旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ぐるり切符の旅 函館山

2011-05-29 12:00:00 | 列車の旅

函館山ロープウェイ 山麓駅 (北海道函館市元町)

昨日、函館駅の観光案内所でロープウェイの割引券を頂戴していた。窓口でこれを出して切符を買う。往復運賃は1,160円だが、協定割引で1,050円となる。改札には次の便を待つ人の列ができている。中国からの観光客が大半である。


山頂駅を目指します!


眼下には函館の街が!

函館山には昭和63年以来、何度か登っているが、運賃の安いバスの利用が多くて、ロープウェイの利用は二回目である。みるみる街が小さくなっていく眺めは素晴らしい。昼間もいいのだけれど、夜景もさぞかし綺麗だろう。約3分の搭乗で山頂に到着です。

函館山ロープウェイ 山麓駅→山頂駅


函館山より市街地を望む!

久しぶりの函館山からの眺め。まさに絶景である。それにしても、山頂は風が強くて寒い。中国からの観光客は写真を撮ると、すぐに建物に戻ってゆく。まあ、ゆっくりしてらっしゃい。


港方面を望む!


競馬場、空港方面を望む!


函館湾の向こう、茂辺地方面を望む!

青函トンネルは、この先にある。昨日は湾の向こうから山を見ながら、列車でやってきたのだ。


山頂には各放送局の送信所があるon


津軽海峡の向こうには本州が!


函館山(334m) (北海道函館市函館山)

正面には駒ケ岳(1,131m)が見える。山と湖が美しい大沼国定公園にも足を伸ばしたいが、今日は行かない。大沼だんご、食いたし。山川牛乳、飲みたし。


函館駅方面を望む!

桟橋の青函連絡船〔摩周丸〕、駅のプラットフォーム、その先には五稜郭も見える。連絡船は、今は青函連絡船記念館摩周丸となっている。青函連絡船は、昭和63年に一度乗船しただけだった。宇高連絡船も昭和62年に一度だけ。宮島航路は子供の頃からずいぶん乗っている。


山を降りる!

外は寒いので、暖房の入った屋内でガラス越しに街を眺める。今度は夜景を見てみたい。初めての函館山は夜景だった。そろそろ麓に戻る。

函館山ロープウェイ 山頂駅→山麓駅


オーストリアのスヴォボダ社製のゴンドラの定員は125人!

百人乗っても大丈夫。物置ではありません。


護国神社坂 (北海道函館市元町・青柳町)


函館護国神社 (北海道函館市青柳町)

山麓駅の近くに護国神社がある。お参りしてゆこう。


消火栓は地上にある!

街を散策しながら駅へ戻る。北海道では、こういった消火栓をよく目にする。道路の下にあっては雪の時期の消火活動に困る。


石川啄木居住地跡 (北海道函館市青柳町)

啄木は明治40年に4箇月余りを函館で過ごしている。なお、「啄」の字については、下記を参照下さい。正しくは点が入ります。



高田屋嘉兵衛像 (北海道函館市宝来町)

嘉兵衛像は函館の街を見下ろしている。


マンホールにはイカ!


函館市地域交流まちづくりセンター (北海道函館市末広町)
いずれも平成22年11月23日撮影

こちらの建物は、大正12年創建の丸井今井呉服店函館支店という。函館には写真に収めたい建物や風景が多く、もっと散策していたいが、京都からの旅でSDカードも画像で一杯になってきた。もう撮影はせずに駅へと向かう。 (つづく)

ぐるり切符の旅 函館散策

2011-05-22 00:00:00 | 列車の旅

朝食・和定食

平成22年11月23日火曜日、flag1 勤労感謝の日。北海道・函館のホテルで目覚める。昨日の夕食と同じ場所で朝食をとる。朝から刺身が付いている。


客室からの眺め!


