり、列車の交換のため信号場での停車もある。

成田空港線 アクセス特急 1085H 東松戸(11:29)→空港第2ビル(12:10) 603-1 運賃910円


metro 空港第2ビルに到着symbol6




駅を出て左がターミナル

改札を出て、検問を受けて、第2旅客ターミナルへ。利用航空会社によってターミナルが異なるので、ご注意下さい。


成田国際空港 第2旅客ターミナル (千葉県成田市古込)

中華航空のカウンターで、eTicket Receipt を見せて搭乗手続きを行う。旅行会社の店頭で切符を買わないので、何か不備があるのではないかと心配だったが、eTicket Receipt と旅券だけで問題なく、BOADING PASS をもらって安心する。歯磨き粉等は段ボールに詰めて預ける。旅行保険に加入し、もうする事もない。出国する。


EXCELSIOR CAFFÉ BLTサンド(300円) アイスコーヒーS(280円)

出国したが、搭乗まで時間がある。お腹が空いてきたが、この後で機内食が供される。何か軽いものをと、サンドイッチを食べる。Suicaで支払う。財布の中に日本と台湾の硬貨を一緒に入れておくと、支払いの時にややこしいので、日本円は紙幣だけにしておきたい。日本の硬貨は家に置いてきた。旅行中、国内では列車も買い物もSuicaまたはクレジットカードを利用。


Gate 73

時間はまだまだある。iPodで音楽を聴いて過ごす。


中華航空(CI) 17便 [B747-409(スカイチーム塗装)] (成田国際空港)
ここまで平成24年6月23日撮影

見慣れぬ塗装の航空機が現れたが、これから乗る中華航空機だった。見慣れたデザインではなかったので気付かなかった。スカイチームメンバーとなったそう。ちなみに現在、中華航空の日本における呼称は、チャイナ エアラインだが、長いので従来どおりの中華航空と記す。売店に水(115円)を買いにゆく。支払いはSuicaで。相変わらず北海道の商品が多い。じゃがポックルも置いてある。北海道限定なので買ってゆきたいが、台湾旅行中の荷になるし止めておく。優先搭乗が始まり、用を足してきたら、エコノミークラスも搭乗が始まっていた。

中華航空 CI 17便 東京/成田 NRT(14:35)→台北/臺灣桃園 TPE(17:05) B-18206


經濟艙(エコノミークラス)の座席!
これより民國101年(2012)6月23日撮影
※切符の画像を除く


中華民國(台灣)籍の航空機に搭乗するので、これより原則、台灣の暦、時刻で記す。民國101年6月23日星期六。日本との時差はマイナス1時間である。腕時計はラジオの時報で、日本時間午前10時に午前9時に合わせておいた。


個人隨選式影音娛樂系統(パーソナルモニター)!

各席にモニターが。しかし自分の席のモニターは画面に触れても反応しない。隣席は空席だったので、そちらのモニターで地図を表示させておく事にした。ほぼ定刻に出発した中華航空17便は、第2ターミナルを離れると、近くのB滑走路(2,500m)ではなく、A滑走路(4,000m)へと向かう。離陸するまで20分位掛かったのではないか。B滑走路からでも離陸できるようにして欲しいものである。17便は無事にA滑走路から離陸した。


fork 機内食はポークを選択!

お待ちかねの機内食です。豚と魚からの選択。豚を選ぶ。


カツ重ですな…

15年前、初めての中華航空機でもカツ重だったな。特に文句もなく、美味しくいただきました。箸がなく、プラスチックのフォーク、ナイフ、スプーンだけになったのが味気ない。コップもグラスではなく、プラスチック。機内に積み込む重量を減らすためだろうけど。


台灣啤酒を頂戴する!

料理は和食だったが、ビールだけでもいち早く台湾のものを。機内ではiPodで音楽を聴いて過ごす。ほとんど雲の上で景色も見えず、台湾上空に達すると、程なく臺灣桃園機場に着陸した。風が強いのか、少しふらふらの着陸。降りようと通路を行けば、あちこちの席に、じゃがポックルの空き箱が。あれはお土産品じゃなくて、機内でのおやつ用だったのか。


臺灣桃園國際機場 第二航廈 (臺灣省桃園縣大園鄉)

入境(入国)し、手荷物を受け取り、臺灣銀行で3万円を両替する。匯率 RATE は、0.36350 で、10,905元となり、手續費 CHARGE 30元を差し引かれて、10,875元を受け取る。1元≒2円75銭といったところか。円高である。旅行者としては嬉しいのだが。


屋外の気温は、摂氏28度ase2

関東は涼しかったので、これでも暑く感じる。そもそも湿度が高い。台北までの切符(125元)を買い、外でバスを待つ。やってきたバスに乗車。隣席の御婦人に話し掛けられるが、「I can not speak Chinese. Sorry!」と答えるだけである。何度も台湾に来ているが、ほぼ中国語は話せない。すると御婦人は「Japanese?」と聞いてきた。「台湾暑いですね?」と日本語でも聞いてきたが、日本語堪能ではないらしく、話は続かない。多少の中国語は習得しておいた方がよいのだろうが、毎度話せないままに来てしまう。

