水郷潮来あやめ園 (茨城県潮来市あやめ)
あやめ園を後にして、潮来駅へと向かう。
改札口
出札口は塞がれている。
自動券売機は1台のみ!
当駅では、Suica・PASMO等のICカードのご利用は出来ません。
そういう訳で、鹿島神宮までの乗車券を現金で買う。
乗車券 潮来→210円区間
鹿島線では
Suicaが使えないのだが、駅員に「鹿島神宮は使えますか」と尋ねる客がいる。もちろん「使えません」という回答。成田線に所属する香取には簡易改札機があるが、十二橋、潮来、延方、鹿島神宮、鹿島サッカースタジアムの各駅ではICカードは使えないし、その先の大洗鹿島線でも使えない。
プラットフォームからあやめ園を望む!
駅のすぐ近くで実にいいが、列車の運転本数が少ないので、時刻表は要確認。
JR東日本 鹿島線 普通 533M列車 [209系C436編成] (潮来)
常陸利根川を渡って列車が入ってきた。運転本数が少ないので、走っている車両も先程乗ったのと同じ編成。佐原-鹿島神宮間を行ったり来たりしてるんだろう。それでは同じ箱(車両)に乗って行こう。
鹿島線で潮来を出発
長大な北浦橋梁を渡る! (延方-鹿島神宮)
JR東日本 鹿島線 普通 533M列車 [209系C436編成] (鹿島神宮)
鹿島線 普通 533M 潮来(12:29)→鹿島神宮(12:38) クハ209-2155
運賃210円
鹿島線で鹿島神宮に到着
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線 普通 144D列車 [6000形] (鹿島神宮)
※鹿島神宮-鹿島サッカースタジアム間はJR東日本鹿島線。
鹿島神宮では、プラットフォームの向かいに水戸行の列車が待っている。隣の鹿島サッカースタジアムまでは鹿島線で電化されているが、その先の大洗鹿島線は非電化のため、気動車(ディーゼルカー)が走っている。
目を引くラッピング車両
鹿島神宮でも改札口にも清算の列が。やはり
Suicaでやって来た客が多いのだろう。自分は有効な乗車券を所持しているので、精算の列に並ぶ必要はないが、以前別の駅で、やはり改札で精算をしているところ、精算の列に加わらず改札を通ったら、精算待ちの列に並んでいた客(この客も有効な乗車券を持っている)に文句を言われた事がある。本来、改札口と精算窓口は別であって、鉄道会社の都合で一緒にしているのだから、切符を出してさっさと出場してしまえばいい。その点、鹿島神宮駅では「切符をお持ちの方はおられませんか?」と声を掛けて、精算の列に並ばせずに通しており、好感が持てる。しかし何を勘違いしたのか、
Suicaの客が列から離れて改札を通ろうとするので、改札氏に列に戻されている。
JR東日本 鹿島線
鹿島神宮駅 (茨城県鹿嶋市宮下)
駅頭の様子!
駅前広場は大きいが、バス停と観光案内所くらいしか見当たらない。人通りもほとんどない。さて、今日は鹿島神宮を参拝する。駅前から坂を上ってゆく。
剣聖 塚原卜伝生誕之地
坂の途中で銅像を見掛ける。塚原卜伝。その名に聞き覚えはあるが、詳しくは何にも知らない。戦国時代の剣豪だそう。ちなみに時代は下るが、佐々木小次郎は小説『宮本武蔵』(吉川英治著)では周防国岩国の出身となっている。実際は豊前国、越前国の出身と諸説あり。
商店・飲食店の並ぶ参道に出る!
駅からの坂ではほとんど人を見掛けなかったが、鳥居の前の参道に来ると参拝者の姿も多く見掛ける。車で来られる人が大半なのだろう。
鹿島神宮 (茨城県鹿嶋市宮中)
かつては昭和43年竣工の御影石の大鳥居があったそうだが、平成23年の大震災で倒壊したそう。今の大鳥居は境内の杉の大木を使い、平成26年に竣工したそう。今世紀になって、まだ鹿島神宮にお参りしてなかったので、木製の大鳥居を潜るのは初めて。
新しい大鳥居を潜り、境内へ!