函館パークホテル (北海道函館市新川)

昨夕から夜は大荒れの天気だったが、本日は打って変わって晴天である。今日の午前中に函館観光をする予定である。ホテルをチェックアウトして、市電に乗って函館駅へ向かう。

函館市交通局 5系統 昭和橋(9:09)→函館駅前(9:18) 812


函館市交通局 800形車両 (函館駅前)

函館駅にあるコインロッカーに手荷物を預けて身軽になる。しかし料金が小型で400円もする。普通は300円が相場じゃないのか。この後、歩いて散策するつもりなので、コインロッカーは利用せざるを得ない。市電で元町へ向かうつもりだったが、駅から歩いて節約する事にする。


函館朝市 (北海道函館市若松町)

朝食は済ませているので、今日は素通り。朝に函館に到着して、ここで食事をするのも一興。


はこだて明治館(旧函館郵便局) (北海道函館市豊川町)

明治44年に建てられた郵便局が、今は商業施設になっている。なかなかいい風情。


赤レンガ倉庫群 (北海道函館市豊川町)

何だか、カナダ大西洋岸の都市っぽい。行った事ないけど。


赤レンガ倉庫群 (北海道函館市豊川町・末広町)

明治末に建てられた倉庫群が、飲食店、商業施設になっている。


ラッキーピエロ ベイエリア本店 (北海道函館市末広町)

函館といえばラッキーピエロ。何度か利用した事がある。隣のやきとり弁当の看板も凄い事になっている。函館名物なのか。


八幡坂 (北海道函館市末広町)


基坂 (北海道函館市末広町・大町)

港町函館は坂の街。この後、坂の上からの写真も紹介。


函館市旧イギリス領事館 (北海道函館市元町)

大正2年建築の旧英国領事館。基坂沿いにあります。


基坂 (北海道函館市弥生町・元町)

基坂を坂の上から。坂を下った正面には海上自衛隊函館基地隊。


函館市写真歴史館(旧北海道庁函館支庁庁舎)
(北海道函館市元町)

基坂を上った所にある元町公園。享和3年(1803)に箱館奉行所が建てられた場所である。今は明治42年築の旧北海道庁函館支庁庁舎が建っている。


旧函館区公会堂 (北海道函館市元町)

旧北海道庁函館支庁庁舎の上にあるのが、明治43年築の旧函館区公会堂。函館の西洋建築といえばここでしょう。入った事はないけど。


明治44年、皇太子殿下(大正天皇)行啓の際の宿泊所となった!


今日も外観を眺めるだけ…


八幡坂 (北海道函館市元町)

CM撮影にも使われた有名な坂です。タクシーから降りて、観光客が運転手に写真を撮ってもらっていた。正面には青函連絡船〔摩周丸〕の姿が見える。名前は坂の上に八幡宮があった事から。八幡様は明治13年に谷地頭に遷座し、今は高校になっている。


函館ハリストス正教会 (北海道函館市元町)

大正5年築の聖堂。こちらは二代目となる。教会の歴史は古く、初代ロシア領事が領事館内に聖堂を建てた事に始まるそう。後で別の角度からも紹介する。


カトリック元町教会 (北海道函館市元町)

こちらは安政年間のフランスの宣教師の創建。現在の建物は大正13年の完成。


函館ハリストス正教会 (北海道函館市元町)


函館聖ヨハネ教会 (北海道函館市元町)

こちらは英国の教会です。現在の聖堂は昭和54年完成。


fuji 函館山(334m)
いずれも平成22年11月23日撮影

元町散策はこれくらいにして、いよいよ次は函館山にアタックします。 (つづく)

ぐるり切符の旅 青森→函館

2011-05-01 00:00:00 | 列車の旅

津軽線 普通 329M列車 [701系車両] (青森)

青森で奥羽本線の列車から津軽線の列車に乗り換える。東京都区内からの乗車券の経路から大きく外れるが、ここまで来たら一路北海道を目指す。津軽線の列車はワンマン運転ではなく、車掌が乗務していたので、乗車券の区間変更をしてもらう。新青森から140円区間の乗車券を出して、函館までの切符を買う。レジのレシートのような車内補充券をもらい、新青森-函館間の運賃(3,150円)との差額(3,010円)を支払う。


乗車券(原券と車内補充券)


新青森より高架が延びる! (青森-油川)


車両基地が見えてきた! (青森-油川)


ここが基地の先端? (青森-油川)

特急等で足早に通り過ぎてしまう津軽線を各駅停車で行く。ロングシートの車両だが、空いているので存分に車窓を楽しめる。乗客の多くは地元の人のようである。津軽半島を北に向かい、陸奥湾も見て、終着の蟹田の到着する。

