HOTEL AZ 大分安心院店 (大分県宇佐市安心院町下毛)
令和2年12月25日金曜日。山口県に帰ったばかりだが、九州に出掛けてくる。九州の
西日本高速道路管内の高速道路が乗り放題となるドライブパス(令和3年2月1日で終了)があって、普通車が3日間7,900円、4日間8,900円となっている。4日間で申し込んでおいた。本州の下関ICから九州方面が乗り放題エリアとなる。山陽自動車道・中国自動車道等のエリア外のICから流入して、エリア入口の下関ICで乗り直さなくても、エリア外の走行分の通行料金は別途請求される。例えば山陽自動車道岩国ICで流入し、九州自動車道福岡ICで流出した場合、岩国IC-下関IC間の通行料金が普通に請求され、下関IC-福岡IC間はドライブパスの乗り放題が適用される。ちなみに有料道路の関門トンネルも西日本高速道路の管轄だが、乗り放題エリアに含まれない。ホテルの予約やドライブパスの申し込みをしていたら遅くなった。午後2時頃、岩国を出発。九州内の高速は乗り放題だが、本州では別料金なので、国道2号・山口県道15号欽明路道路を西に進む。
道の駅ソレーネ周南(山口県周南市)で休憩。山口県道6号山口宇部道路を経由し、山陽自動車道宇部下関線宇部JCT-埴生IC間でちょっとだけ高速を利用する。旧分国では周防より長門に入る。国道2号に戻るが、下関市内で渋滞となった。ようやく下関ICから流入。関門自動車道
壇之浦PA(山口県下関市)で休憩。今夜の宿には午後6時到着で伝えてあるが、本州にいるうちに6時となった。宿に遅れる旨を電話する。
関門橋を渡り、本州・山口県より、九州・福岡県に入る。旧分国で長門より豊前へ。九州のうち一国目。もう日は暮れている。今年は関門海峡を関門橋と関門トンネルを自動車で、人道を徒歩で、鉄道の関門トンネルを列車で、また関門汽船でも渡った。ただ、東海道・山陽新幹線新関門トンネルは利用していない。門司ICからは九州自動車道となる。北九州JCTで九州自動車道と別れて東九州自動車道に入る。東九州自動車道は部分的に利用した事があるが、平成28年に福岡県で最後まで開通しなかった椎田南IC-豊前IC間が開通し、福岡県北九州市から大分県大分市を経て宮崎県宮崎市まで高速道路で繋がった。一度、宮崎まで走ってみたかったのだ。苅田北九州空港ICまでは法定速度時速100kmで往復4車線だが、その先は時速70km制限で暫定往復2車線の対面通行となる。片側2車線となった部分で低速車は追い越し、高速車は先行させる。気を遣うので好きではないが、東九州自動車道では往復2車線区間が多い。山国川を渡り、福岡県より大分県に入る。安心院ICで流出する。カーナビゲーション・システムに従いインターから宿に向かうと、交差点右折の指示のところ、実際は環状交差点(ラウンドアバウト)だった。国道500号安心院支所前交差点。ラウンドアバウトは沖縄県糸満市で通過した事がある。安心院のラウンドアバウトも慎重に通過して宿に到着した。
夜空には旧暦11月11日の月が!
客室の様子!
チェックインを済ませて客室へ。安心院に宿を取ったのは、宮崎方面へ行くのに距離があるので、大分県内で1泊しようと思ったから。インターチェンジからあまり遠くないこのホテルを予約した。ご飯を食べて寝る事しか考えてなかったが、隣接する温泉施設の入浴券をフロントで渡される。側に温泉があるなとは思ったが、宿泊料金で入れるとは思わなかった。何はともあれすぐ入浴。手拭いは客室から持ってゆく。空いておりゆっくり浸かる。いいお湯でした。上がって足元を見ると、「おんせん県おおいた」の足ふきマットが。
クーポンは大分県、福岡県、熊本県、宮崎県、愛媛県、山口県で使える!
