旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

乗りつぶし台湾 熱炒

2014-07-21 04:00:00 | 台湾日記

臺灣鐵路管理局 宜蘭線 蘇澳車站 (臺灣省宜蘭縣蘇澳鎮太平路)

南方澳より蘇澳の駅に戻ってきた。漁港で見掛けたタクシーで行ってしまった男女二人も待合室に座っている。列車は1時間あたり1~2本程度の出発である。しかし16時台は3本ある。南方澳の散策にどのくらい時間が掛かるか分からなかったので、帰りの切符は買っていない。閑散とした駅だが、售票窗口(出札口)は立派なのがある。時刻表を見て、羅東から台北までの新自強號(普悠瑪)列車の切符を買おうとしたが無いそう。よく時刻表を見ると、乗るつもりの227次自強號には「逢週五至日行駛」の注が。週五(金曜日)から日曜日の運転なのだろう。今日は週二(星期二)、火曜日である。では毎日運転の莒光號を蘇澳新より利用する事にする。蘇澳-蘇澳新間の切符も併せて購入する。


區間車 蘇澳→蘇澳新(15元)


莒光號 蘇澳新→台北(201元)


ごみ箱


請勿丟棄 家用垃圾

いづこもおなじ。台湾でも駅に家庭ごみを捨てるのがいるんだな。さて、まだ列車の出発まで時間があるので、郵局(郵便局)に行ってくる。南方澳への行き帰り、駅の近くに蘇澳郵局があるのを見掛けていた。局舎に入る。郵便の窓口には先客がおり、後ろに並ぶ。自分の番になる。何を買う訳でもない。枋寮の駅売店で10元の郵票(郵便切手)買ってあるけど、日本宛の國際航空明信片(国際航空便はがき)の料金に値上がりはないか確認したかったのだ。10元で大丈夫だったけど、なんと蘇澳の郵便局の窓口のお姉さんは日本語が話せる。たまたまこのお姉さんが日本語を話せるだけのようだが。何も買わずに申し訳ないけど、ここで絵葉書を出さしてもらった。


日本に到着した絵葉書!


図柄は「九份咖啡茶樓」


蘇澳の消印が!


請常念 南無阿彌陀佛

郵便局より戻る途中でこんなプレートを見掛ける。なまんだぶ、なまんだぶ。駅に戻ると改札が始まっている。それでは入場しよう。


壁には南方澳大橋のイラスト


宜蘭線 4197次區間車 [EMU500型] (蘇澳)


樹林行


EMU500型の車内の様子!

始発駅で乗った列車はガラガラだったが、出発時刻が迫ると、下校時間なのか高校生くらいの學生さんで一杯になった。そのうちの一人が饅頭か何かを食べている。本場だから日本のコンビニエンスストアの肉まんよりも格段に旨かろう。満員の列車は蘇澳を出発。程なく蘇澳新に到着し下車する。大半の學生さんは乗ったまま。


metro 區間車で蘇澳新站到了symbol6

宜蘭線 區間車 4197次 蘇澳(16:10)→蘇澳新(16:14) 45EP538 15元

一寸時間があるので外に出てみる。


臺灣鐵路管理局 宜蘭線 蘇澳新車站 (臺灣省宜蘭縣蘇澳鎮中山路)


駅の側には水泥(セメント)工場が!

セメント工場しかないが、駅にはお店が入っている。飲み物でも買ってゆく。黒松沙士のペットボトルを買う。お店の兄ちゃんは、こちらが日本人だと判ると、頑張って日本語で応対してくれる。こういった努力を無にする事がないよう、流暢に喋れるようになって台湾に来てはいけない。自分の不勉強を正当化してみる。入場して月台に降りる。団体さんがガヤガヤしているけど、自分と同じ台北方面ではなく、花蓮行の區間快列車に乗っていってしまった。非對號(自由席)というか通勤電車で、とても全員座れない。


貨物列車が入線! [電気機関車E300型E328號]

莒光號が入ってきたのかと思ったら貨物列車で、隣の線に入って退避する。当たり前だが貨物列車も臺鐵の機関車。日本では国鉄の分割民営化で、旅客と貨物は別会社という変な感覚がついてしまった。


貨車もセメント!

駅前のセメント会社とは別会社のようだ。


こちらもセメントとの貨車!

南下する反対方向の待避線にもセメントの貨物列車が入った。


宜蘭線(東部幹線) 651次莒光號 [電気機関車E200型E230號] (蘇澳新)

莒光號が入ってきた。蘇澳から来て蘇澳新で乗り換える人は他にもいそうなものだが、あまり多くない。客車に乗る。席はゆったりしているが、テーブルはない。時刻表を見る。先程乗っていた4197次區間車は台北に18時49分着。この651次莒光號は台北に18時57分着。急ぐつもりで蘇澳新で莒光號(急行列車に相当)に乗り換えたのだが、そのまま區間車(普通列車に相当)に乗っていた方が早く台北に到着したのだ。臺鐵の時刻表では同じ路線の對號と非對號が別頁に記載されていて気付かなかったのだ。日本でいえば特急・急行と快速・普通列車が別頁に記載されているようなものだ。奥羽本線で山形新幹線〔つばさ〕とそれ以外の列車で別頁という時期も当初にはあった。あたかも新幹線の新路線が開業したように見せたかったのだろうが。莒光號で時間短縮にはならないが、座席に対しての値段と思えばいい。

