岳南電車乗換口 (吉原)
東海道本線プラットフォームの神戸方にある跨線橋を渡り岳南電車乗換口へ。簡易改札機に吉原までの乗車券を投入し回収される。
TOICA、
Suica、
PASMO等の交通系ICカードが利用出来るが、
TOICAエリア内で完結する場合の利用に限られる(定期券区間内の利用を除く)。つまり東京、横浜といった
Suica首都圏エリアからまたがっての利用は出来ない。一方の岳南電車ではそもそも
TOICA、
Suica、
PASMO等の交通系ICカードが利用出来ない。但し吉原駅の自動券売機は電子マネーとして交通系ICカードで片道乗車券と1日フリー乗車券が購入出来る。クレジットカード決済(VISA、MASTER)、QRコード決済(アリペイ、ウイーチャットペイ、LINEpay、PayPay、d払い)も出来る。現金決済のみとなる出札口で「全線1日フリー乗車券」(720円)を購入する。有料なのにフリー(無料)とは如何に。
車止め
入場する。
木製ベンチに腰掛け列車を待つ
「全線1日フリー乗車券」(720円)
岳南線全線で1日間通用するお得な乗車券。普通乗車券・吉原-岳南江尾間(370円)を買い単純往復するつもりだったけど、この切符を買う事で少し安くなる。途中駅で下車してみるのもいい。ところで切符は硬券である。鋏も入っている。ダッチングマシンで「
4.-5.-6.」と日付が入ればなお良かったがスタンプだった。
※裏面
これまで令和4年5月6日撮影
先日、タモさんがブラブラするテレビ番組で硬券や切符切りの話題をしていたが、こんなにすぐに硬券を手にするとは。硬券を見たのは一昨年の銚子電鉄以来か。
乗車券 犬吠→銚子(350円)
令和2年11月19日撮影
鋏ではなくスタンプだった。
上り列車が2両で入ってきた
これより令和4年5月6日撮影
折り返し下り列車岳南江尾行となる。
岳南電車 岳南線 普通列車 [9000形] (吉原)
9000形の車内の様子
9000形の座席
ボックス席に腰掛ける。乗車時間があまり長くないのが残念。
岳南線で吉原を出発
東海道本線と分かれる (吉原-ジヤトコ前)
車窓には富士山(3,776m) (吉原本町-本吉原)
いくつもの側線が見える (比奈-岳南富士岡)
岳南線の沿線には工場が多く貨物列車が運転されていたが、平成25年に貨物輸送は廃止となる。事業者名は岳南鉄道と記憶していたが、旅客輸送のみとなった同年4月に鉄道部門が分社化されて岳南電車が列車を走らせている。
かつて使われていた電気機関車 (岳南富士岡)
岳南電車 岳南線 普通列車 [9000形] (岳南江尾)
20分余りで終点に到着した。岳南線の乗りつぶし終了。富士山が見える他は特段風光明媚な車窓ではなかったが、工場の側を走る様子は少し鶴見線のようでもあった。
岳南線で岳南江尾に到着
岳南線 普通 吉原(10:48)→岳南江尾(11:09) 9001
車止め
プラットフォームより駅舎を望む
どの駅からも富士山(3,776m)
そして側を東海道・山陽新幹線の高架が通る。
新幹線が通過してゆく…
次の出発はこちらの1両編成
岳南電車 岳南線
岳南江尾駅 (静岡県富士市江尾)
駅頭の様子
改札口も出札口もない無人駅
岳南電車 岳南線 普通列車 [7000形] (岳南江尾)
往路とは別の車両に乗車。車内は窓を背にしたベンチシート(ロングシート)。
岳南線で岳南江尾を出発
下り列車と交換 (比奈)
岳南線は全線単線電化である。
岳南電車 岳南線 普通列車 [7000形] (吉原本町)
吉原宿のある吉原本町で下車してみる。
岳南線で吉原本町に到着
岳南線 普通 岳南江尾(11:23)→吉原本町(11:39) 7003
富士山ビュースポット Mt. Fuji view spot 3
どの駅からも富士山(3,776m)
宝永山(2,693m)もよく見える。宝永4年(1707)の大噴火で形成された側火山。
出札口と改札口
有人駅だが窓口は閉じられている。窓口営業時間外は駅員不在となるそう。平日は6時45分~11時26分、15時2分~18時、土曜日は7時35分~15時37分が営業時間。日祝日は終日駅員不在となる。先程下り列車で吉原本町を通った時は窓口は開いていたが、つい今し方閉まったようだ。硬券の連絡乗車券もあるそう。
岳南電車 岳南線
吉原本町駅 (静岡県富士市吉原)
駅頭を東海道が通る
こちらは江戸日本橋方。
こちらは京三條大橋方。三条大橋は先月川端通から見た。
歩道には注意書きが!