楼門 〈重要文化財〉
高さ約13mの楼門。寛永11年(1634)、水戸徳川初代藩主の頼房卿により奉納とある。
水無月(六月)の大袚茅の輪くぐり
鹿島神宮では六月と十二月の末日に神社で行われる大袚式のうち六月を水無月袚として茅の輪を潜り罪けがれを袚清める古儀があります (説明板より抜粋)
拝殿 〈重要文化財〉
鹿島神宮の御祭神は武甕槌大神、たけみかづちのおおかみ。創建は神武天皇元年(660 BC)と伝わる。本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟からなる社殿は、元和5年(1619)、徳川二代将軍の秀忠公が寄進したものだそう。タモさんの番組で紹介していたが、なるほど御社殿が参道の突き当りではなく、参道から見て右手に建てられている。
以前は拝殿でお参りして帰ってしまったが、今日はもっと奥へ伸びる奥参道を行ってみる。お社の森の何と立派な事か。
さざれ石
鹿園
タモさんの番組で、鹿島神宮に鹿がいる事を知り、見にやって来た。鹿を飼っているにおいがして、かつて岩国の吉向公園にいた鹿を思い出す。子供の頃に、買った餌を鹿にやった記憶がある。宮島の鹿には餌をやった事はないし、やってもいけない。
鹿島神宮のシカは、「神鹿」と言われ、神様のお使いの大事なシカです。
鹿園の側の売店では鹿の餌を売っている。餌を買うと檻の側まで入る事が出来る。子供さんのいる何組かが餌をやっている。
鹿園を後にして、奥参道を更に進む。
奥宮 〈重要文化財〉
奥参道の奥には奥宮がある。やはり参道から見て右側にある。慶長10年(1605)、徳川家康公が本宮の社殿として奉納したものだが、元和5年(1619)に二代将軍徳川秀忠公により、現在の本宮社殿が建てられ、旧社殿は移されて奥宮社殿となったそう。
樹叢の中の道を行く!
要石
神世の昔 香島の大神が座とされた万葉集にいう石の御座とも
或は古代における大神奉斎の座位として磐座とも伝えられる霊石である
(説明板より抜粋)
徳川光圀公(黄門様)が、地中のどこまで深く埋まっているのか確かめようと、七日七晩掘らせたものの、掘っても掘っても掘り切れなかったそう。
大地震(おおなゑ)に びくともせぬや 松の花 一茶
小林一茶は文化14年(1817)5月26日鹿島へ詣でこの句を詠んだそう。
芭蕉句碑 枯枝に 鴉のとまりけり 穐の暮
穐は秋の旧字であり この句はこの地で詠まれた句ではないが状況が似ているので建てられたものと推察される(説明板より)
ここで詠んだんじゃないんかい。
要石より奥宮に引き返し、今度は坂を下って御手洗池へと向かう。
御手洗池
古くはこの池あたりが参道の起点で、参拝する前に池で禊をしていたそう。
鹿島八景 御手洗夜雨
みそぎせし 人は歸りて ぬばたまの よいにふりくる 御手洗の雨
千枝子
どちらの千枝子さんか存じませんが、情景が目に浮かぶような歌だ。
大々御神樂講中 右ハかなめ石… 左ハみたらし…
古い道標がある。なかなか読みづらい。現代の標識を見てしまう。
こちらの面は明瞭で読み取れる!
元文五庚申年 五月吉祥日
世話役
上田屋仁兵衛
萬屋平七
美濃屋弥兵衛
上州屋久兵衛
元文5年(1740)は八代将軍徳川吉宗公の頃。
更に句碑が!
月花に 和らぎし夜や 常陸帶 柿麿
鴬や 神楽拍子に なれて鳴く 虎杖
こちらの方々も存じ上げず。
鹿島七不思議
久しぶりの参詣を終え、鹿島神宮を後にする。お宮の近くに飲食店があるが、普通の市内のお店でお昼を食べようと付近を歩くが、適当な店が見当たらない。ファミリーレストランなどはバイパス沿いにでもあるのだろう。列車の時間までまだあるが、駅に戻る。駅にはキヨスクもなく、自動販売機があるのみ。
セブンティーンアイスは魅力だが、駅前の
ミニストップへ行く。店内で食事出来るようにテーブルとイスが用意されているので使わしてもらう。
サントリー オールフリー(147円) コロッケ&メンチカツサンド(301円)
訳あって、6月4日に航空機内で缶ビール、山田うどんで瓶ビールを飲んで以来、お酒を控えている。昼食はサンドイッチくらいがちょうどいい。ミニストップは他のコンビニエンスストアと違って、店内で調製する商品が多いらしく、しきりに商品出来上がりの番号で呼んでいる。ファストフード店のようである。
JR東日本 鹿島線 普通 538M列車 [209系C436編成] (鹿島神宮)
お店を出ると、すでに列車が入っているのが見える。改札で切符に入鋏のハンコを貰って入場する。何度も書くが、鹿島線では
Suicaが使えない。改札氏に
Suicaを見せて入場しようとするツワモノがいる。改札氏に「切符を買ってください」と戻されている。
209系の座席!
