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朝青龍騒動に絡む北の湖理事長の醜態について書こうと思うが安倍首相の突然の辞任ついても感想を一言。
「職を賭す」ということは職を投げ出すということではなかったはずだ。
ここまで粘ったのだから「テロ特措法」では小沢民主党とつばぜり合いしてでも戦って欲しかったし、最悪でも刺し違いする覚悟でことに当たれば小沢民主党の悪役振りが国民の前に晒されただろうに。
社保庁を悪役仕立てにした桝添厚労大臣がイメージ回復に成功しかかっていたではないか。
党首会談を拒否されたのなら
「卑怯者!敵前逃亡する気か!」
と罵声を浴びせてでも引きずり出して「テロ特措法」の重要性を国民の前に説明して欲しかった。
参議院惨敗といえども「たかが参議院、国会の盲腸ではないか」くらいのふてぶてしさを期待していたのに。(国会の盲腸? たかが参院 されど参院)
人が良いだけでは総理は務まらないという好例を示した結果となった。
今考えると、ここで決断を誤ったのが発端だのか。(殿、今こそご決断を! 赤城農相 架空事務所経費計上)
突然やる気を失った理由を当日記は「平沼氏復党に異論 小泉チルドレン猛反発(09/11 )」 だったと見る。
平沼氏は安倍首相にとって国家観を等しくする最も相談したい先輩議員。
これに対して他の議員ならともかくクズのような奴らに面罵されてすっかりやる気を失ったんだろう。
本当の敵は小沢民主にあらず本能寺にいたのだ。
◇
相撲協会が杉山氏の取材証を没収…番組で協会批判したと判断
取材証没収という前代未聞の騒動に見舞われた元NHKアナの杉山邦博氏
元NHKの大相撲名物アナウンサーとして知られる相撲評論家、杉山邦博氏(76)が、日本相撲協会(北の湖理事長=顔写真=)から取材証を没収されていたことが11日、分かった。横綱朝青龍をめぐる問題でテレビ番組などで協会を批判する発言をしたとの理由だが、杉山氏は「協会批判は一切覚えがない。寂しく残念」と話し、東京相撲記者クラブは11日付で理事長に抗議文を提出した。
◇
朝青龍問題が、意外な方面に波及した。
NHKの大相撲実況を長年務めた名物アナで、退局後も東京相撲記者クラブの「会友」として取材してきた杉山氏。本場所取材用の取材証が突然、相撲協会から取り上げられてしまった。
杉山氏らによると前日10日、協会関係者に呼ばれて「北の湖理事長の要求」として取材証の返還を求められた。杉山氏は「お預けします」としていったん返還した。
11日になって東京相撲記者クラブがこの措置を問題視。理事長あてに抗議文と質問状を提出した。協会側は、杉山氏が民放ワイドショー番組などで朝青龍問題に関し協会を批判するなどした▽取材証はクラブ会友に発行しており相撲評論家としてテレビなどに出演するなら発行できない-などと説明したという。
特に8月13日放送のTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」で、朝青龍の処分は弁護士を交えて決定した方が良いとの別のコメンテーターの説に杉山氏がうなずいていたことなどを、北の湖理事長は「協会批判」と受け取ったとされる。
「大相撲は私のライフワーク。国技、伝承文化としての大相撲を大事にしてきた自負がある」と杉山氏。「協会批判の覚えもないし、足を引っ張るようなこともしていない。まことに意外だった」と肩を落とす。
朝青龍問題については「大相撲の象徴の横綱が極めて軽率な行為を取った。協会は毅然とした態度を取るべき、と主張しただけ」(杉山氏)。
また10日の「朝ズバッ!」では、初日の協会あいさつで北の湖理事長が朝青龍問題に触れなかったことについて、「『心配かけた、と一言あれば良かった』というファンの声を聞いた、と申しあげた」という。
「理事長に怒りはないが、大相撲に愛情を注ぎ続けてきた気持ちを分かっていただけないとしたら寂しく、残念です。取材証はまた与えていただきたい」と話す杉山氏。
若貴兄弟の父、大関貴ノ花の引退で涙を流しながら実況し、「泣きの杉山」の異名を取ったほど相撲を愛してきた杉山氏。協会はどう処遇するのか、まだ曲折がありそうだ。
■杉山邦博(すぎやま・くにひろ)
昭和5年10月19日、北九州市生まれ。早稲田大学文学部卒業後、NHKに入局。スポーツアナウンサーとして大相撲やプロ野球、東京五輪などを担当した。62年にチーフアナウンサー局長級で定年となりアナウンス室専門委員。後に日本福祉大学教授。現在は同大学客員教授兼生涯学習センター長。主な著書に「土俵の鬼三代」「兄弟横綱-若貴の心・技・体」など。
★朝青龍騒動
負傷を理由に、夏巡業に休場届を提出しながら、7月25日、母国モンゴルでサッカーに興じている姿がテレビで放映されたことが、ことの発端。
事態を重くみた日本相撲協会は翌日、緊急理事会を招集し「2場所(秋、九州)の出場停止」「謹慎(8月1日から11月25日まで)」「4カ月間の30%減俸」の処分を下した。その後、都内の自宅に引きこもり、3人の精神科医が診断。最終的に「解離性障害」とされた。医師らが帰国を進言し、8月28日には再び緊急理事会が開かれ、帰国が認められた。
翌29日に高砂親方、医師が同行して帰国。帰国期間の期限は設定されていない。
■大相撲の取材証
