旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾ローカル線の旅 下港吔羊肉爐

2013-01-29 08:50:00 | 台湾日記

臺灣鐵路管理局 宜蘭線 瑞芳車站 (新北市瑞芳區龍潭里明燈路)

鉄道での九份の玄関口、瑞芳車站。駅の待合室には多くの客がイスに腰を下ろしている。さあ、台北まで切符を買って帰ろう。ちょうど對號列車(全席指定列車)があるので、その列車がいいが、窓口氏曰く空席は無いそう。日本の立席にあたる無座で切符も買えるが、台北まで立ちっぱなしは疲れる。「じゃあ普通で」と言って、區間車の切符を発券してもらう。こちらの窓口氏は日本語で応対してくれたので楽である。


區間車 瑞芳→台北
(49元)


metro 區間車で出発symbol6

月台(プラットフォーム)へ。結構、列車を待つ人がいたので、座れるか心配だったが、座る事が出来た。ロングシートで、車窓を楽しむには不向きだが、仕方がない。

宜蘭線 區間車 4183次 瑞芳(15:54)→八堵(16:13) 45EP513


metro 宜蘭線で八堵站到了symbol6

縱貫線との乗換駅、八堵に到着。この列車は縱貫線に乗り入れて、次の七堵が終着。台北方面まで直通する列車の方が多いが、この列車では縱貫線の列車に乗り換えが必要である。七堵ではなく、ここ八堵で乗り換える。宜蘭線のりばから縱貫線のりばへ。




metro 宜蘭線から縱貫線に乗り換えsymbol6


縱貫線 區間車 1238次列車 [EMU700型電聯車] (八堵)

台北方面ではなく、基隆行の列車が入ってきた。初めて見るEMU700型である。是非とも見たかった。そして乗りたい。反対方向なので乗る訳にはいかない。この車両は日本車輌製造の製品である。臺鐵では、South Africa や South Korea で製造された通勤電車が走っているが、EMU700型は日本製である。先頭車両のデザインから、阿福號(スネ夫号)と呼ばれているとか。とがった口の中には連結器を収納。

台湾鉄路管理局(TRA)向けEMU700型近郊電車日本車輌製造


縱貫線 區間車 1231次列車 [EMU700型電聯車] (八堵)

これから乗ろうとする台北方面の列車もスネ夫号。銘版を見ると、こちら日本車輌製造ではなく、台湾車輌とある。最初の数編成は日本製で、後は台湾でノックダウン生産しているそうだ。せっかくなので日本で製造した編成に乗りたかったが、まあ仕方がない。待っていれば、先ほどの基隆行の列車が折り返してくるかも知れないが。




45EMC714


Taiwan Railways Administration 形式 700

列車に乗り込む。最近のJRの電車っぽい感じがする。車内はロングシートではなく、セミクロスシート。E217系やE231系を思わせるが、クロスシート部分は向かい合わせのボックスシートではなく、背中合わせとなっている。台北の捷運の座席配置もこんな感じだった。見づらくて申し訳ないが、図にしてみた。



ロングシート部分に空席があったので、そちらに座っていたが、途中駅でクロスシート部分に空席が出たので移動する。進行方向と逆向きの席だが、ロングシートに比べれば車窓を楽しむにははるかにいい。さて、台北付近の縱貫線の地下区間は東に伸びており、前回通過した時には地上だった南港車站が地下駅になっている。この後は駅間の長い地下鉄のようである。松山を出て台北に到着。

縱貫線 區間車 1231次 八堵(16:27)→台北(17:03) 45EMC714
票價(瑞芳-台北) 49元


縱貫線 區間車 1231次列車 [EMU700型電聯車] (台北)


metro 台北站到了symbol6

台北からは捷運の淡水線で民權西路へ。まだホテルに帰らずここで下車。ちょっと行ってみたいお店があり、そこで夕食を済ませる。

台北捷運 淡水線 台北車站(17:13)→民權西路(17:17) 1336 票價20元
※ダイヤ不明のため実際の時刻。


下港吔羊肉爐 (臺北市中山區天祥路)

今日は羊を食べる。時間が早いのでまだ混んでない。店内では羊の鍋で一杯やっているグループの先客が。台湾であまり飲んでいる人を見掛けなかったが、飲む人は飲むんだな。


こちらの伝票に記入して注文する!

漢字を見て料理がわからなくても大丈夫。店員のお姉さんが日本語で応対してくれる。ありがたい。他人のブログで見掛けて、美味しそうだと思った料理を注文する。


beer とりあえずビール 金牌啤酒(70元)

本当は自分で冷蔵庫から出して、栓を抜いてコップも持ってくるのだが、勝手が分からなかったら店員さんが持ってきてくれた。


蔥爆羊肉(140元)

ネギと羊の炒め物。旨い。これで白いご飯を食べたい。よく見ると、メニューに白飯(10元)があるな。


羊肉炒米粉(70元)

羊肉の入ったビーフン。これも旨い。羊肉なので多少は独特の臭いがするかと思ったが、意に反して感じない。食べていると店のお姉さんが、美味しいか聞いてくる。無論、美味しいですと答える。ただ、炒め物もビーフンも、味付けは同じようなので、もう少し別の味付けのものを注文すればよかった。この店は台北に来たらまた来よう。


ごちそうさま


ホテルの隣は、全家 FamilyMart 永樂店 (台北市大同區延平北路)


東呉大飯店 (台北市大同區延平北路)

