旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

「高クォリティ!」、「最高に贅沢なコンサート!」・・・ミャゴラトーリ『ガラ・コンサート』に高い評価

2020-10-10 13:17:39 | 文化(音楽、絵画、映画)



 娘が主宰するオペラ普及団体ミャゴラトーリは、昨年暮れから取り組んだ6月のオペラ公演『秘密の結婚』が、コロナ禍で直前の中止を余儀なくされるなど苦悩を続けていたが、心ある支援者の方々から「がんばって!」、「オペラに灯を消さないで!」と多額の支援カンパが寄せられ、「何とかこれに応えなければ」と取り組んできたのがこのコンサート。
 内容は、過去7年間にわたり公演してきたオペラ(「セヴィリアの理髪師」、「ラ・ボエーム」、「カヴァレリア・ルスティァーナ」、「カプレーティとモンテッキ」、「リゴレット」、「ドン・パスクアーレ」、「愛の妙薬」)のハイライトシーンを、9人の歌手が、ソロ、デュエット、四重奏などで歌うというもの。
 しかもその歌手が、国光ともこ(ソプラノ)、須藤慎吾(バリトン)を始め、ソプラノの高橋絵理、メゾソプラノの中島郁子、向田由美子、テノールの寺田宗永、所谷直生、バリトン薮内俊哉、バスバリトン大澤恒夫という、実力ではトップ水準を行く歌手たちである。
 加えてピアノが浅野菜生子、合唱指揮柴田真郁、解説岩田達宗(演出家)という顔ぶれ。これ以上の贅沢な構成が他にあろうか? これを、コロナによる入場制限もあり150人の観客で聴いたのだ(収容人員500人の小金井宮地楽器委ホール)
 二幕のはじめとフィナーレの二つの全員合唱「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」(ナブッコ)と「愛だけがこたえ」(フィガロの結婚)を加え延3時間、私は、歌い上げられる愛や悲しみ、希望の彼方に心を奪われ続け、他事を思う余裕はなかった。

 
 フィナーレで観客に挨拶する歌手たち

 ピアニスト、指揮者、解説者も含めて

 
フィナーレで喜びのあまり手をつないだ歌手たちは消毒しながら退場。
コロナ対策も万全でした。


 


投票ボタン

blogram投票ボタン