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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

品格の無い記事

2007-09-25 19:56:40 | 県知事選

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2007年09月25日00時02分 朝日新聞

 やつれたような表情、張りのない声……。入院から12日目、東京都内の慶応大病院で記者会見した安倍首相にかつての力強さはなかった。辞意表明の時期を「最悪のタイミングだった」と自ら反省。辞任を決めた最大の理由は体調不良だったと強調した。会見のテレビ中継を見た識者らは、病状を気遣いつつも、厳しい印象を口にした。

 安倍氏は、辞任の最大の理由が健康問題だったとしたうえで、「在職中に自らの体調について述べるべきでないと考えていた」と釈明した。

 コラムニストの石原壮一郎さんは「自分勝手な美学で情報を隠し、国民を混乱させた」と話す。

 辞任時に体調不良を明らかにしていれば無用な混乱はなく、イメージダウンも防げたのではないかと指摘する。

 「『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる。仕事も責任も放り投げてしまいたい心情の吐露だ。そんな大人げない流行語を首相が作ってしまったのがカナシイ」

 安倍氏は濃紺のスーツに青いネクタイ。顔色は青白く見え、話しながら何度も唇をなめた。

 高木勝・明大教授は「生気がなく別人のようだった」と気遣いつつも、「厳しいようだが、健康管理ができない人に首相の資格はない」。

 謝罪の言葉はあったが、国民に対する謝罪は政府、与野党関係者の後だった。高木教授は「順番が逆だ。会見は単なる言い訳ばかりだった」。

 この日の安倍氏は、目に力が感じられず、声にも張りがなかった。自身は「ここ1カ月で、自らの意志を貫く基礎となる体力に限界を感じた」と説明。医師からは、入院から12日たっても食欲が回復せず、5キロ減った体重が元に戻っていないことが明らかにされた。

 精神科医の和田秀樹さんは「機能性胃腸障害だけでなく、精神的にも追いつめられていたのではないか」と指摘する。

 「そうだとすれば、『無責任』とか『逃亡した』といった批判は、病状を悪化させるおそれがある。安倍さんの政治信条に共感はしないが、今回の件では、気の毒に思えてしまう」と案じた。

 安倍氏は入院中の21日、53歳の誕生日を迎えた。会見では、25日の首相指名の投票に参加し、次期衆院選にも立候補する意向を表明。そのうえで、「1人の国会議員として力を尽くしていきたい」と語った。

 草野厚・慶大教授は「国会議員を辞めるなら『お疲れ様』と言ってあげたいところ」としながらも、「再起を期すつもりなら、ウソをついてはいけなかった」と指摘する。辞任会見では、インド洋で自衛隊の給油を継続するための「局面の転換」を辞任の理由に挙げていた。小沢民主党代表に呼びかけた党首会談が実現しなかったことも一因に挙げていたからだ。

 「本当は体力がもたないから辞めるのに、人のせいにした。よくよく反省しないといけない」

 さらに草野教授は、「議員辞職の可能性まで一部で報じられた中で、この会見は、まだまだ政治家として仕事をしたいというアピールだった、とも受け取れる。アピールにしては弱すぎるけれども」と話した。
                 

                     ◇

わざわざこの記事を取り上げたのは内容を一々批判するためではない。

去り行く自国の総理大臣に対しての品格の無い記事の代表として晒すためである。

それにしてもよくも悪態をつく発言者を揃えたものだ。

罵詈雑言のオンパレードだ。

朝日新聞のこの嬉々とした記事を読んで「水に落ちた犬を打つ」という中国の格言が脳裏をよぎった。

犬は打たないとまた這い上がって人に噛み付くからという。

これは敗者に花を向ける日本の文化と大いに異なる。

上記朝日記事には惻隠の情のひとかけらも見当たらない。

昨日の安倍首相のお詫びの記者会見を報じたテレビ朝日の政治記者(名前は失念・ほくろの有るヤツ)は「会見の中でお詫びの言葉は三度ほどしか無かった。 これでは国民の理解は得られない」と言っていた。