ホテルの最寄りの捷運の大橋頭の駅までは一駅だし、新蘆線が開業する前は歩いていたので、今日は歩いてホテルへ向かう。民權西路の駅とホテルとの間が、台湾で一番馴染みのある道だろう。


ホテルの部屋で寛ぐ


早餐招待券(朝食券)


岡村さんのお天気を見て…

日本時間で午後7時半になった。台湾の時間で6時半。今日も隣のファミリーマートに出掛けて、おやつを買ってくる。昨夜は日本製のアイスクリームと缶コーヒーだったが、今夜は台湾らしいおやつを買ってきた。


愛文芒果(42元)



マンゴーです。昨夜もちょっと気になっていたが、今夜は買ってきた。日本で食べるより安いのだろう。しかも本場である。新鮮でなかなか美味しい。カットフルーツなので手軽に食べられてよい。そして飲み物は…


伊藤園 蘋果紅茶(45元)
いずれも民國101年(2012)6月26日撮影

お気に入りのアップルティーを売っていたので、思わず買ってしまった。自分の好みの商品が普通にコンビニエンスストアの店頭に並んでいるのが台湾の凄いところである。さて、明日は帰国する日である。もうやり残した事はないかな。 (つづく)

台湾ローカル線の旅 九份老街

2013-01-20 03:00:00 | 台湾日記

九份老街 基山街 (新北市瑞芳區九份)

ガイドブックを見れば、この細い路地を行くようである。それにしても人が多い。そして日本人が多い。中高年の日本人が多い。実はうちの親も、一月に台湾旅行で、ここ九份を訪れている。学校が長期休暇に入ったであろう、台湾の若者も多く訪れている。


土産物屋や飲食店が路地の左右に!



売ってるものは異なるが、宮島の土産物店や飲食店の並ぶアーケードを思い出す。いかにも観光地の商店が並ぶが、これはこれで悪くない。わくわくする。


観光客なぞ我関せずと道に寝そべるたいわんこ!


平地からバスでずいぶん高いところまで上ってきた!

台北の市街地より気温は幾分下っているが、湿気があるので快適という程でもない。山の斜面に張り付くように街が形成されている。



かつては九戸しかなかったという九份が、人口数万人まで繁栄した理由はこちら。


臺陽五番坑

金脈が発見され、金鉱として栄えたのだ。





(中文) 此坑開採於昭和十年(1935),臺陽公司採取「三級包租制」…
(英文) This pit opened mining in 1935. The owner, Taiyang Company …
(和文) 昭和十年(1935年)に採鉱が開始されたとき、台陽公司は「三段階請負制」を採用しました。 台陽公司が元請負となり、ひとつの鉱脈を請け負う業者(たとえば、九大鉱業有限公司)を募って下請けとし、さらに細分化して下請けに出していました。労働者は坑道に入る前に請負業者の判が押された伝票を持っており、坑道の入り口には出入りの労働者を管理する見張所(管理所)が、当日に坑道に入る労働者数を確認してから、労働者の就業証と伝票を預かる代わりに木製の札を渡し、労働者は坑道に入ります。退勤のときは木製札を回収し、就業証を返還し、坑道を離れたことを確認していました。


九份老街 豎崎路

金鉱山は閉山し、街も衰退してしまったが、映画のロケ地となり脚光を浴びて、現在では観光地として賑わいを見せている。豎崎路の坂道を登っていこう。


新北市瑞芳區九份國民小學

坂の上にはお寺でもあるのかと思ったら、小学校だった。



毎日、坂を登って登校とは。さぞや子供達の足腰は鍛えられるであろう。


校門前より下を見ると…

坂の途中に人気の甘味(芋圓)のお店があり、観光客がその器を片手に校門前の階段に腰掛けて食べている。芋圓はまだ食べた事がない。


坂を登ったら、降りるだけ…


琺瑯?の看板

時代を感じさせますね。




阿妹茶樓 (新北市瑞芳區祟文里市下巷)

日本人の御婦人が写真を撮っているので、ここが観光スポットなのだろう。ガイドブックにも、この風景の写真が使われている。


「神隠少女」 湯婆婆的湯屋


「千と千尋の神隠し」 湯婆婆の屋敷

題名には聞き覚えがあるが、その映画自体は見た事がない。




九戸茶語 (新北市瑞芳區九份輕便路)


小上海茶樓 (新北市瑞芳區豎崎路)

ここが前述の映画のロケ地。屋号より題名の「悲情城市」の方が目立つ。九份の見所は、こういった街並みを見る事なのだろう。結局、どこのお店にも入る事なく坂を下る。


ここにもたいわんこ!


瑞穗草莓雪糕(30元)

バス停前にあったコンビニエンスストア、萊爾富Hi-Life)に立ち寄り、アイスを買ってくる。昨日食べたアイスは10元(約27円50銭)だったが、今日のはメーカー品で30元(約82円50銭)。帰りのバス賃のために釣り銭で小銭を用意しておく。


九份で食べたのは、このアイスだけ!


bus バスがやって来たsymbol6

バスの前面には往瑞芳の表示が。瑞芳止まりなのかな。帰りは瑞芳までバスで出て、そこから鉄道を利用して台北に戻ろうと思う。運賃を払って空席に腰掛ける。バスは山道を下っていく。乗客の会話に「おばさん」という単語が聞こえてくる。日本語の会話ではないが、日本語の単語が台湾に残っているのだ。バスは程なく瑞芳の駅前に到着した。 (つづく)


bus 瑞芳火車站到了symbol6
いずれも民國101年(2012)6月26日撮影

基隆客運 1062 九份→瑞芳火車站 票價15元