貰ったクーポンを見てみると、陸路では県境を接していないが航路のある四国・愛媛県、本州・山口県でも使える。しかし、明日は宮崎県に移動する。今日この宿の食堂で使ってしまう。
宇佐観光エール券
フロントでは宇佐市の指定された店舗で使える商品券を頂戴した。安心院町が宇佐市と合併していた事もよく知らず、明日は宇佐市を観光する事なく宮崎へ向かうので、貰うのは辞退しようとした。しかし、フロントの女性が安心院にあるコンビニエンスストアでも使えますとおっしゃるので、ありがたく頂戴した。
いいちこ(ロック)(284円)
ホテルにあるファミリーレストランへ。湯上りに焼酎をロックで一杯。宇佐市で飲むいいちこは格別、と言うか相変わらず旨い。
にんにく醤油の揚げ鶏鉄板定食(834円)
鶏が焼酎に合って旨い。飲み干してしまう。
金麦(284円)
二杯目は麦酒、ではなく金麦で。リキュール(発泡性)①では好きな銘柄。但し、先に麦酒を飲んだ後にこれを飲むと、んん?となるが、麦酒と比べなければ美味しい。ごちそうさまでした。支払いは紙クーポンの使用で402円也。
㊨
ジョイフル 安心院店 (大分県宇佐市安心院町大字下毛)
ホテルにはジョイフルの他、しゃぶしゃぶ屋さんがある。
今日はクリスマス
客室には茶菓子が用意されている!
これまで令和2年12月25日撮影
食後はアイスでも買ってくるところだが、ホテルの近くにコンビニエンスストアはなく、お酒も入っているので車は動かせない。どうしても甘い物が欲しければ、デザートもジョイフルで済ませるのがいいだろう。今日は客室に用意されたお菓子を食べて就寝する。
午前6時10分
これより令和2年12月26日撮影
令和2年12月26日土曜日。安心院のホテルで起床する。朝6時を過ぎても九州は真っ暗である。こんなに早く起きる必要はない。
午前7時33分
明るくなってきた。白く見えるのは霜が降りたようである。それでは朝食にする。会場は昨夜と同じくジョイフルである。
無料朝食サービス
ジョイフルの通常の朝食メニューが供されるのかと思ったが、バイキングで提供される。宿泊以外のお客もバイキングを660円で利用出来る。時々、越谷レイクタウン店で朝食メニューを利用したが、バイキングの方が充実していていい。
食後にコーヒー
ごちそうさまでした。
福岡のような大都市のホテルに泊まるのもいいが、こんなホテルでのんびりするのもいい。HOTEL AZさんに泊まるのは初めてだったが、なかなか良かった。また九州にいるうちに利用するかも知れないので、グループホテル一覧の載った地図を貰っておく。本社が大分県大分市で九州に多く立地しているが、岩国にもホテルがあり気になっていたのだ。
HOTEL AZ 大分安心院店 (大分県宇佐市安心院町下毛)
快適なホテルをチェックアウトする。無料の朝食バイキングが利用出来て、温泉にも入れて、宿泊料金は5,300円。Go To トラベルで1,855円が引かれて、支払いは3,445円だった。
家族旅行村 安心院 安心院温泉 (大分県宇佐市安心院町下毛)
ホテル隣の温泉施設。朝風呂に入りたいところだが、まだやっていない。ホテルとは経営が違うのだそう。でもホテルから温泉施設へは、勝手口のような出口から屋根の掛かった通路が通じており、ホテル玄関へ回る必要はない。
車のガラスには霜が!
