パスポートの期限が来て、ここ2,3か月、更新するかどうか悩んできた。更新するとしても5年であるが、それにしても90歳を迎える。恐らく外国旅行で使用することはまずないであろう。
10年前のブログをめくると、2010年1月28日付で次の投稿がある。
「…今度の期限をいつにするか? 10年後には85歳になる。そこまで生きているとは考えにくい。…しかし癌の宣告を受けているわけでもない、85歳は全く自信はないが、まあ、10年で更新すことになるのであろう。分別くさく5年で更新し、またまた更新するなんて何だかみっともないから」
その10年が過ぎて再び期限が来たのだ。60年代から70年代前半にかけては、年に10回平均で海外を旅した。パスポートも大いに活躍したのだ。だが、今のパスポートをめくってみると、たった1回オーストラリアに行っただけだ。今度更新しても、新しいパスポートで外国に出かけることはまずありえない。
にもかかわらず、何があるか分からない…、という気持ちを捨てきれず5年更新の手続きを済ませてきた。「何だかみっともない」という気持ちに苛められながら。
因みに、私より5歳若い妻は、キッパリと更新を断った。