広島カープが、地元広島球場で、横浜DeNAを相手に3試合連続無失点勝利という偉業を成し遂げた。9月2日の第一試合は、しばらく戦列を離れていたエース大瀬良が7回無失点、続く3日は遠藤が同じく7回を完封、昨日4日は玉村が6回を封じ、救援陣も頑張りぬいての結果であった。地元で、同一カード無失点三連覇は52年ぶりの快挙ということだ。
打線も頑張って、2対0、4対0、7対0と尻上がりに好調だ。最後の7点は、カープの将来を背負う5番坂倉の、7回ダメ押しの満塁ホームランによるものだ。当初ローテーション入りしていなかった遠藤、玉村両投手の台頭も含め、楽しみな材料だ。
それにしても野球の神様は粋な取り計らいをするものだ。阪神に三連敗して最下位転落に向かっていた弱い広島に、「もう野球などやめた」と言わせないためにプレゼントを与えたのだ。しかもその犠牲となった相手には、現時点で最強の、首位を伺う横浜DeNAを充てたのだ。このチームは、少々の犠牲を強いられても、弱音などはかない強いチームであることを知っているのだろう。
さてカープは、このプレゼントをいかに生かすか?
昨夜、13号満塁ホームランを放った坂倉