津軽線 普通 329M 青森(10:57)→蟹田(11:35) クモハ701-9


metro 蟹田に到着symbol6


㊨ 特急〔スーパー白鳥1号〕 4001M列車 [789系車両] (蟹田)

蟹田からは特急列車を利用する。津軽線・海峡線の蟹田-木古内間の各駅相互間に限り、乗車券のみで特急の普通車自由席に乗車できるという特例がある。開業時は料金不要の快速〔海峡〕が運転されていたが、現在では料金が必要な特急・急行のみの運転となった事に伴う乗車特例だそう。それでは遠慮なく乗車券のみで特急に乗せてもらう。


青函トンネル通過予定時刻表

八戸発函館行、特急〔スーパー白鳥1号〕は、蟹田でJR東日本JR北海道の乗務員を交替して出発する。津軽線はJR東日本の路線である。中小国という無人駅を通過する。さらに少し行くと、新中小国信号場に至る。ここで津軽線から海峡線が分岐する。JR東日本JR北海道の境界はここにある。単線ながらここまで電化されていた津軽線も新中小国(信)からは非電化となり、遠ざかってゆく。一方、海峡線の線路は複線電化である。自動車が一般道から高速道路に流入するが如く、新幹線規格で建設された区間に列車は進んでゆく。ただし軌間は狭軌(1,067ミリ)で敷設されている。列車の速度も上った。しかし本来は新幹線が走ってこそであって、新青森からここへ繋がる線路が整備されつつある。津軽今別を通過。そろそろ世界最長だった青函トンネル(53,850m)に入る。だった、というのは、10月にスイスでアルプスを貫く全長約57kmのゴッタルド・ベーストンネルが貫通したのだ。まだ開業はしていないが、青函トンネルが世界最長を名乗れなくなる。座席の目の前にはトンネルの通過予定時刻が表示してある。その通りにトンネルに入り、海底駅を通過し、青森県から北海道へ。




三線軌条の敷設が進む! (知内-木古内)

初めて北海道に渡ったのは、連絡船でも飛行機でもなく、昭和63年夏、青函トンネルからだった。感動の初めての北海道の車窓だったが、22年を経たトンネルを抜けた車窓もあまり変化はないようだ。しかし隣の上り線の線路を見ると、新幹線用にもう1本のレールが敷設されている。3本で在来線の狭軌(1,067ミリ)と新幹線の標準軌(1,435ミリ)とに対応するのである。左の車窓に単線非電化の江差線が近づき、北海道最初の停車駅の木古内に到着する。



特急〔スーパー白鳥1号〕 4001M 蟹田(11:43)→木古内(12:30) モハ788-104


metro 木古内に到着symbol6

木古内で降りて、特急料金を節約しようという人が多いのかと思ったが、自分を含めて4人程が普通列車に乗り換えるだけだった。そのまま函館まで乗車した場合、木古内-函館間の特急料金が発生するのではなく、実際に乗車した蟹田-函館間の特急料金が発生する。ちなみに蟹田-木古内間の特急の特例は、青春18きっぷにも適用される。木古内を出発したワンマン運転の気動車は、津軽海峡を車窓に望みながら、各駅停車で函館を目指す。なお、乗っているのは気動車だが、木古内より函館までの区間は電化されている。


車窓には津軽海峡! (釜谷-渡島当別)


函館山が見える! (釜谷-渡島当別)


函館山が近づいてきた! (渡島当別-茂辺地)

青函連絡船には一度しか乗っておらず、北海道へは青函トンネルを抜けて来る事が多かったから、ここの車窓で北海道上陸を実感する。快速〔海峡〕の頃も良かったし、寝台特急〔北斗星〕で、朝の津軽海峡を眺めるのも味わい深い。普通列車の車窓は、もっとゆっくりと眺められる。車内は閑散としていたが、函館が近づくと座席も少し埋まってきた。単線の江差線から複線の函館本線に入り、函館に到着する。