他の所でもこの注意書きを掲出してほしい。車道に1台の車も走っていないのに、わざわざ狭い自転車通行可ではない歩道を走る自転車が多くて困る。歩道を歩いていると背後から音もなく迫り実に危険である。
少し上方へ歩いてみる
明治天皇御小休所 明治十一年十一月六日
東海道 吉原宿 高砂館跡
明治11年、北陸・東海道を巡幸の折に吉原に来られている。
木製の道標が
この角で東海道は曲がっている。
京三條大橋へ至る
隣は蒲原宿。
江戸日本橋へ至る
隣は原宿。戸塚区原宿ではないし、山手線の駅でもない。東京から京都まで歩こうと思って途中の名古屋まで行ったが、ここを通った記憶がない。地図も見ずに適当に歩いていたから吉原宿には入らずに短絡したようだ。薩埵峠も通っていない。本を買い地図を見てなるべく昔の東海道を通るようにしたのは府中宿以西からである。
東海道五十三次 吉原宿
街角から富士山(3,776m)
駅に戻ってきた
出発したのは下り列車。先程、江尾から乗ってきた車両だ。
岳南電車 岳南線 普通列車 [8000形] (吉原本町)
8000形がやって来た。こちらも窓を背にしたベンチシート(ロングシート)。三回の乗車で7000形、8000形、9000形と三種類の車両に乗る事が出来た。
岳南線で吉原本町を出発
車窓に富士山(3,776m)を望む (吉原-ジヤトコ前)
岳南電車 岳南線 普通列車 [8000形] (吉原)
岳南線で吉原に到着
全長9.2Kmの楽しい路線でした。
岳南線 普通 吉原本町(12:15)→吉原(12:20) 8001
◆「全線1日フリー乗車券」(720円)
岳南電車 岳南線
吉原駅 (静岡県富士市鈴川本町)
帰りは乗換口を使わずに駅の外に出て東海道本線に乗り換える。
途中で見掛けた注意書き。防犯の点で注意喚起するのだろうが、表現に時代を感じる。「
JR」と上から貼り付けられている事から国鉄時代に設置されたのだろうか。
JR東海 東海道本線
吉原駅《北口》 (静岡県富士市鈴川本町)
こちらが東海道本線の駅。明治22年の開業以来「鈴川駅」だったが、昭和31年に「吉原駅」と改称された。かつては岳南線の「元吉原駅」が「吉原駅」と称していたそう。
駅の外を通って東海道本線、岳南線を乗り換えると細いこの道を通る。屋根のある乗換口が雨の日もよさそうだが、岳南線の吉原駅ではJR線のみの切符は発売していない。
TOICA、
Suica、
PASMO等の交通系ICカードを利用出来るが、
TOICAエリア内で完結する場合の利用に限られる(定期券区間内の利用を除く)。東京方面は予め切符を持っていないとこちらを回る事となる。予め切符を持っているのにこちらを回っているけど物好きなだけである。
出札口と改札口
出札口(みどりの窓口)があるが、閉鎖時間にあたり閉まっている。こんな事もあろうかと三島で帰りの切符は買っておいた。一人で切り盛りしているのだろうか、細かく閉鎖時間が設けられている。営業時間は
JR東海のウェブサイトから確認出来る。では三島で買った吉原からの乗車券で入場する。
最後にプラットフォームから富士山(3,776m)
富士山を見て駐車場の車を見れば
富士山ナンバーになっている。交付されるのは静岡県富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、駿東郡小山町と山梨県富士吉田市、南都留郡富士河口湖町、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、道志村と二県に跨っている。宿泊していた三島は
伊豆ナンバーだった。交付されるのは静岡県熱海市、三島市、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、賀茂郡東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、田方郡函南町。
伊豆ナンバーと
富士山ナンバーの静岡県の市町はもともと
沼津ナンバーだったが、これらのナンバーが出来て現在
沼津ナンバーが交付されるのは沼津市、駿東郡長泉町、清水町のみとなった。静岡県はこの他に
