ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

拓大のⅠくん

2008-06-21 18:23:09 | 
今日、大きな本屋さんへ行ったおり、久しぶりに
ガイドブックを購入した。

旅行人が出している、「アッサムとインド北東部編」である。

別に旅行に行く予定などないのだが、以前から行きたい
場所だったのと、なかなかこの辺りのガイドブックが
なかったのでつい購入してしまった。

インド北東部、通称「セブンシスターズ」と言われるこの7州は、
1995年まで基本的に外国人の入域は禁止されていた。
現在でも7州のうち4つの州はパーミッションが必要であり
しかも、申請しても許可がおりるとは限らないという場所である。

そのような事情からもインドには、腐るほど要る旅行者も未だ
この一帯には大変少ないそうである。ブータンとバングラディシュ
との間に挟まれた回廊によって、インド本土と繋がっているものの、
ミャンマーとの国境は難く閉ざされ、場所柄、陸の孤島のような
地理的要因の為、インドでありながら、非インド系の文化を色濃く
残しているようである。
そのため、東南アジアと西南アジア(インド文化圏)の中間に
育ったもう一つのアジアを見て取れるそうである。

もうひとつのアジア…。

「行きたい」

何日あったら行って帰ってこれるだろう。行きたいところを
絞っても、最低2週間は掛かりそうである。

それにしても、4年前から旅行人は季刊誌になってしまったのか…?
どうりで本屋で見かけなくなったと思った。

最近の若者は旅に出なくなったみたいだし、そうするとこのような
本は売れなくなるんだろうな…。

発行人の蔵前仁一は一体何をしてるのだろう?

昔、イランで2~3日一緒の部屋をシェアしたⅠ君が熱心な
旅行人投稿者であった。私はその時、39度の熱を出し部屋で
寝込んでおり、それを知っていた彼は、その朝、「水を買って
来てあげるよ」と言い出掛けていった。以外と「良い奴だな」
と思ってしばらくは待っていたが、結局彼が水を持って帰ってきたのは、
夕方の5時過ぎであった。

私は、昼頃まで寝ていたが耐えられなくなり、宿のオヤジに
付き添ってもらい病院へ。尻に太い注射を2本打たれ、宿の
部屋に戻って寝ていたのであった。

彼は帰ってくるなり、開口一番「キャビア寿司食いに行きませんか?」
とぬるい水を渡してくれた。

彼は熱を出して寝ている人に、生モノを薦めるのであった。

「今、そんなもん食えないよ」と言うと、「そうですよね、生モノは
無理ですよね。じゃあ、中華行きましょうよ。マーボー豆腐なら
火が通ってるから食えますよね。」と真顔で言うのであった。

「そういう問題じゃないだろ。熱を出している時に、脂っこい
マーボー豆腐なんか食いたいわけねえだろ」と、説教のひとつでも
してやろうかと思ったが、悪気はなさそうなので、まあ、丁寧にお断りした。


そして後日、やはり彼は、旅行人にその時のことを投稿していた。
そこには「今イランのテヘランにいます。連れが部屋で寝込んで
いるので、一人でキャビア寿司を食べに行きました…」というような
見出しの記事であった。

いつの間にか、私は彼の連れになっていた…

当時、拓殖大学の4年生だった彼は、その後ジャスコに就職したと
ハガキが届いた。そのハガキは、北朝鮮の平壌からでどうやら
入社2年目に有休を取り旅行をしているようであった。

今でも旅行人というと、彼を思い出す。



























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