コロナに対する緊急事態宣言が解けて一ヶ月以上になるが、依然として実質自粛の毎日が続く。なぜなら、感染者は日々増え続けているからだ。
経済活動を優先し、人の交流を優先すれば当然のことであるが、東京を中心とした感染者数は第二波の様相を呈してきた。ここ2週間の東京の感染者数は3000人に達し、累計感染者数は1万人を超えた。昨22日の全国の感染者数は787人で過去最多、まさに第二波の到来と言っていいのだろう。
ただ、日本における重傷者、死者の数は、世界各国に比べてけた違いに少ない。高橋泰国際医療福祉大教授によれば、新型コロナは毒性が弱く、罹っても自然免疫で殆ど治っているのではないかと言われ、日本人は、かつてのBCG接種などもあって、自然免疫力が高いのではないかとしている。そして、あくまで仮説だとしながらも、PCR検査などで陽性者を見つけ出すことよりも、重傷者の看護を中心にした体制をとるべきだとしている。
問題は無症状や軽い症状の患者の数ではなく、死者を出さないことだという。全くそうだとは思う。ただ、高齢者は重症化する率は高いというので、85歳の老人としては自粛を続けるしかないのだ。もっとも、昨日は会社で株主総会が行われ、終了後社員とワイワイ飲んできたし、今日はこれから吉祥寺の先輩宅を訪ね会食の予定であるが……。