ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

レトロ

2013-05-23 21:09:50 | つぶやき
先日、バンコクで小さな絵を買った。

絵といっても、昔のポスターらしきものを模して描いた小さなものである。
元来、絵などにはまったく興味はなく、また、これまでに購入したことも
なかったが、何か惹かれるものがあったのかもしれない。一度は通り過ぎ
たものの、頭から離れず、しばらしくしてまた戻ってきて買ってしまった。

しかも、4枚。もっとも、4枚でも私が泊っているバンコクのホテル1泊分
にも満たない額である。

自宅に帰り、どこに飾ろうかと思案していると、妻が露骨に嫌な顔をするの
で、控え目な場所として、廊下やトイレに飾った。
トイレに時間が少し長くなった。ささやかな幸せである。

昔、20年以上前、初めて中国に行った時、上海の骨董品屋さんのようなところ
で、日本の古いお酒のメーカーのポスターを見つけた。四隅はぼろぼろでシミ
だらけだったが、紙質の良さそうなその1枚は、確かにコピー品とは違っていた。
もっとも、その時はコピー品など見かけなかったので、そういう意識はなかった
けれど…。

もう、いくらだったのか記憶にないが、高いことを言われたのか、結局、買わ
なかったのだが、それから何年か後に中国へ行くと、そこら中にコピーされた
ものが当時、10元程度で売られていて、それを見て、やっぱりあれは本物だった
と確信した。

今回買った絵の話とは、全く関係ないが、トイレに座ってこの絵を見ていた時、
急にあのときのことを思い出したので、書いてしまった。

ちなみにこの絵は、戦前の日本航空輸送株式会社(JALとは違うらしい…)の東京
から大連までの就航を記念したポスターらしきものを模して書いたもののようだっ
た。着物と大きな日傘をさした洋装の女性がプロペラ機と一緒に描かれている。
その配色が何とも言えないのである。そして、その下に東京ー大阪ー福岡ー蔚山ー
京城ー平壌ー大連というルートが漢字で書いてある。当時は大連に行くのに、給油
などのため、これだけ寄港しなければならなかったようだ。

飽きるまで飾っておきたいと思うが、いつか、知らない間に、妻に捨てられてしま
いそうな予感もしている。

気をつけねば…。

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