ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

バッタ本

2017-08-11 14:36:15 | 
「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎著を読んだ。

タイトルにつられて、つい、手に取ってしまったが、面白かった。筆者は昆虫学者だ。
ファーブルに憧れ、昆虫学者になることを心に誓い、子供の頃から「バッタに食べられたい」
というのが夢になった。その夢を叶えるために、31歳の時、バッタが大発生しているという
西アフリカのモーリタニアへ…。

当然、様々な苦難が待ち受ける。

まさか「バッタがいない」という状況になるとは。最悪だ。大発生すると評判のバッタが不在
になるなんて、一体何しにアフリカにやってきたのか…」

「バッタを失い、自分がいかにバッタに依存して生きてきたのかを痛感していた。自分からバッタ
をとったら何が残るのだろう。私の研究者としての魅力は、もしかしたら何もないのではないか。
バッタがいなければ何もできない。まるで翼の折れたエンジェルくらい役立たずではないか…」

終始、このようなノリだ。

ただ、彼の行動力や夢の実現に向けて一点集中で取り組む覚悟や、様々な苦難を乗り越えていく
姿は、本当に凄いものがある。

こんな日本人もいる。

ちょっと勇気をもらえる本だった。
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