安心院盆地は冷え込むようで、車の寒暖計を見ると摂氏零度。取りあえずエンジンをかけ、フロントガラスを温めて霜が解けるのを待って出発する。昨夜、フロントで貰った宇佐市の商品券がある。聞いていた
セブン-イレブン安心院店へ。途中で環状交差点(ラウンドアバウト)を通過する。道路の左に寄って徐行して交差点に進入。知らなかったが、進入時に方向指示器による合図は不要。交差点内を走行する車両が優先。交差点から出る際に左側の方向指示器で合図する。日本では平成26年から運用されたそうだが、糸満と安心院でしか経験がない。
環状交差点(ラウンドアバウト)の標識
※内閣府のウェブサイトより
宇佐観光エール券 \1,000×2枚
セブン-イレブンで商品券が使える事を確認する。お釣りは出ないそう。「いいちこ日田全麹」と「めんべい」と車内で飲む茉莉花茶を買うと二千円を超える。宇佐市の物を買っていきたいが、「めんべい」は福岡県福岡市のお菓子で、「いいちこ日田全麹」も大分県日田市で蒸留。こちらは宇佐市の会社だからまあいいかなと思う。ちなみに安心院には葡萄酒の醸造所があるそう。宇佐市で観光もしないのにお土産代を貰ったようで申し訳ない。宇佐市の方、ありがとうございます。また今度、八幡様にお参りに来ます。安心院に泊まった理由は宮崎県に行く途中の大分県で泊まりたいのと、先日福岡市内を歩いていた時に、「最近安心院の読みを知った」と言う会話が聞こえて、九州の人にも安心院は難読なのかというのが頭にあったからである。一夜を過ごした安心院を後にする。三度、環状交差点(ラウンドアバウト)を通過。東九州自動車道安心院ICから流入する。国東半島の付け根を抜ける。既に大分県に入っているが、この辺りで豊前より豊後に入る。九州二国目。速見ICで大分空港方面へ、日出JCTで鳥栖方面が分岐。大分方面へ進む。別府湾SAで休憩。
東九州自動車道
別府湾サービスエリア(下り線) (大分県別府市内竈)
以前訪れた時は大分自動車道のSAだったが、今は東九州自動車道のSAになっている。
別府湾を見ると大分に来た気がする。まだ別府市だが。SAを出発。湯気の立ち昇るのが見える。大分市を通過。臼杵ICを通過する。臼杵石仏(摩崖仏)のお参りでここまで来た事があるが、臼杵IC以南は初めて通る。鉄道で来た事もなく、本当に初めての土地である。別府・大分付近で往復4車線だった道路も、臼杵の前で往復2車線の対面通行に戻っている。佐伯本線料金所を通過。通行料金が表示されるけど、ドライブパスで乗り放題なので関係ないはず。
佐伯IC以南は新直轄方式で整備されたので通行料金は発生しない。トンネルの中で大分県より宮崎県に入る。豊後より日向へ。九州三国目。宮崎県は人吉方面から国道221号加久藤トンネルを抜けて、えびのICで九州自動車道に流入し鹿児島へ行ったのと、肥薩線の乗りつぶしで鹿児島から八代に抜けているので初めてではないが、いずれもえびの市を通過しただけ。海沿いに宮崎県に入るのは初めてである。ところで無料区間はいいが、休憩所がいっこもない。ICの案内に道の駅も併記して案内がある。北浦ICで流出する。道の駅ではないが、IC近くの休憩施設の案内もあったのでそちらに立ち寄る。
北浦臨港パーク きたうらら海市場 (宮崎県延岡市北浦町古江)
何だか温かい。宮崎県に入ったばかりなのに南国に来た気がする。今朝の安心院の摂氏零度は寒すぎ。駐車場には観光バスも入ってくる。高速道路の休憩所の役割を果たしている。
大分からトンネルばかりだったので、漁港の風景を見ているとホッとする。北浦ICに戻り、東九州自動車道に流入。延岡ICを過ぎで五ヶ瀬川を渡る。この上流に高千穂があるのかと思う。行ってみたいが今日は行かない。延岡と言うと、うらなり君しか思い浮かばない。今日の今日まで通過すらした事がないのだから仕方がないが、日豊本線でやって来て、高千穂にも足を延ばしたい。延岡南ICから再び有料区間となる。門川本線料金所を通過。来た事はないけれど聞いた事のある地名のICが過ぎてゆく。トンネルの多い区間から穏やかな地形となる。ようやく宮崎市に入る。宮崎PAでトイレ休憩。
東九州自動車道
宮崎パーキングエリア(下り線)
(宮崎県宮崎市大字生目字美津恵)
有料区間はSA・PAが規則的に配置されているので気が楽である。本線に戻り、清武JCTへ。宮崎自動車道と接続しているが、東九州自動車道を直進する。清武南本線料金所を通過。料金が表示されるが関係ないはず。清武JCT以南の東九州自動車道は新直轄方式で無料区間だが、開通しているのは清武南ICまでで、すぐに流出する。本線料金所が清武南ICの料金所のようである。これで東九州自動車道を北九州市から宮崎市まで走行した。安心院ICから清武南ICまで240kmほど、北九州JCTからは300km以上と遠かった。
清武南IC付近
建設中のトンネルが見える!
