ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

難題

2008-06-17 20:39:29 | 時事(国内)
今から約20年前、連続幼女誘拐殺人事件を引き起こした
宮崎勤死刑囚の執行が、本日行われたそうである。

もう20年も前になるのか、という感じだが、思えばバブル
真っ只中に起きた、今に続く猟奇的殺人への第一歩となるような
事件であった。それにしても、死刑判決まで16年。
それから刑の執行まで2年強…。
日本の裁判は本当に長すぎる感がある。

現在では色々な視点から迅速化が進められているようだが、
それでも、例えば光市母子殺害事件のように、戦術や戦略によっては
水泡に帰することもあるのである。

また、死刑制度に関しては様々な意見があるが、現在の刑法では
6ヶ月以内に刑の執行を行うとされているのに、現状は全く
守られていない。中には個人的思想から死刑執行決裁を拒否する
法務大臣までいるのが、現状である。

誰もが、人を殺してしまう決断などしたくないに決まっている。
確かにそれは人としては理解できるが、しかしやはり、与えられた
職を全うできないなら、最初から法務大臣への指名を断れ、
と言いたい。始めから、全て承知の方に任せるのが筋であろう。
また、それが法治国家というものである。

この宮崎死刑囚の場合、罪を犯してから死刑執行の本日まで、
犠牲者とその遺族への謝罪の念や贖罪の気持ちが一言もなかったという。

死刑をもって犠牲者が帰ってくるわけでも、遺族の苦しみや悲しみが
癒えるわけでもないが、ある意味、残された方々にとってひとつの
プラスの区切りのとなるのであれば、死刑制度というものがいい方向に
機能しているのではないかと、個人的には思っている。

非常に難しい問題だが、裁判員制度が始まる来年からは、我々全ての
一般人にも今よりは身近な問題になるのかもしれない。


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