ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

間違える

2008-10-05 17:27:34 | 時事(海外)
先月末のことである。とあるアルゼンチン人の女性旅行客が、
旅の目的地のシドニーに到着した。
ところがそこは、にぎやかな大都会ではなく活気のない、
うらさびれた炭鉱町であった。行き先の地名こそ間違っては
いなかったが、なんと大陸を間違ってしまっていた。

こんなことも、あるのである。

女性は、アルゼンチン、ブエノスアイレスに住むアゲロさん34歳。
旅行先であるオーストラリアのシドニーに向かうつもりが、なんと
着いた先は、カナダ、ノバスコシア州のシドニーであった。

行き先を取り違えていることが明らかになったのは、目的地までの
最後の経由地であるカナダ、ハリファクスで小型プロペラ機に
乗り込んだあとであった。アゲロさんと親しくなった地元住民によると
「彼女は飛行機の窓から写真を撮っていたけど、『何か変ねえ』
とつぶやいていた」と語ったそうである。

行き先を取り違えたのは、インターネットで航空券を予約する際の
不注意が原因だったという。しかし、間違った行き先に着いてしまった
アゲロさんは、あきらめてカナダのシドニーを楽しむことに決めた
そうである。

果たして楽しめる場所だったのかどうかは疑問だが、ポジティブ思考は
大変、結構である。しかし、よく考えれば最初のフライトの行き先、
利用する航空会社などで、ある程度はわかりそうな気もするのだが…

しかし、カナダのシドニーに、オーストラリアと間違えてやってくる
観光客は、何も、アゲロさんが初めてではないらしい。現地の旅行会社に
よると、2002年にも2人の英国人がオーストラリアのシドニーと間違えて
やってきたという。

また、カナダ西端のブリティッシュコロンビア州にあるスペル違いの
シドニー(Sidney)にも、ドイツ人とチェコスロバキア人旅行客が
オーストラリアのシドニーと間違えてやってきたことがあるという。

行き先を間違える…。

バスや電車の話ならまだわかるが、国際線の飛行機の話である。

ひとつには、旅行会社を通さずにインターネットで自ら航空券を
購入することができるようになったことが理由でもあろう。
便利になっていく半面、チェック機能が働かず、このような時は
当然、自己責任となる。

ラテン系のアゲロさんのような方なら、間違えても気持ちを切り替えて
楽しむことも出来るだろうが、普通の日本人なら、せっかく休みを取り、
何十万円も支払ったあげく、訳のわからない寂れた街が目的地では、
自己責任とは言え、やり切れないだろう。

インターネットで自ら予約する場合、日付け、出発時刻、到着時間、
乗り継ぎ時間、氏名、行き先、最低でもこれらの項目のチェックと
氏名、行き先のスペールミスの再確認は怠り無くやるべきである。

ただし、お土産話としては、これ以上楽しめる話もないような気もするが…。




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