瞬間、思わずテレビ画面に向かって突っ込みを入れた。

「謝罪の言葉を数えるようなゲス野郎! 理解しないのは、てめーだけだろう!」

まさに中国の発想そのもので一国の総理大臣を「水に落ちた犬」とでも見ているのだろうか。

いや、朝日は「水に落ちた犬を叩くのではなく、自ら犬を水に落とした」して嬉々としているのかもしれない。

同じテレビ朝日の「やじうまプラス」のコメンテーター元朝日編集委員の萩谷順のコメントも中国文化そのものだった。

会見中の「一国会議員として」の一言を捉えて

「経験も無ければ能力も実績も無いのに一国会議員も無いだろう」と発言し議員さえも辞めろといわんばかりの態度。

この男、現在は法政大学教授というが、以前の田嶋陽子教授といい、この男といい、こんな連中が教授をするようじゃ法政大学のレベルも下がったものだ。

思想信条が違うのはさて置いても、去り行く首相が病気でやつれた姿で謝罪するのを棒で叩く マスコミの暴言に品性のかけらも無い。

安倍首相を政権の座から引きずり落としたのはマスコミと官僚の利害が奇妙にも一致したからだ。

ライオンヘアを振り乱して抵抗勢力に立ち向かう小泉前首相に比べて安倍首相はパーフォーマンスの派手さで格段に劣った。

だが、短い期間で成し遂げた実績は決して前首相に劣らない。

あまりマスコミは取り上げなかったが(むしろわざと取り上げなかったのだろうが)、安倍内閣が歴代内閣が先送りしてきた教育基本法の改正、教育関連3法の改正、国民投票法の制定、防衛庁の省昇格、公務員法の改革を断行した功績は大きい。

だが、この功績も裏を返せば、安倍首相とは思想信条の対極にある大手マスコミにとっては負の功績に過ぎなかったのだ。

「戦後レジームからの脱却」とは有る意味で朝日新聞を代表とする左翼メディアの壊滅を意味していた。

「日の丸・君が代反対、護憲」の朝日にとって安倍政権は打倒すべき仇敵であった。

一方、公務員制度改革に密かに反抗する官僚たちを敵に回したことで、計らずもマスコミと官僚にとって安倍政権は打倒すべき共通の敵となった。

以前に安倍内閣は公務員制度改革という虎の尾を踏んでしまったと書いたが、同時にマスコミという狼、もとい、ハイエナの尾も踏んでしまったのだ。 

政治家は意識するしないに関わらず叩けば多少のほこりは出るもの。

それが安倍内閣になってから突然異常にほこりが出続けた理由は官僚のチクリと不作為の抵抗にある。 決してこれまでの歴代閣僚が清廉潔白であったわけではない。

それを連携プレーで針小棒大に騒ぎ立てたのがマスコミだといえば分かりが早い。

その間をうまく泳いで参院選で民意を勝ち取ったのが民主党だといえばなお分かりやすい。
 
福田VS麻生の対決もマスコミの「麻生クーデター」とかの怪しげな風評でかく乱しマスコミの思想信条に近い福田に導いた構図も同じだった。

マスコミの思想・信条に近い媚中派内閣には早速中国より歓迎の知らせが入っているときく。福田新総裁 中国紙「アジア重視」に好意的(産経イザ/共同配信記事)

福田新首相に中国が祝意「戦略的互恵関係を推進」 (9月25日 18:35)

総理大臣選出後は中国に金印を貰いに柵封の旅をすると揶揄する向きもあるが・・・。

日本のマスコミでは椿発言が今でも生きている。

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「勝ち組、負け組」と「集団自決」の類似性

2007-09-25 05:51:25 | 教科書

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「勝ち組、負け組」というと、「格差社会」を連想する人が多いだろう。

