旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

東日本縦断の旅 札幌→中山峠

2008-09-14 23:59:24 | 列車の旅

朝食バイキング (地下1階 レストラン「アリタリア」)
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平成20年7月23日水曜日。札幌のホテルで旅の最終日の朝を迎える。今日は朝から列車に乗らないので少しゆっくり出来る。地下のレストランに行くと高校生が出てきた。文化部の部活で遠征といった感じだが、ホテルでバイキングの朝食とは。旅館の大広間か食堂で朝飯じゃないのか。イメージが古いのか、単なる僻みか。さて、今朝も牛乳にはじまり、生卵・納豆でしめて、食後はコーヒー。昨今では保健所がうるさ…、ご指導により生卵を置いている所が減っているので、あると嬉しい。部屋に戻って寛ぎ、8時45分頃にチェックアウトする。歩いていたら雨粒が落ちてきた。ローソンに駆け込み、ビニール傘を購入。


ホテルサンルートニュー札幌 (札幌市中央区南2条西6丁目)

買ったばかりの傘を差して、大通に面したマツダレンタカーの営業所に到着する。この傘を北海道で使ったのはほんの数分だった。昨夜のホテルの選択は、大通公園のビヤガーデンとレンタカー営業所の位置関係も考慮している。朝から列車に乗る日は駅前であることが優先される。このガソリン価格高騰の折にドライブもどうかと思うが、北海道に来たら一日くらいドライブも楽しみたい。旅行サイトを通じて予約しておいた。店内で手続きをする。普通の小規模のオフィスビルの1階が営業所となっているが、車はどこにあるのだろうと思っていたら、ビル内の立体駐車場(機械式)に案内された。昇降装置の上で車体の傷等の確認を済ませて、雨降る札幌の街へ出る。カーナビが付いているが、使い方がよく解らない。適当に南の方に走っていたら大きなお寺の前に出た。東本願寺さんである。一旦車を止めてカーナビの地図で確認し、再び走り出す。豊平川を渡る。なんとか見覚えのあるところまでやって来た。


北海道テレビ放送 (札幌市豊平区平岸4条13丁目)

地上波デジタルで、前に来た時とちょっと変わっている。


onちゃんがオン出迎え!展示コーナーがあります(o∀n)/

カブのゴールは向かいの駐車場か。ベトナムの発表も。


平岸高台公園 (札幌市豊平区平岸4条13丁目)

平日の朝とあって、公園内は地元の人が歩くばかりである。聖地目的らしき人の姿はない。高台公園を後にして中山峠へ向かう。国道453号と別れて、真駒内公園を通り抜ける道を走る。ここで祭を…、いや、第11回冬季オリンピック札幌大会が昭和47年(1972)に開催されたのか。五輪大橋で豊平川を渡り、国道230号を走る。山がせまってきたが、まだまだ宅地化されている。道路も往復四車線ある。それも往復二車線となり、定山渓温泉を過ぎると急に山間の道路となった。

ラジオの受信状態が悪くなった。受信状態の比較的よいNHK札幌第一放送(JOIK)を聞く。高校野球北北海道大会の放送を旭川スタルヒン球場からしている。その受信状態も悪くなった。ダッシュボード上の奥の方にアンテナがあるのを発見。立体駐車場に入庫する前に外してあったのだ。車を停めて取り付けるのも面倒なので、そのままにしてラジオの音量を絞る。本当は電源を切りたいのだが、操作方法が解らない。気分よく峠への登りを走っていたが、後ろから速い車が来た。北海道には速度を出す車が多い。左側に寄せて先に行かせる。前回の北海道ドライブで、速度超過により免許証の色が青ざめてしまった。道はよくとも速度控えめで、というか内地並みに走る。標高が上がると霧が出てきた。ゆっくり走るしかない。


道の駅「望羊中山」 (北海道虻田郡喜茂別町字川上)

