2008年の今年は、国連が定めた「国際ジャガイモ年」
だそうである。
そんなのがあったなんて知らなかったが…
人類を支えてきた、この素晴らしい農作物を見直そうという
趣旨らしいが、ちょうど世界的に食糧危機が叫ばれている
今年、まさにぴったりのタイミングだといえるだろう。
中南米のアンデスで栽培されていたジャガイモは、トマトや
トウガラシなどと同じく、ヨーロッパ人の中南米到達により
「発見」され、世界に広まった食物だ。この栽培しやすく味も
良い食べ物のおかげで、われわれは何度も飢餓から救われ、
人口を増やしていったそうである。
にもかかわらず、コーヒーや香辛料などとは異なり、「悪魔の食べ物」
などと呼ばれ、何度も偏見にさらされてきた。貢献度のわりには評価
の低いそんなジャガイモであるが、今年の国際ジャガイモ年をきっかけに
ぜひ地位向上に励んでいただきたい。
まあ、どうでも良い話であるが、昨年10月にイラン南東部で武装集団
に誘拐された横浜の大学生の中村さんが約8か月ぶりに解放された。
拘束期間中は、寒暖差が約60度もある厳しい気候下での生活を
余儀なくされたうえ、徒歩で移動をさせられたこともあったという。
毎度の食事は、国際ジャガイモ年ということもあって、ジャガイモばかり
であったどうかは定かではないが…。
しかし、何はともあれ良かった。
ご両親もさぞホッとしたことだろう。中村さんにはこれに懲りず、
ぜひ拘束期間中の手記でも出版していただいて、入った印税で
再び旅に出ていただきたいと思う。くれぐれも、知名度を利用して
一流企業に就職などと思わないでいただきたい。
余計なお世話か…