9月5日付 よみうり寸評
〈福祉国家 私腹国家の間違いだろう? ―国民〉――かつての本紙・USO放送の掲載作。厚生次官の汚職が連日、報じられていた当時で、一昔ほど前の作だが、残念ながら、これが今も通用する◆またまた社会保険庁の話だ。同庁と市区町村の職員が少なくとも99件、3億4000万円もの年金保険料を横領していた◆まさしく〈私腹国家〉の役人の図だ。厚生次官の汚職が国家公務員倫理法のきっかけになった話と倫理法どこ吹く風の男がいた話は書いたばかりだが、この〈年金横領〉は倫理どころか明白な犯罪◆「これは泥棒」と舛添厚労相も烈火のごとく怒った。税金で泥棒を養っていたということだ。その明白な犯罪について同庁の対応が極めて甘かったのにもあきれ果てる◆懲戒処分は当然として、社保庁職員の横領50件のうち刑事告発が27件にとどまっているのはなぜか? 18件はこれまで公表すらされていなかった。自治体職員の49件中、公表されたのは32件止まりで、処分状況は不明◆退職して処分を逃れたケースなど、退職金は盗っ人に追い銭だ。
(2007年9月5日13時56分 読売新聞)
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筆者のPCも変換ミスで時々きつーい皮肉をかますことがあるが、
福祉国家と私腹国家とでは変換ミスというより、キーボードの打ち間違いだろうが、それにしても、あまりにも強烈な打ち間違い。
腐敗した社保庁を実態を表して余りある。
泥棒をしても、
告発もされなければ公表もされない。
後ろ指さされる事も無く、当然、牢屋に入ることも無い。
こんなウソのような話が現代の日本で実際にあるとは驚きだ。
金権政治に絡む臭いカネを横領して犯人が分かっていながら告訴できずに、ヤクザを使って回収に当たるという松本清張の「告訴せず」と言う小説があった。
社保庁の場合は「告発せず」といっても臭いカネどころか国民の預かり金である。
ヤクザ屋さんにお願いするわけにもいかないので、ここは「怒りんぼ大臣」にがんばって頂いて徹底的に膿を出してほしい。
半数近くが刑事告発せず 社保庁職員の年金横領
社会保険庁や自治体職員が3億4300万円もの年金を横領・着服していた問題で、社保庁職員による事件50件のうち15件は、警察に相談もせず社保庁の“自主判断”で刑事告発を見送っていたことが分かった。横領した職員を依願退職扱いにするなど身内に甘い処分をしようとしたケースもあった。舛添要一厚生労働相は6日、増田寛也総務相らに全容解明への協力を要請するが、横領が年金記録紛失の一因になっているとの指摘もあり、調査が手間取れば新たな年金不信を招きかねない。
悪質な手口
今回明らかになった99件の横領・着服には、悪質な手口が少なくない。社保庁職員による横領で最も額が大きかった愛知県の半田社会保険事務所(約4444万円)では、年金給付係長がオンライン端末を不正操作し、自分の親などを架空の年金受給者に仕立て上げ、厚生年金を不正に受け取っていた。
さらに複雑な手口だったのは蒲田社会保険事務所(東京都)のケース。年金専門官が平成6年8月から4年1カ月にわたり、加入者から預かった国民年金保険料約1266万円を着服。さらに、未払い期間が長く年金受給資格を満たしていない複数のオンライン記録を書き換えて計約2645万円を不正受給させ、これらの“受給者”から謝礼金の形で「分け前」を受け取っていた。年金専門官は事件発覚後に自殺し、被害額は弁済されていない。
自治体職員の横領で最も大きかった昭和56年の岡山県寄島町(現浅口市)のケースでは町民課主事が、地元の婦人会が徴収した国民年金保険料の一部約6245万円を着服。主事は領収書の控えを破棄し、上司には手書きのメモで徴収金額を報告する隠蔽(いんぺい)工作をしていた。
積極的に公表せず
社保庁はこうした横領・着服事件を長年、積極的に公表してこなかった。今回明らかになった社保庁職員の横領50件のうち18件は未公表。「公表」扱いとされた32件のうち8件も報道によって明らかになったケースで、社保庁が自主的に公表したものではない。
社保庁が原則公表するようになったのは平成10年度から。同年に城東社会保険事務所(大阪府)が国民年金保険料の横領などをした職員を依願退職させるなど、内々に処理していたことが発覚したためだ。甘い対応に批判が集まり、平成11年2月に宮下創平厚相(当時)が「今後は懲戒処分にしたものはきちんと公表し、刑事告発や会計検査院への報告も適切に対応したい」と表明したことがきっかけだった。