中山峠で石狩管内から後志管内に入る。後志管内だが、胆振国の範囲である。自治体で言うと札幌市南区から虻田郡喜茂別町となった。境を越えたところに道の駅がある。駐車場でも霧で見通しが悪いので、歩く人に特に注意して進む。車を停めて用を足す。お手洗いは建物内にあり、清掃も行き届き気持ちがいい。食堂、売店のある建物を見てみる。名物のあげいもを売っている。しかし例によって朝食で満腹なので何も買わない。またこの霧の中を走らなければならないと思うと嫌になるが、峠を下れば霧も晴れるだろう。道の駅を出ると、前の車に続いてゆっくりと坂を下り始めた。 (つづく)


マツダ デミオ (道の駅「望羊中山」)
いずれも平成20年7月23日撮影

東日本縦断の旅 札幌で一泊

2008-09-08 10:30:58 | 列車の旅

ホテルサンルートニュー札幌 (札幌市中央区南2条西6丁目)

JR札幌駅から地下鉄さっぽろ駅へ。地下鉄はなぜか平仮名表記だ。JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅も同様。自動券売機で大通までの乗車券を購入する。地下鉄に乗るほどの距離ではないが、共通ウィズユーカードに残額があるので使い切ってしまいたい。各地の鉄道のプリペイドカードを買うのはよいが、なかなか使い切れない。管理も面倒。毎年訪れる札幌ですら、3年掛けてようやく使い切った。IC乗車券一枚あれば事足りるようになって欲しい。

札幌市交通局 南北線 さっぽろ(17:26)→大通(17:28) 3103


テレビでは大相撲名古屋場所! (゚д゚)アマー

駅からホテルへ歩いているとウインズ札幌があった。ホテルは狸小路に隣接していて、すすきの駅も程近い。ホテルに着いてチェックイン。部屋に入ってテレビを見て寛ぐ。お相撲も終わり北海道ローカルになると森田さんが出てきた。札幌放送局にいると知っていたが不思議な気がする。杉浦さん広島放送局にいるようなものか。地元だし。


札幌には市電が走る! (西4丁目-西8丁目)

テレビは切り上げて出掛ける。大通公園へ歩いていると先の方に赤レンガが見える。途中、電車通りを渡る。札幌の街にも路面電車がある。地下鉄と同じく札幌市交通局が運行している。なおバス事業からは撤退。市電は藻岩山に行くにはいいが、観光には利用しづらい路線である。札幌駅への延伸の話はどうなったのか。大通に出る。翌日利用するレンタカーの営業所の場所を確認する。ホテルからは近いようだ。


大通公園とさっぽろテレビ塔 (札幌市中央区大通西)

大通公園に用があるのだが、先程から赤レンガが見えていたので、前まで行ってみる。夕方だからか観光客は皆無に近く、家路を急ぐ人々が通り過ぎるばかりである。重要文化財北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)。明治21年(1888)の竣工。


赤レンガ庁舎 (札幌市中央区北3条西6丁目)


再び大通公園! (札幌市中央区大通西)

今回の旅の目的はJR東日本の乗りつぶしだったのに、なぜ青森で旅を終えずに津軽海峡を渡って北海道札幌まで来たのか。その理由がここにある。


THEサッポロビヤガーデン (札幌市中央区大通西)

一年を通じてビールを飲んでいるが、大通公園のビヤガーデンで飲むビールが一番旨いと思う。チケットを買ってテーブルに着く。スタッフがチケットを回収し、ビールと料理を運んできてくれる。


ジンギスカン(680円) サッポロ生ビール中ジョッキ(720ml)(760円)
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うまい うますぎる (≧∇≦)

サッポロビール北海道工場直送の生ビール。千葉工場と同じものなのか?と疑うほど旨い。気温はたぶん摂氏20度くらい。大通を吹き抜ける風が一段とビールを旨くしてくれる。


