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「狂気は個人にあっては稀なことである。しかし集団・民族・時代にあっては通例である」
昨日引用したばかりのフレーズを又引用するのはモウロクしたからではない。
人間は金にもしばしば狂気に走ることがある。
これをいいたかっただけ。
何らかの組織、つながりが、網の目のように絡まった沖縄の共同体では、個人としては良識ある人物が徒党を組むと狂気に走るという意味だが、ほとんどの場合はイデオロギー絡みが狂気の元である。
人間を狂気に走らせるのはイデオロギーだけではない。
個人では聡明に見えた人物が一旦「儲かる講」に属したら狂気に走るという例をネズミ講に見る。
ついこの前、エビでカネ釣る「マルチ商法」をエントリーしたと思ったら、今度は、コアラでカネ釣る「ネズミ講」ってか。
で、「マルチ商法」と「ネズミ講」の違いは?
どちらも「破綻する講」で「客」を騙す点では一緒でしょう。
沖縄では、何かと言うと「県民大会」と徒党を組むことが多いが、沖縄でネズミ講が絶えない、ということとは、
決して無関係ではないと思うのだが。
今回は「国営ネズミ講」ですか。
コアラ.の會代表ら3人逮捕 出資法違反容疑(2008.7.29)
ユーカリ商品を扱う企業組合への投資名目で高額な配当をうたい、出資金を募りながら、約3カ月で配当が停止し破たんした任意団体「コアラ.の會(かい)」の問題で、県警生活保安課と沖縄署は29日、同會代表の許田正夫容疑者(59)と島袋健治容疑者(57)、真栄平善得容疑者(63)の3人を出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕した。もう1人の関係者も逮捕状を取った。2007年10月に、被害者の会が同會や企業組合幹部ら10人を刑事告訴していた。
調べでは、容疑者らは07年2月に「コアラ.の會」を設立し「1口5万円を拠出すれば約40日以内に7万5000円の配当が受けられる」と出資を募り、企業組合が国や県、名護市から補助金を受けることなどを強調し金をだまし取った疑い。県内約300人から約15億円を集めたにもかかわらず、約3カ月後の同年5月に配当を停止した。
◇
臭いモノには蝿がたかる。
国や、県が補助金を出した林業関連の企業組合が、不正をした。
その補助金の窓口になったのが名護市だというから、国、県、市と役者、いや、お役所が勢ぞろいしたわけだ。
公金をいい加減な団体に垂れ流したお役所仕事も問題だが、早期にしかるべき処分をしておればネズミが増殖する暇は無かったはず。
この怪しげな企業組合は去年から噂は耐えなかった。
⇒沖縄総合事務局と県 組合に補助金返還命令(2007.11.30)
怪しいモノはど己を飾る。
国や県が補助金を出したことは事実だった。
たかってきた蝿の群れは「国の後ろ盾」で目くらましを計った。
「国が後ろ盾」と言われ、「ネズミ講」は一気に増殖した。
被害者の群れがネズミ算式に増えた。
これが今回の「国営ネズミ講」の実体である。
石川や浜の真砂は尽きるとも
世にネズミ族のタネ尽きまじ
【おまけ】
米太平洋軍、宜野湾市長を門前払い(2008.7.29)
米太平洋軍司令部で要請文の受け取りを拒否される伊波洋一宜野湾市長=28日午前、キャンプ・スミス
「門前払い」は分かっていたことはいえ、することがない市長ご一行五人は仕方なくホノルル市役所を訪問して助役に面談したという。(タイムス)
【付記】⇒米の禁止区域は「厳格」/宜野湾市長、ホノルル市助役から情報収集
突然遠い沖縄からの客が五人も押しかけてはホノルル市の助役さんも迷惑だっただろうに。
やれやれ。
写真を見ると、本当に(文字通り)門前払いで、
建物の中には入れてもらえなかった模様。(失笑)
◆沖縄県民の「熱狂性」と「ネズミ講」の関係は
関連エントリーで↓
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ねずみ講
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