沖縄タイムス 2007年8月31日(金) 朝刊 27面
与那原町で独自に実行委/検定撤回 県民大会
【与那原】与那原町議会(又吉忍夫議長、十四人)は三十日、全員協議会で「教科書検定意見撤回を求める県民大会」に向け、町当局(古堅國雄町長)と協力して町独自の実行委員会を組織、町民に参加を呼び掛けることを決めた。
町内各種団体に働き掛け、週明けにも実行委員会の立ち上げに向けた準備会を開く方針。町議員の全員参加も了承した。
県民大会が開かれる九月二十九日には町内で出発式を行い、検定意見撤回を求めるアピール文を読み上げる。会場のある宜野湾市まで町民の送迎車両の確保など、町が予算措置を検討する。
全員協議会に同席した古堅町長は「議会が県民大会への全議員参加をいち早く表明しており、町としてもきちんと取り組みたい。県民大会を成功させるため、すべての立場を超えて町民に参加を呼び掛けたい」と話した。
又吉議長は「平和発信は与那原から、との強い決意を示したい」と語った。
町議会は、十七日の議会運営委員会で県民大会への全議員参加を確認していた。
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≪沖縄にはこの意見書に反対だと沖縄県民でない、「非国民」みたいな雰囲気があります。 ≫
これは沖縄の左翼には同情的な「JANJAN」の記者の渡辺容子さんの書いた記事。
沖縄の地元二紙による戦前の「大政翼賛会」のような異常な言論統制状況に、県外のジャーナリストは保革を問わずこのような印象を持っているようだ。
当日記のコメントでも、論理的に反論するのではなく「うちなんちゅのくせに・・・云々」といった理屈にならない批判コメントを書き続けた沖縄サヨクらしき人もいた。
つまり、地元新聞と違う立場の意見の者は村八分にするのが沖縄の言論空間なのだ。
沖縄のメディアに村八分にされたのがドキュメンタリー作家の上原正稔さん。
彼の「沖縄戦記」は依然として中断したままである。
JANJAN
消せるものか沖縄戦「集団自決」 高嶋琉球大教授が講演 2007/06/12
(前略) 文部科学省の検定で高校の歴史教科書から沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」に日本軍が関与したとする記述が削除された問題について、検定意見の撤回を求める意見書が、沖縄の41市町村のうち38で議決されています。県議会では、公明党は先に決議しており、自民党だけが拒否していますが、会期末ぎりぎりに可決するのかどうか、沖縄タイムスは「流動的」としていますが、琉球新報は「確定的」としています。沖縄にはこの意見書に反対だと沖縄県民でない、「非国民」みたいな雰囲気があります。 (略)(渡辺容子)
ところで冒頭に引用の沖縄タイムスの記事。
どこかの議会でやれ「議決」だやれ「確認」だと連日の報道なので、いささかうんざりしている「9・29県民大会」だが・・・、
与那原町長さんのはしゃぎぶりは、ちょっとやり過ぎではないですか。
本人はそのつもりではなくとも、結果的には『この意見書に反対だと与那原町民ではない、『非うちなんちゅ』みたいな雰囲気」になりはしませんか。
>「すべての立場を超えて町民に参加を呼び掛けたい」と話した。
この町長さん、「県民大会」がイデオロギーにまみれた「政治集会」であることに気がついてはおられないようだ。
「県民大会」参加の出発式をしたり、町の予算で会場までの往復バスを運行するとおっしゃっているが、会場の海浜公園は県内有数の行楽地。
「県民大会」に無関係な町民まで無料バスで行楽に行く事にもなりかねない。
もっともそれによって動員数を増やそうと企んでいるとしたら、この町長さん、相当のワルだけど。
まさか「県民大会」に参加しない者は与那原町民ではない、なんて町議会で決議はしないでしょうね。
これはムラハチブ、いやマチハチブになりますよ。