ポテトフライ(450円) サッポロクラシック小ジョッキ(500ml)(530円)
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今夜は札幌泊だから、もう一杯飲んどく。しかし一杯目の旨さにはかなわない。一杯目を大ジョッキ(1リッター)(1,060円)にすればいいのか。それにしてもビール目当てに目的地を札幌にしたのは正解である。満足して大通公園を後にする。札幌駅前のネットカフェに行き、ブログの記事を書き、ビールの画像をアップする。駅の土産物売場が開いていたので、絵葉書を買って行く。図柄は北海道の風景ではなく、こぐまがジンギスカンしながら片手にビールジョッキを持っているイラスト。店のおねえちゃんが「かわいいですよね」と言う。ジンギスカンとビールジョッキにしか注目してなかったが、ちょっとファンシーだったかもしれない。


ライトアップしたテレビ塔 (札幌市中央区大通西)
いずれも平成20年7月22日撮影

夜の札幌を歩いてホテルへ戻る。買ってきた絵葉書で暑中見舞いを書いていたら夜も更けてきた。お酒も充分飲んだし、明日は車の運転があるので、もう寝る事にする。 (つづく)

東日本縦断の旅 小樽→札幌

2008-09-06 23:59:15 | 列車の旅

函館本線 小樽駅 (北海道小樽市稲穂)

小樽では5分の待ち合わせで、15時34分発の快速〔エアポート160号〕に接続する。これに乗り換える予定だったが、せっかくの小樽なので散策する事にした。今日は列車に乗って、長万部で蕎麦を食べただけである。昨日もか。一昨日はうどん。駅前から延びる中央通を運河の方へ歩く。下り坂となっている。途中で明治13年(1880)に北海道で最初に開業した路線跡を通り過ぎる。


駅前の中央通の先には海が! (北海道小樽市稲穂)


旧手宮線が保存されている! (北海道小樽市色内)


小樽運河 (北海道小樽市色内)
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小樽運河に到着。平日で天気も優れないが観光客はいる。中国語も聞こえてくる。中央橋から浅草橋まで運河沿いに歩き、日銀通りの坂を登って小樽駅まで帰ってきた。次の札幌方面への列車は16時34分発の快速〔エアポート170号〕で、ちょうど一時間後の列車に乗る事になった。ふと切符を見ると、新松戸入場時に自動改札機で開いた丸い穴に重なるようにして、四角い穴が開いているのを見つける。さっきまで気付かなかったので、小樽で開けられたのだろう。何はともあれ札幌へ向かう。小樽は雨が降っていなかったから、札幌の天気も大丈夫だろう。


快速〔エアポート170号〕 3954M列車 [721系車両] (小樽)

車内にJR北海道のIC乗車券「Kitaca」の中吊り広告が出ている。「今年の秋、デビュー!」とある。ちなみにSuicaとのIC乗車券および電子マネーの相互利用は平成21年春からの予定。小樽を出発した新千歳空港行の電車は、複線電化となった函館本線を市中心部を見下ろしながら走る。旧手宮線が近づいてきて南小樽。北海道で最初に開業した鉄道は、この先は今の函館本線となる。小樽築港を過ぎると線路は海沿いに出る。こんなに海沿いでは保線が大変だろうと心配するほど海沿いである。おかげで車窓から石狩湾が心ゆくまで眺められる。

※小樽以東の地図

函館本線 快速〔エアポート170号〕 小樽(16:34)→札幌(17:06) クハ721-4102

銭函で海岸と離れ、後志管内から石狩管内に入る。これより札幌市となる。郊外の住宅地が拡がる。小樽築港から無停車だった快速は手稲に到着する。やがて線路は高架となり中心部が近づいてきた。琴似に停車した後は、左から近づいてくる札沼線と競馬場を見て桑園を通過し、列車の旅の最終目的地の札幌に到着した。使用した切符は特別企画乗車券「北海道&東日本パス(普通列車限定)」(10,000円)、指定席券〔ムーンライトえちご〕大宮→新潟(510円)、B自由席特急券〔白鳥〕津軽今別→函館(1,300円)で、合計11,810円で札幌までやってきた。


