首里城の城壁が見える!
首里駅から首里城の守礼門に向かう。県道の歩道を歩いていたが、すぐそこにお城が見えるので、脇道に入る。城壁に沿った小道に至る。昇り降りがある。
城壁の曲線が何ともいい。かっこいい。これがグスクか。
首里城 久慶門 (沖縄県那覇市首里当蔵町)
城門が現れた。昭和58年復元の久慶門。後で知るが、ここは現在は出口専用。その昔は通用門で主に女性が利用したといわれているのだそう。
首里城 守礼門 (沖縄県那覇市首里真和志町)
16世紀、尚清王の頃に建立。昭和8年に国宝に指定されたが、昭和20年に戦争で焼失している。現在の守礼門は昭和33年に復元されたものである。嘉永6年・清咸豐3年(1853)、米国のペリー(Matthew Calbraith Perry)は黒船を率いて浦賀沖に現れる前、那覇沖に現れて、強引に首里城に入城している。当時の画が残るが、その時の守礼門ではない。
守禮之邦
それでは守礼門を潜り、首里城へ。
首里城 歓会門 (沖縄県那覇市首里当蔵町)
15世紀、尚真王の頃の創建。こちらも国宝に指定されていたが、昭和20年に戦争で焼失。昭和49年に復元されたそう。
歡㑹門
こちらが首里城の正門にあたるそう。いよいよ首里城に入城する。
首里城 瑞泉門
15世紀の創建だが、ここも昭和20年に戦争で焼失。平成4年の復元。門を入ると、突き当たって左に曲がる。枡形のような感じ。二つ目の門はない。
首里城 漏刻門
次の門がこちら。ここも15世紀創建だが、戦災ではなく老朽化のため、昭和初期に撤去されていた。平成4年に復元。
だいぶ高い所に登ってきた…
首里城 広福門 廣福
創建年代不明で、明治末期頃に撤去されていたが、平成4年に復元された。広福門を入ると、この先に有料エリアがあり、行くのであれば切符を買うよう案内される。切符売り場は広福門にある。首里城がどうなっているか報道で知っているが、あまり見たくないので、その時その後の写真も映像もよく見ていない。ここで引き返す事も考えていたが、せっかくなので入ってみよう。そういえば割引も効くようである。
入場券(320円・モノ割) ※参考 一般料金400円
モノレールの1日乗車券を利用していると、団体料金が適用される。モノレールの切符には首里城のスタンプが押される。すでに割引を受けましたよという目印にするのだろうが、駅や車内ではないところで、鉄道の乗車券の券面に直接押印されるので不思議な感じがする。
首里城 奉神門
明治末期頃に撤去されていたが、平成4年に外観を復元。この先は有料エリアとなる。
首里城 御庭
解ってはいるが、写真や映像で知る正殿がない。
18世紀に建てられた正殿も国宝だった。しかし昭和20年に戦争で焼失する。それをモデルに平成4年に復元された正殿がここにあった。
しかし、令和元年10月31日、火災が発生。正殿・南殿・北殿は全焼。全部で8棟が焼損した。
首里城 正殿跡
現場を見ると、正殿を見た事はないけれど、喪失感を覚える。大変残念である。
奉神門の方を望む…
戦災等で失っていた建物や門を、少しずつ復元していったのに。焼けてしまったのはどうにもならないが、実に惜しい事をしたと思う。
正殿の基壇石積み
赤瓦
礎石
髭・鱗・眼
焼け残りをみると、やりきれない。焼失で心を痛めている皆様にお見舞い申し上げます。
コカ・コーラ(120円)
暑いので冷房の効いた建物で小休止。
東のアザナ より望む!
一番奥まったところにやって来た。こんなご時世なので、この先、一度に入れる人数を制限しているようだ。標高約140mにある物見台、東のアザナからの眺望を楽しむ。
早く首里城に来ればよかったのか。いや、火事で焼失するなぞ夢にも思っていなかった。正殿が再建されたらまた訪れようと思う。東のアザナから降りてくる。中国人観光客の姿が見られる。日本在住なのだろう。こんなご時世でなければ、多くの外国人観光客が訪れていたのだろう。そろそろ首里城を後にする。案内図を見ていたら係員の方がいらっしゃったので、モノレール利用の旨伝えると、キューケイ門を出て、道なりで儀保駅に着くそう。どんな字を書くのか判らぬまま、お城から坂を降っていると、久慶門の案内があった。
久慶門より退出する!
首里城で最初に見掛けた門が久慶門だった。
久慶門
弁財天堂と円鑑池
客待ちする観光タクシー運転手のお勧めする1枚。タクシーに乗る金も暇もなくて失礼する。首里城公園を出て真っすぐ道なりに歩く。
ウィーヌハシ?
アパートか何かの名前かなと一瞬思うが、アパートはない。答えはすぐそこにあった。
上之橋
うえのはし。沖縄の言葉では、エ→イ、オ→ウとなるから、ウイヌハシか。
儀保川
上之橋より儀保川の下流方を望む!
上流方は暗渠で公園になっている!
ウィーヌハシはこちらに書いてあったから、橋の欄干と気付かなかった。
上之橋 (沖縄県那覇市首里当蔵町・首里赤平町・首里儀保町)
白いのは珊瑚の島だからか。アスファルトの道路も珊瑚が入っていて滑りやすいのだそう。昨日は雨の中のドライブだったが、スリップしなくてよかった。
沖縄都市モノレール 沖縄都市モノレール線(ゆいレール) 儀保駅
(沖縄県那覇市首里儀保町)
道なりで駅に到着。昨日、車でここを走っていて、現在位置が儀保駅と判った場所。再び1日乗車券のQRコードを改札機に読ませて入場する。
プラットフォームより首里城を望む! いずれも令和2年7月2日撮影
首里を後にして、那覇市中心部に向かう。 (つづく)