台灣高鐵 817次列車 [700T型] (苗栗)
高鐵で苗栗站開車
苗栗からほぼほぼ新幹線の台灣高鐵(高鐵と略す)に乗車する。切符の席に行ってみると、先客が。しかし切符の誤発券ではない。三人連れの御婦人方が並んで座るべく、席を移動しているのだ。それでは指定席の意味がないじゃないかと思うが、台湾では何度かこんな事があった。一応、そこが自分の席である事は主張したが、「席を移れ」というのも野暮なので、適当な空席に座ろうと席を探していると、先の御婦人から呼び止められる。ひとつ後ろの席に座れという。そこが御婦人のうちの一人の正当な席なのだろう。窓側の席だったので座る。しかしここの窓が汚れで曇っていて、車窓を楽しむのに適さない。車内販売の売り子さんが通るが、足早に過ぎてしまったので声を掛けそびれた。コーヒーを買うために「我要買一杯咖啡」と覚えてきたのに、使う機会が無くなった。列車は苗栗の次の駅、台中に近づく。下車する客は多く、先程の御婦人もお礼を言って降りていった。ようやく自分の本来の席に移動する。窓は汚れていない。
台中付近!
毎回で恐縮だが、高鐵(新幹線)の台中駅と臺鐵(在来線)の台中駅は別の駅。臺鐡側の連絡駅は新烏日駅となる。さて、今乗っているのは各駅停車。〔こだま〕に相当する。台中で降りる客が多いのは、高雄方面への客は停車駅の少ない〔ひかり〕に相当する速達列車に乗ってしまうからだろう。空いた車内で寛ぐ。ちなみに高鐵には〔ひかり〕〔こだま〕のような愛称はなく、列車番号に相当する車次だけが振られている。
山陽新幹線っぽいところを走る!(台中-彰化)
列車は山沿いから平野に降りてゆく。列車は速度を下げ、台中の次の駅、彰化に停車する。高鐵(新幹線)彰化駅と臺鐵(在来線)彰化駅も別の駅。ここも昨年の中華民國104年12月に開業した新駅である。
彰化に到着!
彰化については後ほど。
濁水溪を渡る!(彰化-雲林)
彰化を出発した列車は、台湾一の大河、濁水溪を渡ってゆく。
濁水溪に架かる西螺大橋
大橋を渡ったところが西螺
台灣高鐵 817次列車 [700T型] (雲林)
高鐵で雲林站到了
列車は雲林に到着。下車する。ここも昨年の中華民國104年12月に開業した新駅である。昨年7月の時点では高鐵の全駅を利用していたのだが、これら3駅の開業で完全制覇が崩れてしまった。今回の旅では、これらの駅を訪れる。
高鐵 817次 苗栗(10:58)→雲林(11:39) 109-9 票價500元
下車する客が思ったより多い!
台北から乗り換えなしで88分。新駅が出来て便利なのでしょう。
写真を撮っていたら、歩きながらの人が画面に入ってきた!
プラットフォームでは危ないからやめよう。
そして壁のせいで、せっかくの高速通過が…
驗票閘門
駅舎内の様子!
他の高鐵の駅でも言えるのだが、空港ターミナルみたいな駅舎である。雲林縣といってもピンとこなかったのだが、利用客は思いの外いる。
台灣高鐵 雲林站 (臺灣省雲林縣虎尾鎮站前東路)
駅頭の様子!
臺鐵斗六站(在来線駅)とはバス連絡となる!
斗六では列車の乗り換えの間に駅前に出た事があるが、雲林縣で今までの旅の記憶はそれだけである。今日も駅前に出ただけ。
西螺行のバスもある!
ただし本数は少ない。さて、駅舎内に雲林縣の観光案内所のようなところがあったので、西螺のガイドマップをもらってゆく。次の北上列車で雲林を後にする。ここが今年の旅の最南端、最西端となるだろう。北緯23度44分、東経120度25分。
單程票 自由座車廂 雲林→彰化(105元)
自動售票機(券売機)で切符を買う。隣の駅までなので自由席で充分。
30分ほどの滞在で雲林站を後にする…
北上列車の終着が台北ではないところをお見せしたかったが、LED表示が上手く撮れない。シャッター速度を落とせばいいのだろうが、設定が面倒くさい。
駅のまわりは広々…
台灣高鐵 822次列車 [700T型TR20] (雲林)
10分程で雲林から彰化に到着。
台灣高鐵 822次列車 [700T型TR20] (彰化)
写真に変化がないな。運ちゃんも何やってんだと思っているかも。
高鐵で彰化站到了
高鐵 822次 雲林(12:12)→彰化(12:23) 120-12 票價105元(自由座)
北上列車が出発!
写しているのはプラットフォームの端の柵の向こうだから、人は立ち入れない。歩きながらの人もいないから、今度は大丈夫と思っていたら…
タイミングを誤り、標識が被ってしまった!
何はともあれ、昨年開業の新駅、三つ目を訪れた。これで全駅制覇かというとそうではない。それはまた後日に訪れる予定。
ここの駅のまわりも広々…
驗票閘門
駅舎内の様子!
柱が特徴的!
台灣高鐵 彰化站 (臺灣省彰化縣田中鎮站區路)
繰り返すが、高鐵(新幹線)彰化駅は、臺鐵(在来線)彰化駅とは別の駅。在来線駅は彰化市にあるが、新幹線駅があるのは彰化市ではない。彰化縣田中鎮に所在する。彰化縣の高鐵の駅くらいの意味か。
駅頭の様子!
先程訪れた雲林と同じく、高鐵(新幹線)単独駅。他の鉄道と接続していない。
バスのりばを確認!
バスの時間は出国前に調べておいたとおりである。少し時間がある。この間に昼食をとる。駅弁も売っているし、モスバーガーもあるけど、全家 FamilyMartでお弁当を買う事にする。待合室のベンチで食べようとすると、トレイを貸してくれた。サービスがいい。
招牌腿排便當(55元) 台湾啤酒 金牌(35元)
中身はこんな感じ♪
鶏、ソーセージ、春雨?、野菜などがご飯に乗っている。福隆便當に比べるとおかずが寂しいが、日本円で200円位とお手頃である。美味しかった。
香蕉(25元)
食後にアイスでもと再び店内を見るとバナナが。
台湾のバナナは濃厚で旨い♪
ごちそうさまでした。
彰化客運 7 高鐵快捷公車 (高鐵彰化站)
時間になりバスがやって来た。高鐵の駅と在来線の駅を結ぶバスで、高鐵利用者は無料で乗車出来る。運ちゃんに使用済みの高鐵の切符を見せると、うなずくので無料なのだろう。ちなみに向かう在来線の駅は彰化駅ではなく、田中駅である。
彰化客運 7 高鐵快捷公車 (田中火車站)
ほどなく田中駅に到着した。 (つづく)
彰化客運 7 高鐵彰化站(13:10)→田中火車站(13:19頃) 高鐵旅客免費
駅入口付近の様子! いずれも中華民國105年11月27日撮影(切符の画像を除く)