快速〔エアポート170号〕 3954M列車 [721系車両] (札幌)


足掛け四日で札幌に到着! (札幌)

札幌に着いたところでなんだが、プラットフォームの反対側には寝台特急〔北斗星〕が出発を待っている。かつて〔北斗星〕は三往復運転されていたが、今では一往復きりである。こちらも寂しい限りだが、海峡線内の北海道新幹線工事に伴う減便という。〔富士〕〔はやぶさ〕には無い食堂車が連結されているのは羨ましい。カマ(機関車)を見に行く。二重連で迫力があるが、先頭はプラットフォームに掛かっておらず、ヘッドマークを撮影することが出来ない。


寝台特急〔北斗星〕 2列車 (札幌)


こちらは一晩で上野に到着する!

17時12分の〔北斗星〕出発を見送ってから改札口に向かった。駅から出た南口広場ではビアガーデンの準備がされている。しかし今晩のビールを飲むのはここではない。 (つづく)


函館本線 札幌駅 (札幌市北区北6条西4丁目)
いずれも平成20年7月22日撮影

東日本縦断の旅 森→小樽

2008-09-01 15:30:46 | 列車の旅

函館本線 普通 821D列車 [キハ40形車両] (森)

今朝、函館から乗った長万部行821D列車は、途中の大沼を9時05分に発車。大沼公園経由で森には9時45分に到着し、29分間も停車する。だから大沼発9時16分発の鹿部、渡島砂原経由の森行5881D列車で遠回りして森に10時4分に到着しても、追いつくことが出来る訳だ。同じ列車に再び別の駅から乗るというのは不思議な感じがする。函館から乗り通している乗客が当然いる。「Very Nice!」の外国人も乗っている。声だけ聞いて白人かと思っていたが、見てみると日本人に近い容姿をしている。英語で会話をする国はどこだろう。シンガーポールあたりか。なぜ「JAPAN RAIL PASS」を使わん?自分が函館-大沼間で座っていた席を見ると別の客が座っていた。通路を挟んで向かいの席が空いており、そこに座る。海側の席なのでちょうどよい。

※駒ヶ岳付近の地図

函館本線 普通 森(10:14)→長万部(11:31) キハ40-841

この区間を普通列車で行くのは初めて。列車は内浦湾(噴火湾)に沿って走る。景色はよいが、時折現れる海辺の漁港は天気のせいか寂しげな印象を受ける。ホテルを出る時にはやんでいた雨だが、ここへきて降り始めた。屋根もないプラットフォームへ降りた女性客は小走りに出口へと向かっていく。単行の気動車の車内はローカル線そのものだが、貨物列車や特急列車とすれ違うと、ここが北海道の大動脈だったことを思い出させる。


終着の長万部に到着! (長万部)


函館本線 長万部駅 (北海道山越郡長万部町字長万部)

長万部で乗り換えとなるが、次の列車まで時間がある。時間的には午飯にちょうどいい。改札を出る。駅舎にはキヨスクと待合室はあるが、駅そばは無い。しかし初めから行くつもりの蕎麦屋がある。以前、長万部で乗り換えた時に、駅前で駅弁の「折詰そば」を購入して、特急〔北斗〕の車内で食べた事がある。車内販売でも扱っていた。駅弁と書いたが、もりそばなので、ご飯はない。売り場で出来上がりを待ったが、隣では普通の蕎麦屋として営業している。今回そこの蕎麦屋で食べようと思う。

駅から出ると、ここも雨が降っている。走って蕎麦屋に飛び込む。店内は普通のお蕎麦屋。駅前食堂のようでもある。あまり混んでいない。普段なら冷たいそばを頼むのだが、雨が降っていて冷えてきたので温かい「天ぷらそば」を注文する。「Very Nice!」の外国人3人も入店してきた。メニューには日本語しか書いてなかったが、普通にカツ丼とか注文している。どうも日本の大学生にしか見えない。留学生が夏休みに18きっぷで旅行中なのかな。正午を過ぎて、お客さんが増えてきた。満席にはならないけど。温かいそばが運ばれてくる。立ち食い以外の温かいそばは久しぶり。しかし関東の人間ではないので、おつゆが辛く感じられる。立ち食いだと平気なのに。冷たいそばにした方がよかったか。


