ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

おかしな話

2010-11-09 11:30:36 | 時事(国内)
近年、FTA締結とかTPP協議などと良く議論されている。

正確に何というのかわからないが、要は貿易自由化の流
れで、「関税なんかなくしてしまえ」ということだろう
と個人的には理解している。

うちも、海外からモノを輸入して生業を立てているので
関税など無いほうが断然ありがたいし、どうせなら世界中
の国々との間で、「こういう制度は一斉にやめましょう」
ということになってくれたら、大変うれしいことである。

近年、日本は徐々に周辺国との関税撤廃を進めてはいるが、
しかし、決まって農業分野での交渉が行き詰る。

詳しくは知らないが、日本の農業は、規模と価格で世界に
勝てるわけはないので、国からのある程度の保護が必要で
あるという理屈と、食料自給率アップという視点からもや
はり支援が必要ということになっている。

しかし、これはおかしい。

食は人が生きていくうえで最も大事なモノのひとつだとい
うことは理解できるが、農業も資本主義社会の中ではひと
つの職業である。競争にさらされるのは当然だし、特別視
は規制緩和の流れからも逆行している。

それに例え、日本の農業が壊滅して「魚沼産こしひかり」
や「ささにしき」が無くなろうが所詮、美味しい米が食え
なくなるだけで、他に食い物などいくらでもあるし、おそ
らく誰かが金持ち相手に復活させて作るだろう。そして、
そういう方々は、例え価格が今の3倍になっても買うはず
である。

国の支援がないと出来ないような農業は潰れても仕方ない
のである。

そのうえで、国策的に中国のように海外に土地を確保し、
そこで長期的に日本人の口に合う食料を作り、来るべき
世界的規模の食料争奪戦に備えればいいのだ。

農業分野での障害がなくなれば、日本も多くの国との
関税撤廃条約を結べやすくなるし、それは巡りめぐっ
て我々日本人の為、そしてまた、うちのような弱小輸
入業者の為にもなるのである。

これで万々歳である…?

あれっ、そうすると食料がすべて輸入品となり価格が
高騰してしまうのか?

まぁ、そうなったら安価な中国産の高濃度農薬食品を
洗剤で洗って食べるしかないな…。

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