臺灣鐵路管理局 宜蘭線 蘇澳車站 (臺灣省宜蘭縣蘇澳鎮太平路)
駅頭の様子!
駅舎から外に出る。近くには蘇澳冷泉というのがあるそうで、水温が摂氏22度の炭酸泉だそう。面白そうだがお風呂には入らず、駅から少し距離のある南方澳という所を目指す。
バスの時刻表を見るが…
日本出発前にここのバスの時刻は調べていたのだが、平日は運転本数が少ない。現地に来てみてもやはりそのよう。次のバスを待つよりはと歩き出す。
縣管河川 蘇澳溪 宜蘭縣政府
白米橋
白米橋より蘇澳溪を望む!
白米橋自体の写真を撮ってないな。
九州にでもありそうな山と川!
知らない間に九州北部辺りに来たんじゃなかというような風景。
南方澳 漁港啟用90週年
蘇澳港 SUAO PORT
南方澳觀光大道 -NaFangAo Sightseeing Blvd-
港湾の道路らしい幅の広い道の歩道を延々歩く。こうゆう道は行けども行けども進んでいるような気がしない。時折、自転車が追い越してゆく。
豆腐岬
南方澳の中心に入る前に岬へ向かう道が分かれる。「豆腐岬」という名前が気になり、先ずはこちらを目指す。
南方澳大橋を渡る!
見覚えのあるデザインの船が停泊している!?
船名は〔麗娜輪〕 NATCHAN RERA
平成19年、東日本フェリーが青函航路に就航させた高速フェリー〔ナッチャンRera〕ではないか。感激の再会といいたいところだが、日本で〔ナッチャンRera〕を見た事はなく、今日初めて台湾の蘇澳港で目にする。〔ナッチャンRera〕は就航の翌年には早くも運航休止となっており、上船はおろか、目にする機会もなかった。他の船は何度も利用した事のある東日本フェリーだが、すでに会社は解散している。僚船の〔ナッチャンWorld〕は青函航路等を継承した津軽海峡フェリーにいるもよう。臨時便や自衛隊の輸送等での姿を報道で時折目にする。
デザインも変わっていないのか?
台湾に売却された事は知っていたが、基隆にいるものだと思っていた。蘇澳で会えるとは思わなかった。〔麗娜輪〕の船名は〔ナッチャンRera〕の漢字で表記なのか。後で調べてみると、蘇澳-花蓮間で就航していて、經濟艙(エコノミー)の片道で700元だそう。
天海旅行社-麗娜輪-客輪介紹
蘇澳港を後にする…
それでは南方澳大橋を渡る。橋の北側には〔ナッチャンRera〕の停泊する蘇澳港が、南側には大きな漁港が見える。北側にも港があるそうで、詳しくは書かないが、日本でいえば横須賀、舞鶴、呉、佐世保にいるような船舶が停泊しているのだろう。
南方澳漁港
外洋が見えてきた!
天候も多少回復してきて、青い海が見える。
豆腐岬
平日だが駐車場に車を停め、ここを訪れる観光客もちらほら。沿道には海鮮のお店が並び、公園内にも売店があって、いかにも観光地らしい場所。
四角い岩がごろごろしているから豆腐岬?
サスペンスドラマの最後に出てきそうな…
ここは何だ?
禁止烤肉 請自重
焼肉禁止。自重を請う。焼肉する場所ではないようだ。
ここから海を眺めてみる!
波にさらわれては危ないから、ここから見よという事かも知れぬが、やっぱり外で海を眺める。
瀬戸内海を見て育ったので、こうゆう荒々しい海を見ると、凄いなと思う。豆腐岬風景區にすっかり満足して後にする。
南方澳漁港へ
豆腐岬は陸繋島で、砂洲で台湾本島と繋がっているが、橋を渡った方が近道である。橋の架かる真下にやってきた。
南方澳大橋
港の岸壁には釣り人の姿も多数見られる。荒々しい外洋と違い、湾内(港内)は波穏やかなである。瀬戸内海のどこかの島に架かる橋のようにも見えてきた。
螺旋階段で橋に上る!
もう一度、太平洋を見て…
もう一度、〔ナッチャンRera〕を見る!
バイバイ、ナッチャン。大事にしてもらいなよ。(←府中家具かい)
南方澳進安宮 (臺灣省宜蘭縣蘇澳鎮南正里江夏路)
橋を渡り終え、漁港へと向かう。國光客運のバスと停留所を見掛ける。台北から蘇澳までは列車で来て、駅から南方澳までは歩いてきたが、バスなら台北から南方澳へ直接来られるらしい。まあ、それでは〔普悠瑪列車〕に乗れないし、宜蘭線の乗りつぶしにもならない。〔ナッチャンRera〕も見付けられなかったかも知れない。
歩道にはお魚のタイルが!
「飯鯛 俗稱盤仔 隨著季節的改變遷移回游 以底施網 延繩釣捕獲」
※おことわり 「回」は、さんずいに「回」という字ですが、文字化けするので「回」にしてあります。
南方澳の(たぶん)中心部へ!
南方澳南天宮 (臺灣省宜蘭縣蘇澳鎮南正里江夏路)
左を見て…
右を見て…
岸壁の方を見る!
所狭しと漁船が停泊している!
海産物を扱う店が多数!
北海道?
港町(漁師町?)の南方澳にやって来た訳だが、当然ながら海鮮料理の飲食店がある。日本出発前に下調べはしているのだが、ここ、という店は決めかねていた。一品料理ならいいが、一人で食べきれないくらい出されても困る。金銭的にも。そして〔普悠瑪列車〕で便當を食べてしまい空腹ではない。結局、南方澳に来て、飯を食わないで帰る事にした。
バス停で待つ!
それでは帰りはバスに乗る事にしよう。路線図はあるが、時刻表がない。何分間隔といった表示はあるのだが、いつバスが来るとも知れないので、心許ない。男女二人の観光客がタクシーを拾って行ってしまう。
バスを待つ間に、南天宮の門前のお店でアイスを買ってくる!
冰淇淋(30元)
コーンと薄っすら紫がかったアイス(たぶん芋仔)を指差して選ぶ。普通のアイスにしてしまったが、後でわかったが、店の看板にある花生捲加冰淇淋(落花生を飴で固めたのを削り、アイスと一緒にクレープに捲いたもの)が宜蘭名物だったそうである。海鮮にしろデザートにしろ、旨いものを食べ損ねている。アイスを食べ終えてしばらくすると、マイクロバスがやってきた。駅に行くようなので、これに乗る。先客は御婦人が一人だけ。ここのバス停から乗ったのは自分だけだった。歩くのと違って、すぐに駅に到着してしまう。
葛瑪蘭汽車客運 宜蘭勁好行 121線 (蘇澳火車站)
いずれも中華民國102年11月26日撮影
駅で降りるのも自分だけ。悠遊卡(IC乗車券)を読取機にタッチしようとするが、運転士はしなくていいという仕草をする。悠遊卡は使えないのだろうか。勝手が判らないでいると、運転士が英語で「FREE」と言った。運賃無料なのだ。「謝謝」と言ってバスを降りた。宜蘭縣政府が運行費用を出しているのか知らないが、ありがたい事である。 (つづく)
葛瑪蘭汽車客運 〔宜蘭勁好行〕 121線 金媽祖(15:31)→蘇澳火車站(15:35) 免費(無料)
※ダイヤ不明のため実際の時刻。
なお、葛瑪蘭汽車客運では、121路線は停駛(103年2月17日)とあり、4月より大都會汽車客運が運行しているようです。
宜蘭縣轄公車 121 (大都會汽車客運)