ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

今さら…

2019-11-28 21:42:37 | 時事(海外)
先日、香港へ旅行に行ってきたお客さんと話をした。

香港島も九龍側も観光で訪れるような場所では、特に混乱や大きなデモには遭遇したなかったらしい。選挙の後だったということもあるのかもしれない。ただお店が閉まっていたり、バリケードの跡や警察の数が多かったりという、なんとなくザワザワした感があったとも話していた。

区議選挙で民主派が圧勝し、一応、デモも収束したように見える。知らなかったが、この区議選挙、実際は当選した区議らにはほぼ政治に影響を与えるような力などなく、見方によっては世論調査程度という人もいるのだとか。それでも投票率が70%を超え、一応、民意を反映する住民投票くらいのインパクトにはなったような気がしている。

イギリスが香港を手放す時、中国との間で合意した香港基本法には「最終的には全議員が普通選挙によって選出されるという目的に達する…」一文があった。けれど中国はさまざまな理由をつけ、これをなかったことにしようとしている。それに対して香港の人たちが怒っているわけだ。ただ、中国としては普通選挙はなんとしても受け入れられない。それは中国共産党の独裁を維持できない危険を孕んでいるからだ。そういう意味では、香港の民主化運動は不毛だ。

香港が返還されたとき、50年後、香港が中国化するのか、中国が香港化するかという予測があった。返還から22年の今年、誰が見ても香港の中国化の傾向のほうが強い。これからの28年、おそらく何回となくデモや騒乱が起きるるだろう。それがどう作用するのかにかかっている。

とはいっても、おそらく中国は力で潰してしまうはず。

せめてイギリスは一国二制度の期間を100年にすべきだったと今更ながらに思う。

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