江差線 普通 135D 木古内(12:34)→函館(13:46) キハ40-808
※五稜郭-函館間は、函館本線に乗り入れる。


metro 函館に到着symbol6


江差線 普通 135D列車 [キハ40形車両] (函館)
※五稜郭-函館間は、函館本線に乗り入れる。


函館本線 函館駅 (北海道函館市若松町)

連絡船時代の函館駅はすでに無く、平成15年に新しい駅舎になってしまった。昭和の匂いのする旧駅舎は良かったが、新駅舎は入口、改札、プラットフォームに至るまで段差がなく、機能的で悪くない。たっぷりと採光されて、明るい印象である。長旅で疲れてきたので、キリンガラナを買って飲む。内地でも売ってくれればいいのに。駅構内の観光案内所で函館山への交通手段を尋ねる。登山バスがあるはずだけど、すでに冬籠りで運休中。他にはロープウェイという手があるが、運賃はバスより高い。観光案内所でクーポンを頂戴したので使おうと思う。函館山は夜景で名高いけれど、天候が崩れるようなのでホテルへ向かう。駅前の土産物店で絵葉書を買い、中央郵便局から友人に出す。歩いてホテルまで行ったが、他の地方都市のように、建物が更地・駐車場になって歯抜けになっていて寂しい。


函館パークホテル (北海道函館市新川町)

こちらのホテルは、函館駅が旧駅舎だった頃、宿泊案内所で紹介してもらい、素泊まりで泊まった事がある。係員が宿に電話で確認し、部屋を確保すると宿泊代金の一部を案内所で支払い、宿で残金を支払う方法だった。函館や帯広でも案内所は利用した。洋室の利用がほとんどだったが、ここは部屋にバス・トイレもあって、和室もいいなと記憶に残っていた。今回は旅行会社のウェブサイトで一泊二食のプランを予約しておいた。チェックインしてお部屋へ。さすがに広い。


お布団はすでに敷かれています!

函館観光は明日にして、今日は旅館でお茶でも飲みながらお相撲を見ようとテレビをつけたら、カイワレ宰相が答弁をしている。全く面白くも無い。ホテルでまったり相撲観戦は楽しみなのに。地上波アナログ放送しか映らないので、HTBの番組を見てみる。札幌ドームでの日ハム選手とファンのイベントを放送している。函館の天気は悪くなり、雷雨となっている。観光に行かなくて正解である。落雷で照明とテレビが一瞬消える。NHKのローカルも見てみる。東京にいた登坂アナが出ている。4月から札幌局となっている。北海道ローカルだけでなく、函館局からのニュースもある。落雷による瞬時停電で函館の夜景が消える瞬間があった。ロープウェイは運休となったそう。


テレビは地上波アナログ放送!

半井さんのお天気を見て、ご飯を食べに行く。ホテルに入っている居酒屋さんでいただく。店内には宿泊者だけでなく、宿泊者以外のお客さんも入っている。チェックイン時に料理を選び、時間も決めてあるので、席に着くとさっそく用意してくれる。


beer サッポロクラシック(480円)

その前にビールを注文。


刺身定食(代金は宿泊プランに含まれる)

もっと豪華な料理のプランもあるが、今回はお刺身に焼鳥を追加する。


㊤【鶏】もも串(150円) ㊦【豚】精肉串(150円)

焼鳥なのに豚という、室蘭で焼鳥のスタイルですね。これで麦焼酎(400円)をロックで一杯。お酒と焼鳥の代金を支払い、ほろ酔いで店を出る。ホテルにはコンビニエンスストアも入っているそうなので、フロントで場所を聞くと、今の居酒屋の店内を通って行くよう教えられる。ホテルの玄関から回るより近いのである。居酒屋のホテル館内の出入口より再び入店し、店内を通り抜け、居酒屋の表の出入口から外に出る。まだ小雨が降っているが、あまり濡れずにセイコーマートにたどり着く。アイス等を購入すると、また居酒屋店内を抜けてホテルの部屋に戻った。


バニラアイスカップ(98円)


食後のデザート♪
いずれも平成22年11月22日撮影

北海道に来たらセイコーマート独自の商品を見るのが好きである。今日は夜汽車の疲れもあるし、布団は敷いてあるし、アイスを食べたら早めに寝る事にする。 (つづく)