旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

東日本縦断の旅 支笏湖→新松戸

2008-10-27 12:00:34 | 列車の旅

道の駅サーモンパーク千歳にて (北海道千歳市花園)

支笏湖の駐車場にいる時にカーナビの目的地の設定方法が解った。大体、返却前になって解る。ついでにラジオのアンテナも取り付けたので感度は良好である。野球を聞きながら千歳市街への道道を走る。札幌ドームでの北海道日本ハムファイターズの試合である。さて、思ったより線形のよい下り坂を走っていると、ついつい速度が出てしまう。控えめにしていると後続車に追いつかれてしまう。路肩に止まって先に行かせる。免許証が金色→青色となったのが北海道ドライブだったので慎重になる。次の更新では青色→金色と戻したい。道道は千歳川に沿って下っている。川の水量が多く、釣り人の姿も見えた。平野部まできて市街地となった。レンタカーは今朝出発した札幌ではなく空港近くの店舗に返却する。しかし伝えてある返却時間まで1時間半以上もある。とりあえず千歳市内にある道の駅に行ってみる。


インディアン水車 (北海道千歳市花園)

市街地に広大な駐車場を確保した道の駅がある事に感心する。しかし数ある店舗はすでに営業時間が終了したようだ。お手洗を借りるだけなので問題はないが。千歳川は鮭が遡上するそうで、千歳サケのふるさと館という施設が道の駅にある。側を千歳川が流れており、鮭を捕獲するためのインディアン水車が設置されており、ちょっと見てみる。無論まだ鮭の姿はない。


千歳川 (北海道千歳市)

橋の上から千歳川を眺める。涼しい。しかし5時間後には熱帯夜の関東に戻って寝苦しい夜を過ごすのである。そろそろ空港に向かおう。セルフ式のガソリンスタンドで給油したことがないので、フルサービスの店舗を捜す。千歳駅前にあったので入る。ここまでの走行距離は304kmである。普段は車に乗らず、実家の車を使っても1Lが150円を超えてからは10Lだけしか給油しないので、久しぶりの「レギュラー満タン!」に緊張する。果たしていくらなのか。店員さんが伝票を持ってきた。2,670円。意外と安い。15Lしか入っていない。1Lあたり約20.27km走っている。エアコンはほとんど使わなかったが、峠も越えている。新型デミオ、恐るべし。

カーナビの目的地をマツダレンタカー千歳空港店にして走る。店舗は空港内ではなく、南千歳駅の東側、アウトレットモールに隣接している。あとはサインにしたがって走る。敷地内に入ると駅レンタカーと隣り合った巨大な営業所が現れた。給油施設もある。マツダ側に車を停め、返却する。営業所の建物も広い。


千歳線 南千歳駅 (北海道千歳市平和)

手続きが終わり、空港まで送迎しますという事だったが、「北海道&東日本パス(普通列車限定)」が今日まで通用するので、列車で空港に行くことにした。レンタカーのスタッフに「霧で見えませんがあの辺りです」と南千歳駅の位置を教えてもらい、歩いて向かう。新千歳空港開港までは南千歳駅は千歳空港駅だったところ。駅に着くと上野行の寝台特急〔北斗星〕が入線してきた。この時は気付かなかったが、1時間半くらいの遅れである。悪天候でこの日は札幌行が遅れて到着した為らしい。入場してダイヤが乱れていることに気付いた。道内で大雨だったところもあるらしい。しかし札幌-新千歳空港間は1時間に4本の運転がある。やって来た新千歳空港行に乗車。すぐにトンネルに入り、地下駅の新千歳空港に到着した。

千歳線 快速〔エアポート186号〕 南千歳(19:28)→新千歳空港(19:31) モハ721-3202


快速〔エアポート186号〕 3968M列車 [721系] (新千歳空港)


千歳線 新千歳空港駅 (北海道千歳市美々)

フェリーまたは鉄道で北海道に来ることが多いので、新千歳空港は久しぶり。千歳空港時代は厳寒の旧千歳空港駅(現南千歳駅)のプラットフォームで列車を待つのが寒かったが、空港ターミナルビルの地下に駅があるので、外気に触れずに列車に乗ることが出来る。


自動改札機 (新千歳空港)

内地からの客が多いからか、ICカード使用不可の張り紙がある。秋にはJR北海道のIC乗車券、Kitacaが使えるようになるが、Suicaとの相互利用は来年春からの予定である。


