ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

スキー場の恋

2008-06-11 18:10:39 | 時事(海外)
夫があまりにもふびんすぎるイギリスからのニュースである。

とあるイギリス人カップルが、キューバの浜辺で結婚式を挙げた。
しかし、新婦が式で出会ったバーテンダーに一目惚れし、早々と新郎
を捨ててバーテンダーの元に行ってしまうという事件があったそうである。

この女性の名はアンドレアさん34歳。キューバ人のバーテンダー
ホセさんに出会ったとき、彼女曰く「一目惚れ」したそうである。
彼女は83万円もかかった結婚式を挙げたばかりの旦那、カールさん(30)
と一度はイギリスに帰ったものの、すぐにカールさんを捨て、ホセさんのいる
キューバのハバナへと飛んだ。そして二人はホセがバーで働いていたホテルで
来月にも結婚する予定だそうである。

そもそもアンドレアさんは、ご主人と結婚する前、結婚に対して疑問があり、
気乗りしなかったと主張している。「私、結婚式前は毎晩泣いてたわ。
夜を過ごすために毎晩ピニャ・コラーダを何杯も飲んでいたの。私はカールに
結婚したくないと言ったんだけど、彼はそれはただのマリッジブルー
だって言うんです」
 
結婚前からすでに、それなりの伏線はあるものである。
また、彼女は「初めてホセと会ったとき、雷に撃たれたような気分だったわ。
カールはとても素敵な男性だったけれど、花火のようなものは何もなかったの。
でもホセには一目惚れさせられたわ」
 
ちなみに捨てられた夫の職業は画家であった。そして妻が向かったのは、
しがないバーテンダーの彼の元。それも、キューバ人である。給料は
数十ドルであろう。いやチップでもう少し稼げるか?いずれにしろ生活は
大変であろう。

しかし、やはりバーテンダーの彼は、結婚後はイギリスへ向かい
2人で暮らすのだという。

恋愛は基本的に自由である。しかし何だかんだ言っても、今回の場合、
捨てられた新郎があまりにも気の毒である。「嫌なら結婚前になぜ、
もっとはっきりと言わなかったのか」と彼女を批判する声が聞こえて
きそうである。

しかし、現実はそんなに甘く無いはずである。

どういうことかと言えば、これは、スキー場の恋と一緒なのではないのかと。
「ゲレンデではあんなに素敵に見えたのに街で会ったら…」というやつである。

南国、キューバの浜辺のホテルで、日に焼けた腕でカクテルを作る彼は
さぞ格好良かったに違いない。しかし、肌寒いイギリスにやって来た
彼は、貧しい島からやって来たただの田舎者同然である。キューバでは
普通に飲めたラム酒も、イギリスではコップ一杯がキューバでの月給に
相当することに、愕然とするかも知れない。

そんな些細なことが少しずつ積み重なり、だんだん元気が無くなって
いく彼。そんなことをいつも、心配している彼女。いつの間にか
2人には笑顔がなくなり、やがてあんなに素敵だった彼はうだつの
あがらない駄目人間へと転落していく。その結果、やはり2人は別れる
ことに…。彼は故郷のキューバへ帰り、彼女は「やっぱり男は、生活力よ」
と確信する。

なんだか、安っぽいドラマ風になってしまったが、案外無きにしも非ず
なのある。特に、「雷に打たれるとか、花火があったとか、なかった」とか、
わけの分らない事をぬかす奴は、おおかた現実が見えていない。

まあ、数年後が楽しみである。

とは言いつつ、意外とうまくいく可能性もあるわけで、すっかり余計な
お世話なのであった。

2人の末永い幸せを祈るばかりである。

全く意味の無いことを長々と…申し訳ない。



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