六本木の高層ビルに居を構え、一夜にして巨万の金を動かす若者集団がいる一方、その日のねぐらを求めてネットカフェを渡り歩く若者集団が存在するのは事実だ。

だが、ここで言う「勝ち組、負け組」は日本の格差社会の問題ではなく、遠く離れたブラジルでの60数年前の「事件」のことである。

ブラジルというと日本人は何を連想するか。

サッカー、サンバ、最近では格闘技でブラジル柔術があるが、日本人が明治期に初めて本格的移民をした国がブラジルだということを知る人は少ない。

そして終戦後ブラジルの日系社会で起きた忌まわしい「勝ち組、負け組」のことを知る日本人が果たして何人いるか。

1945年8月15日。

天皇陛下の玉音放送はブラジルにも短波放送で伝わったが、その放送をほとんどの日系人が聞くことは出来なかった。

また、例え聞いた人の中でも、玉音放送が敗戦を告げる放送だと信じるものも少なく,日本のように「解説」してくれる人もいなかった。

それどころか逆に不確実な風評が飛び交い「日本が勝った」というデマは一夜のうちに日系人社会を駆け巡っていった。

英語のわかる一部日本人の中で、アメリカの放送も聞き、日本の戦況を良く理解する人もいたが、大多数の日系移民は「不都合な真実」を聴く耳は持たなかったようだ。

日本ではマッカーサーが日本占領開始した頃、ブラジルの各地の開拓地では、「日本が勝った、日本が勝った、」と戦勝記念日の祝賀会を開催するところまで現れた。

一方、状況判断の出切る良識派は「日本は負けたんだ」と主張し、日系社会は「勝ち組、負け組」に別れて不毛な争いを続けついには殺人事件にまで至ったという。
 
■「集団自決」と「勝ち組、負け組」の共通性■

9月9日に沖縄の宜野湾市で行われた講演会「沖縄戦『集団自決』の真実を探る」で、講演に先立って亀川正東琉球大学名誉教授の挨拶があったがその冒頭でブラジル日系人社会の「勝ち組、負け組」の話をされた。

「集団自決」と「勝ち組、負け組」とは何の関係が有るのかと思ったが、さすが日本エッセイスト協会員でもある亀川教授、現在の沖縄社会のマスコミによる「情報閉塞状態」が、当時のブラジル日系社会の「情報閉塞状態」と酷似しているとを見事に指摘してくれた。

しかも、驚くことに「勝ち組」の中でもっとも熱狂的で「不都合な情報」に耳を塞いで、勝ち組にあらずば「非国民」と騒ぎ立て、殺人まで犯したのは日系人の中でも沖縄出身者社会だったという。

現在の沖縄の新聞を見ているとブラジルの「勝ち組、負け組」を例に出して現在の沖縄の情報閉塞状態を批判した亀川教授の慧眼に改めて感心した。

亀川教授は、沖縄県民の民度の低さを嘆き「沖縄県民として恥ずかしい」とも述べた。
 
■情報閉塞が起きる理由■

勝ち組の中でも沖縄出身者は特に熱狂度が激しく、敗戦を認める「負け組」幹部らに非国民としてテロ行為を働き、数十人を暗殺し、百人余りの負傷者を出したという。

この事件はブラジルの日本移民社会においては現在でもタブーであり、半世紀以上もの間、日系社会では封印されてきた。

今では二世、三世の間でさえ知るものは少ないという。

では何故このような情報の閉塞状態が起きたのか。

その原因は主に日本語による情報入手の困難性にあった。

60数年前の、しかも日本から遠く離れたブラジルの地で、ポルトガル語が分からず日本語しか話せない日本人移民は、新聞にも雑誌にも見放された状態で戦時中をすごした。

つまり当時の日本人移民は日本語は読み書きができても移民先では一種の文盲状態にあった。

それだけではない。

自分で判断することを避け、自分の主張(日本が勝った)にそぐわない意見(日本は負けた)には耳を閉ざした。

つまりブラジルの「勝ち組」は自ら情報の門戸を閉ざしていたのだ。
 
■自ら情報の門戸を閉ざす沖縄メディア■

連日沖縄の新聞を賑わす「証言」は全て一方のグループの主張に偏った証言で、反対意見の「証言」はまるでデマの如く扱い、まともに紙面に載ることは無い。

ブラジルでは戦後かなり経過しても「戦勝○年記念祝勝日」と称して戦勝を祝っていたというから、現在のブラジル日系社会がこの話を封印したくなる気も理解できる。

現在の沖縄の狂乱振りが「県民大会」の狂乱に留まらず、教科書の書き換えにまでエスカレートしたとしたらら、沖縄県民の子孫は後の世に、これを「県民の恥」として歴史から抹消、封印せざるを得なくなるだろう。 ブラジル日系社会の忌まわしい「歴史」のように。

沖縄移民が60数年前にブラジルで犯した大愚を、情報社会と言われる21世紀で再び犯してはいけない。

【追記】

狂気は個人にあっては稀なことである。しかし集団・民族・時代にあっては常態である

一人は個、二人は対、三人以上になると集団性を帯びる

集団は時に人を変えてしまう

 (「毒吐きてっく」より孫引き)

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