三度、同じ編成の同じ箱に乗車する。千葉支社の209系は座席がロングシート(ベンチシート)からセミクロスシートに変更されている車両もある。京浜東北線・根岸線を走っていた頃とは様変わりしている。
アイスコーヒーR(150円)
コンビニエンスストアでアイスコーヒーを買ってきた。ミニストップのアイスコーヒーも美味しい。冷房の効いた車内で寛ぐ。
コンビニエンスストアのある北側を望む!
乗車券 鹿島神宮→新松戸(1,490円)
鹿島線で鹿島神宮を出発
潮来からあやめ園帰りの客が乗って来た。茨城県より千葉県に入る。無人駅の十二橋からも乗ってくる。自動券売機もないらしく、乗車駅証明書を手にしている。
JR東日本 鹿島線 普通 538M列車 [209系C436編成] (香取)
成田線接続駅の香取に到着。列車は佐原まで乗り入れるが、香取で下車する。香取で下車する客が思いの外多い。
鹿島線で香取に到着
鹿島線鹿島サッカースタジアム方・成田線松岸方を望む!
㊧
JR東日本 成田線 普通 2453M列車 [209系C642編成]
㊨
JR東日本 鹿島線 普通 538M列車 [209系C436編成] (香取)
香取で銚子行と交換する。先程、香取で降りた乗客の多くは銚子行に乗り換えるのかと思ったが、そうではない。千葉行を待っている。
JR東日本 成田線
香取駅 (千葉県香取市津宮)
途中下車出来ない乗車券で駅の外に出てしまった。改札内にお手洗いの設備がなく、駅舎の外にあるから仕方がない。無人駅なので、駅員に断わる事も出来ない。
駅頭の様子!
以前、香取神宮から香取駅まで歩いた事がある。徒歩30分くらい。
鹿島線から臨時の特急列車がやって来た!
JR東日本 特急〔あやめ祭り〕 9502M列車 [E257系NB-04編成] (香取)
特急は香取を通過する。鹿島神宮から乗ってもよかったが、2年前に鹿島神宮-船橋間で利用しており、今日は普通列車でいい事にする。
成田線で香取を出発
鹿島線から成田線の千葉行に乗り換える。香取で乗り換える乗客が多いのは、潮来で
Suicaが使えないため、
Suicaエリアの入口となる香取まで切符を買ってきて、香取から改めて
Suicaで入場しているのではないかと考えてみる。2年前はそんな客が多かった。そうでなくとも香取乗り換えは正解である。次の佐原からは通路に立つ人が大勢出るほど乗って来た。香取乗り換えの乗客の多くは着席出来たようだ。成田に到着し、下車する。
JR東日本 成田線 普通 454M列車 [209系C429編成] (成田)
成田線で成田に到着
JR東日本 成田線 普通 874M列車 [E231系114編成] (成田)
我孫子行に乗り換える。10両編成だが、そんなに乗客は多くない。ところで、成田から4方向に線路が伸びているが、いずれも路線名は成田線である。佐倉・千葉方面、佐原・銚子方面、成田空港方面(いわゆる空港支線)、そして我孫子方面(いわゆる我孫子支線)だが、行き先を案内するだけで事足りている。
成田線で成田を出発
成田線で我孫子に到着
JR東日本 常磐線 普通 1748E列車 [小田急4000形] (我孫子)
我孫子で乗り換えた常磐線は
小田急電鉄の車両である。直通運転する常磐線・千代田線で小田急の車両に乗る事はあっても、実際の小田急線には6年ばかり乗っていない。
小田急4000形の車内の様子!
いずれも令和元年6月16日撮影
たまにはロマンスカーにも乗ってみたいものである。 (おわり)
鹿島線 普通 538M 鹿島神宮(15:00)→香取(15:16) クハ209-2155
成田線 普通 454M 香取(15:50)→成田(16:27) クハ208-2005
成田線 普通 874M 成田(16:38)→我孫子(17:19) クハE230-70
常磐線 普通 1748E 我孫子(17:27)→新松戸(17:40) 小田急4057
◆鹿島神宮-新松戸間の運賃1,490円