静岡と
浜松ナンバーがあり全部で五種類だが、一つの県で十種類とかは多すぎると思う。
東京方を望む
直線区間をこちらへ向かってくる下り列車が見える
JR東海 東海道本線 普通 1450M列車 [211系SS7編成] (吉原)
上り列車も同時刻に出発。211系のみの編成で元〔セントラルライナー〕には乗れなかった。
東海道本線で吉原を出発
静岡発熱海行普通列車に乗車。車内で「小さな時刻表」を目を細めながら見ていると、修善寺始発の特急〔踊り子〕が目に入る。三島で乗り換えられる。特急〔踊り子〕は全車指定席。車内で特急券を買うと割高となる。三島では12分の接続。途中下車して特急券を買おうと思う。
東海道本線で三島に到着
東海道本線 普通 1450M 吉原(12:31)→三島(12:52) クモハ211-5613
乗車券 吉原→金町(2,640円)
自動改札で途中下車すると入場とは別の位置に小さな穴が穿たれた。
JR西日本では途中下車した駅名が印字されたが、JR各社の改札機でそのへんが異なる。午前中に乗車券を買ったみどりの窓口に戻ってきた。特急に乗ると判っていればその時一緒に買っておけば手間が省けたが、特急に乗ろうと思ったのはつい先程なので仕方がない。海側の窓側の席にしてもらう。
特急券 三島→東京(1,580円)
出発までもう少し時間がある。お弁当と麦酒とお茶を購入。途中下車した乗車券と買ったばかりの特急券を重ねて自動改札に投入。入場してプラットフォームに向かう。
特急〔踊り子8号〕 4028列車 [E257系NC-31編成] (三島)
駿豆線より修善寺発東京行特急〔踊り子8号〕が入ってきた。駿豆線ではなく東海道本線のプラットフォームに発着する。
伊豆箱根鉄道と
JR東海の乗務員さんが交代する。
特急〔踊り子〕で三島を出発
桃中軒 御弁当(幕の内弁当)(880円) 麒麟麦酒 一番搾り
明細がなかったので麦酒とお茶の値段が判らない。お弁当と合計で1,285円だった。
いただきます♪
経木の折のお弁当。麦酒によく合い旨い。大好きなわさび漬けも入っている。しかし朝食を食べ過ぎていたせいで満腹になってきた。ゆっくりと食べる。ごちそうさまでした。
丹那隧道を抜け、相模湾に初島が見える (熱海-函南)
特急〔踊り子8号〕 4028M列車 [E257系NC-31編成] (熱海)
※東京-熱海間は特急〔踊り子8号〕3028M列車に併結。
熱海で
JR東海と
JR東日本の乗務員さんが交代する。修善寺より三島を経て熱海に到着した特急〔踊り子〕だが、後方に伊豆急下田より伊東を経て熱海に到着する特急〔踊り子〕を連結する。熱海から東京までは一つの列車になって走る。
熱海を出発。千歳川を渡り静岡県より神奈川県に入る。
相模湾を望む (根府川-真鶴)
曇っていて昨日のように青い空青い海ではない。
根府川通過中
新幹線より在来線に乗りたいこの眺め (早川-根府川)
E257系普通車の様子
六郷川(多摩川)を渡り神奈川県より東京都に入る。14時49分に東京着。新幹線〔こだま718号〕なら三島発13時24分東京着14時18分と先に到着する。三島-東京間の〔踊り子〕の特急料金は1,580円、〔こだま〕の新幹線自由席特急料金は1,760円で利用出来る。お好きなほうをどうぞ。
特急〔踊り子8号〕 3028M列車 [E257系NC-31編成] (東京)
特急〔踊り子〕で東京に到着
特急〔踊り子8号〕 4028M 三島(13:04)→東京(14:49) モハE256-2506
特急料金1,580円
※東京-熱海間は特急〔踊り子8号〕3028M列車に併結。
◆吉原-金町間の運賃2,640円
JR東日本 特急〔ひたち17号〕 17M列車 [E657系K6編成] (東京)
同じプラットフォームの向かいに常磐線特急〔ひたち〕が入ってきた。伊豆急下田・修善寺から、いわきへスムースな乗り継ぎが出来る。知らんけど。途中下車して丸の内側の駅舎を見てみる。
JR東日本 東海道本線
東京駅《
丸の内駅舎》 (東京都千代田区丸の内)
御幸通りを望む
駅舎を復原し駅頭に広場が整備されて実によくなった。 (おわり)