自強號に比べて莒光號の停車駅は多い。馴染みのない宜蘭線の駅を見てゆくには丁度いいが、日も暮れて暗くなってしまった。海岸沿いを走っていて、明るければ車窓も楽しかろうが、暗くては面白くもない。それでも沙士を飲みながら暗い海と並行する道路を行く車を眺める。振り子式電車の自強號と比べて客車列車の莒光號は速くないが、揺れは激しくはない。莒光號でも売り子さんが便當の販売に回ってくる。晩御飯は台北で食べる予定である。ようやくその台北に到着した。



東部幹線 莒光號 651次 蘇澳新(16:30)→台北(18:57) 40FPK10649 201元


行李


郵政

郵便車があるのか。


区分函か?


臺灣鐵路管理局 縱貫線 台北車站 (台北市中正區黎明里北平西路)

大都市、台北へ戻ってきた。


台北の街へ出る!

それでは牛丼と冷酒で…、という訳はない。一遍、台湾の吉野家にも入ってみたいが。今晩は熱炒という、日本でいう居酒屋のような店に入る。料理は概ね一品が100元らしい。お店の人に「一個人」と言うと、「お一人様ですか?」と言われる。日本語が通じるのは有り難い。日本語のメニューも出してくれる。まあ、通じなくても何とかなっている訳だが。店内には若い人が多く、混み合っている。お酒を飲み、会話をしていて大変賑やかである。日本の居酒屋と変わりない。台湾の人も飲むところでは飲むんだなと思う。


お通し?枝豆

台湾の枝豆は塩茹でではなく、胡椒やら八角やらで味付けされている。油で手が汚れるのが難点だが、これが台湾流なのだろう。


台湾啤酒

枝豆とくればビール。奥の冷蔵庫から好きな銘柄を自分で持ってくる。これも台湾流。これがこの旅で台湾最後の晩餐となるので、台湾啤酒。他の銘柄は飲んでないけどね。


御飯は無料

自分で炊飯器からよそってくる。お酒を飲む人は要らないんだろうけど、白いご飯を食べないとお腹が落ち着かない。しかしお茶碗が小さいな。


宮保雞丁(100元)

日本の台湾料理店で食べた事がある。落花生も入った炒め物。


いただきます♪

旨い。ビールに合う。しかし、日本で食べたのより唐辛子や落花生が沢山入っている。落花生を箸で食うのは不思議な感じがする。


空心菜(70元)

空心菜を炒めたのは好物なのだが、日本で自分が行く店では大体いい値段がする。ここぞとばかりに食べておく。さて、もう一品注文してあるが、なかなか来ない。他はすぐに持ってきたのに。お店の人に言うと、注文が通ってなかったようだ。すぐに持ってくる。


綜合生魚片(100元と思ったが、120元かも)

漁港の南方澳まで行きながら海鮮を食べず、アイスだけ食べて帰ってきたから、せめてここでお刺身を食べようと思う。三点盛で、鮪の他は何の魚か知らないが、どれも美味しい。醤油もワサビも普通である。お刺身で白いご飯を食べるのが好きなのだが、台湾で出来るのである。お刺身でビールも飲む。そうするとバドガールじゃないけれど、欧州のビール銘柄の衣装の女性がお酌してくれるのである。要は早く台湾啤酒を空けろと。そして自分の販売促進する銘柄のビールを飲んでくれというのだろう。しかし晩酌には台湾啤酒600ml瓶で充分である。お酌してもらって申し訳ないが、お断りする。いや、手酌でやっているのにペースを乱されて有り難迷惑である。まあお姉さんも仕事だから別にいい。有り難く杯を受けておいた。しかし、一人ではそんなに飲まない。一人旅は気楽でいいが、晩飯の時だけは連れがいればと思う。


鮮定味生猛海鮮 長安店 (台北市中山區長安東路)

初めての熱炒だったが、利用しやすかったと思う。勘定は370元だった。もう少し料理名を覚えて、あれこれ食べてみたい。




台北捷運 新莊線 松江南京車站 (臺北市中山區松江路)

熱炒のお店からは松江南京の駅へ。ホテル最寄り駅へ捷運(地下鉄)1本で。

台北捷運 新莊線 松江南京(20:34)→大橋頭(20:41) 1411 20元(悠遊卡16元)
※ダイヤ不明のため実際の時刻。


小美 香草冰淇淋(20元)

ホテル隣の全家(FamilyMart)でアイスとコーヒーを買って帰る。


台湾のカップアイス♪


三商朝日 ASAHI WONDA 金的微糖(25元)

缶コーヒーは日本のものを。


いずれも中華民國102年11月26日撮影(切符・葉書の画像を除く)

UCCは缶に台湾向けの印刷がされていたが、アサヒ飲料は日本国内向けと同じものにシールが貼られている。さて、明日は帰国する。この旅で最後の寝床に入った。 (つづく)