清武南ICから南の区間は日南市に向けて工事中である。今日は日南市まで行くのだが、一般道を経由する事になる。取りあえず清武南ICに戻る。
東九州自動車道 清武南本線料金所 (宮崎県宮崎市清武町今泉)
鳥インフルエンザの消毒ポイントとしてマットが設置されている。清武南TBを過ぎるとすぐ清武JCT。宮崎自動車道を宮崎方面へ進む。東九州自動車道より交通量は多い。宮崎は東九州自動車道開通以前から宮崎自動車道で繋がっており、鹿児島・熊本・福岡・佐賀・長崎の各都市と結ばれていた。大分も遠回りだが大分自動車道経由で結ばれていた。宮崎TBを通過する。料金が表示されるが関係ないはず。宮崎ICで流出し、国道220号を南下する。中央分離帯に植えられた椰子の木が南国らしい。宮崎空港も近くにある。青島の文字を見て、国道から旧道らしき県道に入る。青島に行ってみたいが時間の都合で通り過ぎる。ちょっと国道に戻って、再び県道へ。タモさんの番組で視た堀切峠に到着。
宮崎県道377号
堀切峠 (宮崎県宮崎市大字折生迫)
青い海と青い空が何とも言われない…
堀切峠の少し先には道の駅がある!
鬼の洗濯板が見られる!
南国の花々…
宮崎の景色の何と風光明媚な事か。どうして今まで来なかったのかと思う。
道の駅 フェニックス (宮崎県宮崎市内海)
トイレ休憩も済ませ、道の駅を後にする。県道から国道に戻り、更に海岸線を南下する。競技用自転車の集団が幾組も走っている。練習?の邪魔にならないよう追い越しを心掛けるが、曲線や対向車もあり、結構気を遣う。宮崎市より日南市に入る。日南と言えばカープファンには馴染み深い土地だが、訪れるのは初めてである。モアイ像がある施設の近くを通る。モアイ像を見て坂を転がり落ちていたテレビ番組を思い出す。タモさんも訪れていた鵜戸神宮の近くを通るが立ち寄らない。早く宿に入りたいのもあるが、飫肥城跡に行きたいのである。国道から県道に入り、飫肥に向かう。
東九州自動車道 日南東郷IC (宮崎県日南市大字東弁分乙)
飫肥へ行く途中に高速道路のインターがある。飫肥とは別方向だが、今回の旅ではなるべく東九州自動車道を走ってみたいので、日南東郷ICより流入する。上り方面が次のインターまで開通している。新直轄方式で無料区間である。長閑な田園風景を見て終点の日南北郷ICで流出する。清武南IC方面への工事が進んでいるのが見える。清武南IC-日南北郷IC間が開通すれば、日南市は全国の高速道路網に接続する。宮崎市から国道220号を海を見ながら来るのもいいが、高速道路も早く通じて欲しい。日南東郷IC-油津IC(仮称)間も建設中。油津から鹿児島県志布志市を経て、鹿屋市から供用中の東九州自動車道に至る。建設中の区間もあるが、基本計画の区間もある。さて、無料なので日南東郷ICに引き返して飫肥に向かってもいいが、県道で向かう。日南線の線路が見える。もちろんまだ乗った事はない。飫肥の市街地に入り、お城の近くの無料の駐車場に到着した。 (つづく)