週末夕方の台北に向かう高速は混雑している。車窓からは拡幅工事もが行われているのが見える。あれは拡幅と言うのか。本線の車線を増やすのではなく、本線の側に高架橋が建設されている。(右側通行なので)本線が左ルートとすれば、高架橋の新線が右ルートのような感じだろうか。日本も東名の大和TNとか、中央道の小仏TNとか、どんな方法でもいいから拡幅してもらいたいものだ。バスは泰山收費站(本線料金所)のETCレーンをノンストップで通過し、淡水河を渡って台北市に入り、1時間弱で台北車站に到着した。

國光客運 バス 桃園機場(二)(17:52)→台北車站(18:48) 票價125元
※時刻はダイヤではなく実際の時刻。


國光客運 1819桃園機場-台北(經由中山高) (台北車站)


桃園機場→台北
票價(運賃)125元


臺灣鐵路管理局 縱貫線 臺北站 (台北市中正區)

初めて台北駅に来た時の印象は、がらんどうではないけれど、大きな建物を持て余している感だった。今では商店や飲食店が増えて、活気のある駅ビルという印象だ。まずは時刻表を手に入れなければならない。日本で自費出版された『台湾時刻表』(1,000円)を持ってきているけど、やはり現地のものが欲しい。以前は駅売店で売っていたのだが、見当たらない。案内所で聞いてみるが、『對號列車簡明時刻表』という無料の紙一枚の印刷物を入手するのがやっとだった。幹線の自強號、莒光號などの主要列車は掲載されているけれど、今回の旅で乗りたいローカル線の時刻は掲載されてない。時刻表は諦めて、宿に向かう。


metro 台北捷運淡水線に乗車symbol6

台北捷運 淡水線 台北車站(19:10)→雙連(19:13) 1318 票價20元
※ダイヤ不明のため実際の時刻。


metro 捷運で雙連站到了symbol6


緑峯大飯店 HOTEL GREEN PEAK (台北市中山區)


楽天トラベルで1泊朝食付1,740元(約4,785円)

部屋の広さは日本のビジネスホテルと同じくらいでした。こちらのホテルは日本語が通じる、日本人客が多いという情報どおりでした。今日は端午節(農暦5月5日)だそうで、ホテルから粽を頂戴する。日本では端午の節句は太陽暦なので終わっている。ちなみに今日は日本の旧暦だと5月4日である。なぜ1日ずれているか、書けば長くなるので割愛する。時差の関係だそうで、間違えている訳ではない。


beer とりあえず台灣啤酒

疲れたのでホテルのレストランで夕食にする。食堂のおかみさんも流暢な日本語を話す。もしかして日本人なのか。日本流にビールと突き出しがサッと出てくる。この落花生が別料金なのか、(名古屋のコーヒーみたく)サービスなのか知らない。


筍のサラダ

オススメというので筍のサラダを注文。新鮮で旨いが、一人で食べるには量が多い。筍は食べ過ぎないように親に言われている。


日本(奥)と台湾(手前)のマヨネーズで味わう


海鮮の炒米粉

これは具沢山で美味しい。大変申し訳ないが、筍サラダは半分くらい残した。部屋に持ち帰りにするかと聞かれたが、粽が待っているので止めておく。代金は583元だった。部屋に戻る前に7-ELEVENに行き、黒松沙士(20元)を買って来た。


ホテルからサービスの粽!

シャワーを浴び、少し時間を置いて、粽に取り掛かる。


中身はこんな感じ!

具沢山なのだが、日本人に食べやすい風味ではない。でも今日は端午節なので出発前から粽を食べるつもりでいたから、残さず食べる。沙士を飲みながらだと、何とか食べられた。独特の味の沙士に、独特の味の粽は合うのか。卵は用意してないので、立てていません。


スポーツニュースをチェック!

この番組は総合テレビジョンと同時放送ではなく、1時間位遅れての放送だった。


こちらは今夜も生で…

こちらの番組はNHKワールド プレミアムも総合テレビジョンと同時放送だった。オレゴンからの放送を松戸で見て、宇都宮からの放送を台北で見るとは、いとをかし。ちなみにこの番組を深夜、ホテルの部屋でひっそり見るべく、ヘッドフォーンを持参して来たのだが、テレビにはジャックがなかった。音量を最小にして見る。映りはあまりよくない。


「いきなり歌うそうです!」

日本では24日日曜日午前0時5分の番組開始だが、台湾では番組を見ている間に日付が変わる。民國101年6月24日星期日。放送終了時刻も日本では午前1時35分だが、台湾ではまだ上午0時35分。朝までゆっくり眠れる。 (つづく)