デンマーク国鉄との提携による設計だそう (新千歳空港)

北海道国際航空株式会社(AIR DO)のカウンターに行く。自宅PCから同社ウェブサイトにて予約、クレジットカードにて支払い済みである。全日本空輸の様式の切符をここでもらう。ちなみに運賃は1週間前くらいの購入で17,100円だった。あとは出発を待つばかり。レストランでビールを飲む。運転から開放されて飲むビールは旨い。しかし大通公園で飲むビールにはかなわない。つまみは2人分はある。胡瓜だけ全部食べ、からいので味噌は少し残す。


中生ビール(650円) レストランあびよん (新千歳空港)


飛行機をかたどっている?

買い物を済ませ、保安検査を受けて待合室に入る。鉄道のダイヤも乱れていたが、航空のダイヤも乱れている。霧の影響などもあり、自分の乗る次の便(最終便)は欠航という。そちらの便からこちらの便に移ってくる客もあるからか、出発が遅れるという。待合室のテレビでは「ニュースウォッチ9」をやっている。午後9時を過ぎて北海道にいるのに、今日中に東京まで帰られるのだろうか。ようやく機内に案内される。窓側の席に座る。自宅PCで座席まで指定できるから便利だ。ADO26便は夜の滑走路を離陸した。昼間なら雄大な北海道の大地が下界に広がり、そして離れてゆく様子が見えるのだが、今は闇が広がるのみである。

AIR DOの機内サービスは、大手航空会社と比べて簡素だという思い込みがあったが、飲み物サービスもあった。コーヒーをもらう。ミルクが粉末である事が簡素といえば簡素だ。しかし航路に発達した積乱雲があって揺れが激しくなったため、飲み物サービスは途中で中止となった。コーヒーをもらえてよかったが、揺れる機内で熱いコーヒーを飲むのは至難の業である。隣の席のニイチャンは冷たい麦茶をさっさと飲み終えている。ちょっと揺れが収まった隙に飲んでしまう。眼下に寂しい夜景が見えてくる。どうも茨城県から千葉県らしい。夜景も賑やかになり、東京湾上空となった。無事に東京国際空港に着陸。1時間半くらいで東京に着いてしまった。解っていても不思議な気がする。初めて飛行機に乗ったのは昭和63年(1988)、札幌/千歳(新千歳ではない)-東京/羽田間。当時も不思議な気がした。

北海道国際航空 26便 札幌/千歳(20:55)→東京/羽田(22:30)

大手航空会社ではないからか、飛行機を降りてからかなり歩かされる。午後11時をまわっている。今回、手荷物は預けていない。ただちに駅に向かう。東京モノレールは出発したばかりである。終電が気になる。ゆっくり考えている暇はない。京急の駅に向かう。改札の女性駅員に品川到着時刻を尋ねる。23時40分との事。それなら家まで帰れる。空港で一夜を明かして初電を待つ事も想定していたが、杞憂に終わった。自動改札機よりSuicaで入場する。


京浜急行電鉄 空港線 急行列車 (羽田空港)

京急 空港線・本線 急行 羽田空港(23:19)→品川(23:40) 1065

定刻に品川に到着。京急とJRの連絡口に行く。「北海道&東日本パス(普通列車限定)」は今日一杯は使える。東京近郊の電車特定区間(旧国電区間)では終電まで有効。さて、自動改札機でIC乗車券(京急線)と磁気券(JR線)で乗り継ぎたいが、どうすればよいのか。京急の駅員に尋ねると、先に磁気券を投入し、次にIC乗車券をタッチとの事。なるほど。


京浜東北線 普通 2238B列車 (品川)
いずれも平成20年7月23日撮影

日付が変わり、平成20年7月24日木曜日。乗り継ぎもスムースに無事に帰宅した。しかし常磐線快速が快走していた頃、岩手県沿岸北部では大きな地震が発生していた。その時、南千歳で見送った寝台特急〔北斗星〕は青函トンネル内にいたという。 (おわり)

京浜東北線 普通 品川(23:45)→上野(0:03) クハ209-55
常磐線 快速 上野(0:11)→松戸(0:31) クハE231-58
常磐線(緩行) 普通 松戸(0:35)→新松戸(0:42) クハ203-102