刑事告発も消極的
さらに、社保庁職員による横領50件のうち23件は刑事告発しておらず、15件は警察当局に相談もせずに社保庁の判断で見送っていた。社保庁は15件について「当時『社保庁内部で処分したから』『損害を弁済している』といった判断があった」と説明している。
自治体でも、栃木県藤原町(現日光市)の住民課年金係主査が昭和59~62年度に約5736万円を着服していたケースでは、保険料の免除申請書を偽造し、加入者に督促状が届かないよう工作する悪質な手口にもかかわらず、「懲戒免職処分を受け、全額返済されている」との判断で、刑事告発が見送られた。
舛添厚労相は、刑事告発がされていないケースについて「横領をした連中は、きちんと牢屋に入ってもらいますよというのは当たり前だ」として、総務相に首長が率先して刑事告発するよう申し入れる考えだ。ただ、業務上横領罪の時効は7年で、「新たに刑事告発できるケースは限定的」(総務省幹部)という。
(2007/09/06 00:50)
>舛添厚労相は、刑事告発がされていないケースについて「横領をした連中は、きちんと牢屋に入ってもらいますよというのは当たり前だ」として、総務相に首長が率先して刑事告発するよう申し入れる考えだ。
>ただ、業務上横領罪の時効は7年で、「新たに刑事告発できるケースは限定的」(総務省幹部)という。
「盗人は最後の一人まで草の根を掻き分けても見つける。」
ギョロ目をむいた桝添厚労大臣が大見得を切った。
記者会見で糾弾して「殺人警察官」の退職金を事実上止めた石原都知事の例もある。
総務省が何と言おうと、法律がどうあろうと、退職して処分逃れをした盗人に退職金は盗人に追い銭。
法誹の役人どもの戯言もマスコミをバックにすれば粉砕できる。
桝添さん、役人に舐められずに最後までやり遂げて!
【追記】ワイドショーも援護射撃を始めましたよ。
.◆年金横領あきれた実態「どうせ分らないとタカくくっていた」2007/9/ 5 [ ワイドショー通信簿,スーパーモーニング]
◆小倉激怒「社保庁ネコババ職員のカオと名前を出せ!」2007/9/ 5 [ ワイドショー通信簿,とくダネ!]
◆巨額「年金横領」に赤江もびっくり「マジックみたい」 2007/9/ 4
[ ワイドショー通信簿,スーパーモーニング]
.◆年金ネコババ社保庁「もっといっぱいやってる気がする」2007/9/ 4 [ ワイドショー通信簿,とくダネ!]
◇
◆
人のうわさも75日と言われますが琉球新報は言論封殺を頬被りで押し通すつもりなのでしょうか。
以下は【再掲です】
既にご覧なった方はスルーしてください。
琉球新報の言論封殺が続いて今日で79日目です。
琉球新報の夕刊で火曜から土曜にかけての長期連載特集、
上原正稔著「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」が
掲載予定日の2007年6月19日より
読者に何の断りも無く一方的に中止になりました。
上原さんは掲載前に知人に次のように言っていました。
≪19日付からは第2話「慶良間で何が起きたのか」が始まります。
「集団自決」をテーマにしたもので、作者の上原正稔氏は圧力に屈することなく執筆する≫と。
同氏の話によると、
≪沖縄で現在展開されている運動に水をかけることになる内容になるためか≫
≪担当編集者の態度に変化があり、今回の事態に至ったらしい≫とも言っているそうです。
どんな大きな圧力が働いたのでしょうか。
琉球新報は読者に連載中止の理由を一言も言っておりません。
問い合わせても「調整中」の一言で済ましています。
読者は一方的に「知る権利」を奪われています。
沖縄では今メディアの意見と違う考えは封殺される異常な事態になっています。
これでは戦前の言論弾圧と変りません。
琉球新報が連載を再開するまでこの記事を掲載し続けます。
狼魔人
◆参考エントリー:
「パンドラの箱」 カギを握る上原正稔氏
沖縄のマスコミは大政翼賛会か
琉球新報によって削除された「沖縄戦記」
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【お知らせ】
「河野談話」の白紙撤回運動に
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