天ぷらそば(850円)
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そばの合田 (北海道山越郡長万部町字長万部)

店を出て駅に戻る。雨は弱くなっている。蕎麦屋のおかみさんも何か提げて駅にやってくる。特急に積み込む駅弁用の「折詰そば」だろう。長万部にはもうひとつ「かにめし」の駅弁屋があって、こちらの方が有名である。「かにめし」の駅弁の男性も駅にやって来た。こちらも特急車内で購入できる。札幌行の入るプラットフォームで蕎麦屋のおかみと談笑している。商売敵という訳でもないのだろう。特急は長万部より室蘭本線に入り、振り子で高速走行して札幌へ向かうが、自分は函館本線を普通列車で小樽へ向かう。列車はすでに入線している。進行方向窓側の席は埋まっている。とりあえず進行方向逆の通路側の席に座る。ハス向かいの客は「かにめし」を持っている。いささか食べにくくなったろう。「Very Nice!」3人も乗ってきたが、3人座るボックスシートが空いているはずもなく、車端のロングシートに座っていた。


特急〔スーパー北斗7号〕 5007D列車 [キハ283系] (長万部)

函館本線 普通 長万部(12:19)→小樽(15:29) キハ150-17

長万部を出発。列車は噴火湾を離れ、山あいへと進んでゆく。こちらが函館本線なのだが、特急や貨物は平坦で、室蘭、苫小牧といった都市のある室蘭本線・千歳線を経由して札幌へ向かう。山あいの函館本線は山線と呼ばれ、普通列車のみで運転本数も少ない閑散線区となっている。しかし平成12年(2000)の有珠山噴火で室蘭本線が不通となった時には、特急等を山線経由で運転させている。渡島管内から後志管内に入ると雨はやんできた。黒松内で通路向かいの席の御婦人二人が下車。直ちにそちらへ移り、進行方向の席に座る。1+2の並びだから、こちらは窓側しかない。ほかの客も席を狙っていたが、地元客風の向かいに座って待機しているのだから敵わない。長距離客(18きっぷ)と地元客を見分けられれば、途中から空席にありつける可能性も高い。元の席のボックスは一人に戻った。暫くして落ち着いたからか、景色がよくなったからか、「かにめし」の折を開いて食べ始めた。この先のニセコにはスキーをしに来たことがある。国鉄色の気動車の車窓から見た降りしきる雪は忘れられない。今ではニセコはオーストラリア人に人気のエリアだという。夏だからか、それらしい人は見かけない。倶知安で暫く停車。後志支庁所在地。ここも北海道新幹線の駅が出来る予定。


函館本線 普通 2937D列車 [キハ150形車両] (倶知安)

倶知安を出発。冬の倶知安峠で雪の中に車で突っ込んだのを思い出す。鉄道はトンネルで峠を越える。そして小沢へ到着。初めての北海道でSLの写真を撮りに来て、切符を落してしまったのを思い出す。その後、小沢から千歳空港(現在の南千歳)へ18きっぷで移動し、初めて飛行機に乗ったのも思い出す。その時あった小沢駅舎がない。駅員もいたのに。無人駅にある簡素な駅舎に変わっている。プラットフォームと跨線橋は昔を偲ばせている。20年という歳月を思い知らされる。ニッカウヰスキーのある余市から幼稚園(保育園)児が沢山乗ってきた。車内が賑やかになる。また余市といえば宇宙飛行士の毛利衛さんである。列車から海が見えてきた。海岸線は絶景である。曇っていて羊蹄山も何も見えなかったが、最後にいい車窓を見られて終着の小樽に到着した。 (つづく)


終着の小樽に到着! (小樽)
いずれも平成20年7月22日撮影