東日本縦断の旅 洞爺湖→支笏湖

2008-10-25 21:40:44 | 列車の旅

国道37号 白鳥大橋 (北海道室蘭市)

洞爺湖を後にして海を目指す。洞爺湖町役場、室蘭本線洞爺駅、道央自動車道は海側に位置する。海側とを結ぶ国道は平成12年(2000)の有珠山噴火で被災し、道路上が噴火口や池となってしまい、平成19年(2007)に新ルートで開通している。真新しい三豊トンネル(1,970m)を抜けると虻田洞爺湖IC、青葉トンネル(1,719m)を抜けると噴火湾に沿った国道37号との交差点に至る。右は長万部、左は室蘭。左折して室蘭を目指す。

午後1時を回り、空腹を覚える。伊達市内で昼食にしようと思ったが、走っているうちに市街地を抜けてしまった。室蘭で何か食べよう。速度の遅い車の後ろについてしまい、けだるいようなドライブとなる。しかし高速を利用するほど急いでいない。それに速度超過の心配は不要である。白鳥大橋のサインが出ている。平成10年(1998)に開通した白鳥大橋(1,380m)は室蘭港港口に架かる、関東以北で最大の吊橋である。在来道と分かれてバイパスの白鳥大橋へ進む。大きな橋だが、無料で通行できる。橋を渡るのは今回のドライブの目的のひとつでもある。しかし今度はゴミ収集車がゆっくり走る後ろにつけてしまった。橋を渡り終えるとバスパスの延伸はされておらず、ループ線となったランプ橋で地上へ降りる。道の駅みたら室蘭に立ち寄る。白鳥大橋に関する資料が展示されている。食事が出来るかなと期待していたが、喫茶コーナー程度である。ソフトクリームが魅力的だが、今はご飯が食べたい。橋の写真を撮り、先を急ぐ。


霧の国道36号を行く! (北海道苫小牧市)

白鳥大橋から先の国道パイパスは着工されていないので、道道を走る。旧室蘭駅舎、現在の室蘭駅(旧駅から移転)を見て、国道36号に入る。パイパスはこちらに接続する計画である。白鳥大橋と同様、自動車専用道路の区間もある。前方に車が止まっている。渋滞かと思ったら、合流したところで事故があり、車両が本線を塞いでいる。自動車専用道路だが線形がよくない。自動車専用道路も終わり、信号機が現れる。まだまだ室蘭市街地だが、素晴らしい岬が見える。空腹を堪えながら室蘭-苫小牧間を走る。並行する室蘭本線を特急〔スーパー北斗〕が走り去っていく。霧が出てきた。右は太平洋。中山峠の霧とは違い、これは海霧である。ちょっと釧路っぽい。苫小牧市内にびっくりドンキーがあった。ここで食べよう。


レギュラーバーグデイッシュ(300g) (827円)
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びっくりドンキー 苫小牧光洋店 (北海道苫小牧市光洋町)

食事を終えると午後4時を過ぎている。レンタカーの返却時間は午後8時。中山峠、洞爺湖、白鳥大橋とドライブの目的は果たしたが、まだ陽もあるので支笏湖に行ってみる。国道276号に入る。快適に走っていたら、道央自動車道の高架下にパトカーが見えた。追跡されなかったが速度は控えめにする。直線区間が多いので、ついスピードを出しそうになる。国道276は西へ分かれ、国道453号に直進すると苫小牧市から千歳市に入る。胆振管内から石狩管内となる。少しだけ苫小牧市をかすめて、支笏湖畔に到着した。すでに駐車場の料金徴収業務は終了しており、無料で駐車できる。さっそく車を停めて、久しぶりの支笏湖を見る。


支笏湖に到着! (北海道千歳市支笏湖温泉)


食後のデザートにソフトクリーム!

もう午後5時近くで閑散としている。それでもパラパラとアベックなんかが来ている。赤い橋の傍らにはスケッチしている人がいる。自分は絵心がないので、ソフトクリームを嘗め終えると写真に収めた。この橋は明治32年(1899)に架けられた道内最古の鉄道橋梁だったそう。北海道官設鉄道上川線(現在の函館本線)の第一空知側橋梁だったが、大正13年(1924)に王子製紙に払い下げられ、現在地に移設されて王子軽便鉄道の橋梁として使われていた。鉄道は昭和26年(1951)に廃止されたが、支笏湖のシンボルとして昭和42年(1967)に千歳市に寄付され、平成9年(1997)に修復されて今日に至っている。


山線鉄橋 (北海道千歳市支笏湖温泉)


支笏湖より流れ出る千歳川 (北海道千歳市支笏湖温泉)
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鉄橋の下にはきれいな川が流れている。支笏湖から流れ出る千歳川。千歳はかつてシコツだったが、死骨に通じるというので、文化2年(1805)に改名されている。支笏湖は古の名を留めているのだ。それにしても随分めでたい名前にしたものだ。


支笏湖にも遊覧船が!

