無料朝食サービス「サンシャイン・ブレックファースト」
平成23年6月1日水曜日。仙台のホテルで起床。通勤通学の人が行き交う、表の通りが見える席で朝食。今日は松島方面に行ってみる。ホテルをチェックアウトして仙台駅へ。カープデザインICOCAで入場する。
東北本線 普通 1541M列車 [719系車両] (仙台)
車内はこんな感じ!
大半がクロスシートとなっている。座席の向きは変えられないが、進行方向向き、逆向き、向かい合わせと揃っている。空いているので向かい合わせを一人で使う。通路を挟んだ反対側も女性客が一人で使っている。この人は先程、扉付近で電話を掛けていたが、迎えを頼む際に「本線の松島駅」と言っていた。松島町内を仙石線も並行しているから重要である。自分も地元で迎えを頼む時は、山陽本線の岩国駅(麻里布)、新幹線の新岩国駅(御庄)の区別は明確に伝える。東北本線の下り列車は、後発の利府行よりも空いた状態で仙台を出発。塩釜、松島方面へは仙石線の利用者が多いのだろうか。東仙台、岩切と列車は各駅に停まる。岩切から利府へ枝線が分岐する。この区間も東北本線であり、利府方が本来のルートだったが、勾配緩和の為に海岸沿いの新線が建設され、昭和37年には利府-品井沼間が廃止。今では盲腸線となっている。岩切より、陸前山王、国府多賀城と停まり、塩釜に到着。終点の松島は次だが、塩釜で下車する。
仙台より塩釜へ
東北本線 普通 1541M 仙台(10:00)→塩釜(10:16) クモハ719-32
東北本線 塩釜駅 (宮城県塩竃市東玉川町)
塩釜駅は初めての利用。駅名は「塩釜」だが、地名は「塩竃」。読みは同じでも、鍋釜の「釜」と、かまどの「竈」では意味が違うが、「竈」は画数が多いから敬遠されるのであろう。塩釜駅より塩竈市内を歩いて鹽竈神社へ向かう。
「竈」の字について (塩竈市)
社号標「東北鎮護鹽竈神社」
鹽竈神社 表参道(表坂) (宮城県塩竈市一森山)
かねてより参詣したかった神社。鹽竈神社である。表参道には急な石段が見える。
扁額には「陸奥國一宮」
鹽竈神社 随身門
ゆっくりと石段を登っていく。日頃の運動不足もあって息が上る。
もうすぐです
鹽竈神社 左右宮拝殿
表参道(表坂)を登る人は少なかったが、境内には参詣する人が多い。傾斜のゆるい東参道(裏坂)もあり、車で駐車場まで上れる。陸奥国一宮の鹽竈神社に初参拝です。
鹽竈神社 別宮拝殿
鹽竈櫻
境内を行く神職の方々
鹽竈神社 東神門
鹽竈神社創建の年代は未詳。弘仁11年(820)編纂の「弘仁式」が初見という。
志波彦神社 神門 (宮城県塩竈市一森山)
志波彦神社 拝殿
鹽竈神社境内にある志波彦神社。岩切より明治時代に遷宮された。
こちらの鳥居の側にあるのが…
鹽竈神社 七曲坂 (宮城県塩竈市一森山)
鹽竈神社参道(表坂・七曲坂・裏坂)の中で最も古く、その形成は、神社の創建と同時期の奈良時代頃と推測されているそう。
鹽竈神社 東参道(裏坂) (宮城県塩竈市宮町)
こちらの石段は比較的緩やか。
「芭蕉止宿の地」碑 (宮城県塩竈市宮町)
稲井石の石畳 (宮城県塩竈市宮町)
柵が倒れているのは地震によるものか。念願の参拝を終えて、鹽竈神社を後にする。東北本線の駅ではなく、仙石線の本塩釜駅へ向かう。本塩釜の方が神社に近い。
浦霞醸造元 佐浦 本社蔵 (宮城県塩竈市本町)
ここを通った時には何の蔵か知らなかったが、立派な蔵だったので撮っておく。
丹六園 (宮城県塩竈市宮町)
創業享保5年(1720)、「志ほがま」という和菓子のお店。大正時代の建物がいい。
太田與八郎商店 (宮城県塩竈市宮町)
こちらの味噌・醤油醸造元もいい風情。
芭蕉船出の地 (宮城県塩竈市宮町)
その店の前にも芭蕉ゆかりの地が。街はきれいにしてあるので気付かない程だったが、神社門前のこの辺りも津波で浸水していたそうである。段差のある歩道や、立ち入る事の出来ない建物などを目にする。昨日、宮城県に入って以来、初めて被災地に来たのだという事を認識し、駅舎の復旧工事中の本塩釜駅に到着した。 (つづく)
仙石線 本塩釜駅 (宮城県塩竃市海岸通)
いずれも平成23年6月1日撮影