ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

転落人生

2017-06-11 21:51:30 | 時事(国内)
偶然、ネットで「東大生の転落人生」なる記事を見つけた。

件の彼は年齢40歳、職業は介護士で年収およそ300万円。転落人生の事の発端は
仕事を辞めて旅に出たことだという。

東大卒業後、大手生保に勤めたが、夢だった世界一周の旅に出るため、後先考えずに
27歳で退社。年収は700万円を超えていたらしい。

それから2年間、世界各地を放浪後、行き着いた先はタイだった。「居心地がよかったから」
との理由でタイの日系企業に契約社員として就職。年収は250万円だったらしい。けれどそ
の後、08年に起きたリーマン・ショックで突然解雇。そのままタイで転職先を探したが、
求人自体が減っている状況で諦めて帰国。このときすでに32歳。

海外放浪による2年間の職歴空白、その後の現地採用も契約社員だったため、どの会社も評
価してくれず、東大卒ながら日本での転職に尽く失敗。結局、正社員での採用を断念。

その後、保険会社代理店の契約社員や市役所の臨時職員を転々とした後、4年前に介護士と
して働き始め現在に至っている。

「こうなるなら、最初の大手生保を辞めるべきじゃなかったんでしょうね…」と、今では
旅に出たことを、大変、後悔しているとのこと。

日本がいかに、再チャレンジし難い社会なのかがわかる話でもある。東大でもこうなのだ
から三流大学なら言わずもがなだ。

ただ彼の場合、タイで留まったことが傷口を広げてしまったような気がする。あのまま日本
へまっすぐ帰っていれば、2年のブランクで済んだわけで、そのくらいなら、何とかなったの
かなと…。さらにタイで働くなら、当初から正社員を探すべきで、そのあたりは東大卒ならな
んとかなったはずで、ちょっともったいなかったかなと思う。

もっとも仕事となると、学力よりも人間的にどうかという部分も重要なのでなんとも言え
ないけれど…。

ただ、残念なのは、世界一周旅行という夢を叶えてしまったのに、それを後悔している
ということだ。もしかすると、彼の場合、まだ旅が足りなかったのかもしれない。結果論でい
えば、どうせこうなるのなら、あと3年くらい旅をしてても良かったのにと思える…。

さらに、今からタイという選択肢もあるような…。

まさに人生いろいろだ…。


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