車に戻り駐車場でラジオで大相撲を聞く。時間をもてあましている。ガソリン高騰の折、無意味に走って時間をつぶすのは避けたい。バス停に札幌行の中央バスがやって来た。乗ったのは女性が1人だけか。かつて苫小牧から路線バスで支笏湖に来たことがある。先程走った道路なのだが、十哩(マイル)のような停留所名があって驚いたものだ。秋頃だったが、苫小牧へ帰るつもりのバスが夏季のみの運転だったので、タクシー営業所へ慌てて行った記憶がある。苫小牧駅まで5,550円で結構きつかった。いまでもきついな。それを思えばレンタカーは割安である。その時のタクシー会社の建物が見えるが、今日は営業していないのか、ひと気はなさそうである。まだレンタカー返却には早いが、場所を変えて湖を撮影すると、千歳市街に向かうことにした。 (つづく)


国道453号より湖面を写す (北海道千歳市)
いずれも平成20年7月23日撮影

東日本縦断の旅 中山峠→洞爺湖

2008-10-18 18:00:37 | 列車の旅

ルスツリゾート (北海道虻田郡留寿都村字泉川)

中山峠から下っていくと霧は晴れていった。霧の中を連なって走っていた車も、喜茂別町の中心まで来ると分散して快適なドライブとなった。しかし曇り空で羊蹄山は全く見えない。この先、国道276号との重複区間となる。ここからは倶知安峠でスリップして路肩の雪に突っ込んだ事件の時に走っている。国道276号と別れ、再び国道230号単独の区間となる。留寿都村に入る。北海道洞爺湖サミットで国際メディアセンターだったらしき建物が見えた。仮設していた部分は取り壊された後なのか不明。敷地内に入ると駐車料金を取られそうなので、国道からの撮影する。再び車を走らせると、まわり一面は畑といった景色となった。ちょっと十勝っぽい。後志管内の留寿都村より胆振管内の洞爺湖町へ入る。道の駅があり小休止する。


国道230号を行く! (北海道虻田郡洞爺湖町香川)


沿線には畑が広がる!


道の駅とうや湖 (北海道虻田郡洞爺湖町香川)

展望台があるので行ってみるが、湖の方向には樹木が生い茂り、僅かに湖面が見えるばかりである。道の駅の名からは一望できるのかと思った。車に戻り先を急ぐ。近くには有名な競走馬の牧場もある。やがて洞爺湖がその姿を現す。


洞爺湖が見えてきた! (北海道虻田郡洞爺湖町月浦)

台地のような所を走っていたが、道は下り坂となり湖畔へと続いている。整備された湖畔の公園の駐車場(無料)に車を停めて、ゆっくりと湖を見る。平日だからか、観光客の姿はまばら。遊覧船乗り場が近くに見える。


中島が見える! (北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉)


洞爺湖畔 (北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉)

サミット会場だったホテルを山の上に捜すが見当たらない。温泉街を抜けて隣町の有珠郡壮瞥町へ湖畔の道を移動したが、やはり見つからない。雲の中と思われる。


北海道洞爺湖サミットが行われたホテルはどこ?


山の上は雲に覆われている!


国鉄胆振線跡 (北海道有珠郡壮瞥町字滝之町)

サミット会場を諦め、昭和新山を目指す。適当に走っていたら胆振線跡の看板を見つける。度重なる火山活動で胆振線も被害を受けており、昭和61年(1986)には廃止されてしまった。


昭和新山 (398m)

昭和新山の前までやってくる。駐車場は有料なので、道道から写真を撮る。再び洞爺湖町に戻り、バスターミナルにあるサミットのロゴを撮影して、サミット開催地めぐりは終了とする。 (つづく)


サミットのロゴ(・∀・)ハケーン!!
(北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉)

いずれも平成20年7月23日撮影