今日は、朝から大阪へ。
車中で、「東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」下川裕治著を
読んだ。この方、もうかれこれ30年近く、この貧乏旅行スタイルで旅をして、そ
れを本に綴っている人である。
別に何をするでもない。一応、テーマのようなものはあるが、汽車やバスに乗って
移動し、安宿に泊まり屋台で食事をする。ただそれだけ。それで一冊の本が出来上
がる。今回はタイとミャンマーのすべての鉄道路線を制覇する、という目的がテーマ
になっている。
けれど、内容は時刻表にも載ってない謎の路線を求める苦悩と、乗り続ける苦痛が
書かれているのが主で、期待したミャンマーの辺境の街や村の様子は皆無でちょっと
がっかり。
いつもの下川ワールドではなく、まるで、「宮脇俊三の世界」だ。
一部の乗り鉄でもない限り、楽しめないだろう。
今後は、東南アジア全路線制覇を目指すという。ただ、乗るのが目的になってしまうと、
それはもう苦行でしかなく、単に自己満足の世界であり、乗り終えた達成感を読者と共
有するのは難しいのではないかと思う。
宮脇俊三の国鉄全線完乗を記した「時刻表2万キロ」とは、比べるまでもないが、名作に
対し駄作と言っていいほど、読んでまったく何も残らない一冊だった。
次回に期待したい。
車中で、「東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」下川裕治著を
読んだ。この方、もうかれこれ30年近く、この貧乏旅行スタイルで旅をして、そ
れを本に綴っている人である。
別に何をするでもない。一応、テーマのようなものはあるが、汽車やバスに乗って
移動し、安宿に泊まり屋台で食事をする。ただそれだけ。それで一冊の本が出来上
がる。今回はタイとミャンマーのすべての鉄道路線を制覇する、という目的がテーマ
になっている。
けれど、内容は時刻表にも載ってない謎の路線を求める苦悩と、乗り続ける苦痛が
書かれているのが主で、期待したミャンマーの辺境の街や村の様子は皆無でちょっと
がっかり。
いつもの下川ワールドではなく、まるで、「宮脇俊三の世界」だ。
一部の乗り鉄でもない限り、楽しめないだろう。
今後は、東南アジア全路線制覇を目指すという。ただ、乗るのが目的になってしまうと、
それはもう苦行でしかなく、単に自己満足の世界であり、乗り終えた達成感を読者と共
有するのは難しいのではないかと思う。
宮脇俊三の国鉄全線完乗を記した「時刻表2万キロ」とは、比べるまでもないが、名作に
対し駄作と言っていいほど、読んでまったく何も残らない一冊だった。
次回に期待したい。