今年は喧噪の中で迎えた、という印象が強い。その最大の原因はトランプ大統領にあるように思える。就任前から物議をかもしてきたが、、就任後も落ち着くどころかますます拍車がかかっている。早くも立春だが、とても穏やかな春を迎えた気分ではない
一国の、しかもアメリカという大国の大統領にしては、あまりにも品位がなく軽率な言動が多すぎる。それらもすべて計算の上で言っているのかもしれないが、無節操が過ぎると言わざるを得ない。一方的な入国拒否を突如として宣言するなど、アメリカの生い立ちと現状を考えると、不可能なことをやろうとしていると思う。アメリカから自由を除いて何が残るのだろうか、という根本的な疑問が生じる。しかも、その大統領令を差し止めた判事を、名指しで批判するなど、三権分立という民主主義社会の前提的な掟にも反する。
恐ろしいことは、そのトランプを支持する層が半数に近いことを世論調査が示していることだ。反対する人たちは当然のことながらデモなどで行動に立ち上がっている。アメリカ(だけでなく世界を巻き込んでいるが)世論は真っ二つに割れて、トランプの任期中争いを続けるのだろうか? まさに喧噪の年明けである。
個人的には、いつになく新年会(いわゆる飲み会)が多かった。その合間を縫って、三回目の目の注射に挑んでいる。昨夏の注射の効果が減じて視力が0.3~4に下がったので、1月25日注射に及んだ。その結果の検査が今日あって、視力は0.6まで回復したが、あと2回の注射を要するというのが主治医の診断だ。3月6日を予約してきた。こちらの方も騒がしい。
そのような中で、大相撲稀勢の里の優勝と横綱昇進は素晴らしいニュースでかった。連日マスメディアを賑やかにしたが、このような喧騒は楽しい。鬱陶しいトランプ大統領や安倍首相の顔に比べて、同じ頂点に立つ横綱稀勢の里の笑顔がこんなに素晴らしいとは想像していなかった。彼も、「あと一勝」ができないここ数年の顔は鬱陶しかったが、あのような素敵な表情も持っていたのだ。
孫の遥人は1歳と8か月になり、様々なことに反応するようになった。特に相撲に関心があるらしく、テレビの取り組みに興味を示す。その遥人が、優勝して感涙にむせぶ稀勢の里の姿に見入る写真を掲げておく。こちらは、穏やかな春を迎える風情である。
なにか叫びながら指さす先には、
優勝して感涙にむせぶ稀勢の里の姿が……
字が読めるとはとても思えないが、取組表にも関心を示す