東京相撲記者クラブに加盟する新聞社、通信社、放送局の現役記者、大相撲取材に貢献があった会友(OB)に取材用として相撲協会から配布される。写真付きで、胸から下げるようになっている。年6場所ある本場所の支度部屋、国技館内にある理事長室、役員室などでの取材には携帯を義務づけられおり、これがないと、取材活動はできない。(略)
◇
長引く「朝青龍騒動」に北の湖理事長は一回も記者会見を開くことなく高砂親方に全てを丸投げしている。
先日開幕した大相撲秋場所の好例の協会挨拶でも「朝青龍問題」には全く触れることなくファンの不評を買った。
>杉山氏らによると前日10日、協会関係者に呼ばれて「北の湖理事長の要求」として取材証の返還を求められた。
ところが何も言わざるの理事長も自分の批判と取れるものへの対応は素早いということか。
相撲を愛する情熱という点では、北の湖理事長より杉山元アナのほうが勝ると筆者は見る。
奇しくも杉山さんは北の湖理事長の生まれた年にNHKに入社している。
何しろ北の湖理事長がまだオムツの取れない頃から大相撲の実況放送に情熱を燃やしていたのだ。
自分を批判するものを個人の感情で報復するとは、北の湖理事長は自らの無能振りを朝青龍によって晒す結果となった。
名選手必ずしも名監督にあらず、とはよく言われることだが、
北の湖理事長は現役時代名横綱とは言われたが史上最低の迷理事長に成り下がったようだ。
戦後歴代の大相撲協会理事長を列記すると次のようになる。
相撲協会の歴代理事長http://www2.tba.t-com.ne.jp/tamaro/newpage2-23.htm
初代 広瀬正徳
2代 常ノ花
3代 双葉山
4代 出羽ノ花
5代 栃錦
6代 若乃花
7代 佐田の山
8代 豊山
9代 北の湖
初代の陸軍軍人は除いて、2代目と8代目を除いて全て横綱、それも名横綱といわれた方々である。
8代目の豊山は大学卒の力士として初めて大関に昇進し、インテリ大関と評された。
当時中卒がほとんどの角界にあって大学相撲出身ゆえの苦労も多かったが、引退後理事長就任した。
2期4年務めて年寄名跡改革問題などで混乱した角界の収拾に当たった。
理事長として最後の場所となった2002年1月場所千秋楽の協会御挨拶では「自分の言葉で御礼を申し上げたい。」と挨拶状を持たずに挨拶し、観客を唸らせた。(ウィキペディア)
もう一人の「非横綱」理事長は大横綱双葉山の後を継い理事長となった4代目の出羽ノ花。
大関どころか三役にもなれなかった前頭止まりの名理事長だった。
奇しくも「朝青龍問題」でマスコミが大騒ぎが始まった今年の7月の末、次のような小さな記事が出た。
市川富美子さん死去(故武蔵川喜偉・元日本相撲協会理事長の妻)
2007/07/27-18:17 時事通信 市川富美子さん死去(故武蔵川喜偉・元日本相撲協会理事長の妻) |
市川 富美子さん(いちかわ・ふみこ、故武蔵川喜偉・元日本相撲協会理事長=元幕内出羽ノ花=の妻、境川尚・元同協会理事長=元横綱佐田の山=の義母)27日死去、89歳。東京都出身。告別式は31日午前11時30分から東京都墨田区両国2の8の10の回向院で。喪主は長女恵津子(えつこ)さん。(了) |
◇
この記事の市川冨美子さんこそ、元前頭で名理事長と言われた出羽ノ花の奥様だった。
出羽ノ花 は現役時代の現役最高位は前頭筆頭で決して目立つ力士ではなかったが、引退後に本領を発揮し、日本相撲協会理事長となり、大相撲と相撲協会の近代化に貢献、その功績は高く評価されている。
戦前の巡業で満州に行った際に、協会が勧進元に対し言い値をそのまま支払うのを見て愕然とし、経済学や簿記・経理、そろばんを学んで協会の財政運営に貢献した。
以後、協会の金庫番や知恵袋としての活躍が始まった。
昭和32年に当時の理事長出羽海親方が国会に呼ばれたが病気により欠席した際には代理で出席、堂々の答弁に議員達から「正に大臣も務まる。あなたの答弁は実に立派だ。
明晰な頭脳とその雄弁ぶりから、“角界の代議士”といわれることもあり、また一方では、「力士になっていなかったら、大実業家になっていたのではないか」という声もある人物である。
もって生まれた才能を勤勉と努力により開花させ、余すところなく発揮した。
大相撲の海外巡業は特にめずらしい事ではないが、その先鞭を付けたのも出羽ノ花である。
相撲協会にに何事も波風が立たないときは北の湖理事長のように無能でも現役時代の威光で何とか置物理事長の役目を果たしただろう。
だが、今回のようにマスコミや、モンゴルという外国のファンも巻き込んでの事件となると現役時代の威光も何の役にも立たない。
出羽ノ花先例に倣って理事長は現役時代必ずしも強くなくても、広く人材を求め有能な人物を理事長にしておれば今回のような無様な対応は免れていただろう。
新弟子希望者が皆無という昨今、相撲協会の将来は決して安閑としたものではないはずだ。
朝青龍の我がままが計らずも大相撲協会の内に潜む問題をあぶりだす結果となった。
雨降って地固まるになって欲しい。
あ、それから杉山元アナには早めに記者証を返したほうが協会のためだと思うがね。
【追記】13日 7;48
大相撲の取材証、杉山元NHKアナに返還…話し合いで解決 (9月12日 19:53)
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