28歳で旅に出て、50歳になった今でも旅を続けている日本人の記事が出ていた。
22年間の間、一度も日本に帰らず資金は大道芸で路上で稼ぎながらというから凄い。もっとも表向きはそう言うしかないが、おそらくはどこかでこっそり働いていたこともあると思う。欧米では投げ銭だけでも、そこそこ稼げることもあるだろうけれど、途上国ではそうはいかない。稼げないエリアを目指す前に、ある程度まとまったお金も必要だろうから、多分どこかで…と勝手に想像してしまう。
また移動手段はすべて人力だけというのも驚きだ。陸路は自転車、回路は手漕ぎボートだという。では太平洋や大西洋はどうやって渡るのだろうと思ったら、すでにスポンサーが付いていて、結構、立派なボートが提供されていた。おそらくGPS機能や様々な設備も付いて、食料なども充分サポートされていると思われる。素人が海を人力で渡るというのは、命にかかわるので普通の旅人はやれないし、まずやらない。
今は昔とは違いSNSで常に人と繋がりながら旅ができるから、人の目に触れやすいし、賛同者も見つけやすいだろう。けれどこういうスポンサーを見つけたりすることもひとつの才能とか能力で誰でもできることではない。ただボケーっと旅をしていてはこういう展開にはならない。やっぱり賢い人は、どこか違うのかもしれない。
でもこうやってスポンサーが付いてちょっと知れた人になればなるほど、彼のこれからの旅は死に旅になってしまうような気がしてならない。確かに後ろ盾があれば資金的にも楽だし様々な恩恵も受けやすい。けれどお金が無ければ、それなりに知恵と工夫と勢いで乗り切り、そこで上手く乗り切った達成感は何物にも代えがたいはずだ。もっともある程度サポートがあろうとなかろうと、自力で進んでいく事には変わりはないけれど…。
それでも旅はアンダー―グランドでやるべき、と思えてならない。
ただしサポートが無ければあのような立派な船は手に入らず、そうなると今現在挑戦中の大西洋横断には挑戦できなかったわけで、それを考えれば、やっぱり彼の選択は賢いのかなと思ったり…。
彼の旅はまだあと何年も続くらしい。
最初は30歳で帰国しようと思い、その後は40歳で帰ろうと。けれどまだ旅を止められず、その後はもう日本に帰ってからの社会復帰とかそういう考えはなくなったと書かれていた。
彼の凄い所は人生のほぼど真ん中のほぼすべての時間を自分のやりたいことに費やしている勇気が素晴らしい。旅などは所詮、娯楽や趣味以外の何物でもなく、それをやり続けたからと言って特に何も凄いことなどし何の経歴にもならない。けれどそんなことでも続けていく事で何か道が開けることもあるのかなと、ちょっと勇気を貰える話になっていると思う。
彼が帰国して後、何をするのかわからないけれど…。
やりたくないことは、出来るだけやらなくて良い人生。
これが本質的には真の勝ち組ではないかと信じて疑わない私にとって、四半世紀も旅を続ける彼は間違いなく人生の勝ち組である。
もし来世があれば、ぜひ私もやってみたい。
22年間の間、一度も日本に帰らず資金は大道芸で路上で稼ぎながらというから凄い。もっとも表向きはそう言うしかないが、おそらくはどこかでこっそり働いていたこともあると思う。欧米では投げ銭だけでも、そこそこ稼げることもあるだろうけれど、途上国ではそうはいかない。稼げないエリアを目指す前に、ある程度まとまったお金も必要だろうから、多分どこかで…と勝手に想像してしまう。
また移動手段はすべて人力だけというのも驚きだ。陸路は自転車、回路は手漕ぎボートだという。では太平洋や大西洋はどうやって渡るのだろうと思ったら、すでにスポンサーが付いていて、結構、立派なボートが提供されていた。おそらくGPS機能や様々な設備も付いて、食料なども充分サポートされていると思われる。素人が海を人力で渡るというのは、命にかかわるので普通の旅人はやれないし、まずやらない。
今は昔とは違いSNSで常に人と繋がりながら旅ができるから、人の目に触れやすいし、賛同者も見つけやすいだろう。けれどこういうスポンサーを見つけたりすることもひとつの才能とか能力で誰でもできることではない。ただボケーっと旅をしていてはこういう展開にはならない。やっぱり賢い人は、どこか違うのかもしれない。
でもこうやってスポンサーが付いてちょっと知れた人になればなるほど、彼のこれからの旅は死に旅になってしまうような気がしてならない。確かに後ろ盾があれば資金的にも楽だし様々な恩恵も受けやすい。けれどお金が無ければ、それなりに知恵と工夫と勢いで乗り切り、そこで上手く乗り切った達成感は何物にも代えがたいはずだ。もっともある程度サポートがあろうとなかろうと、自力で進んでいく事には変わりはないけれど…。
それでも旅はアンダー―グランドでやるべき、と思えてならない。
ただしサポートが無ければあのような立派な船は手に入らず、そうなると今現在挑戦中の大西洋横断には挑戦できなかったわけで、それを考えれば、やっぱり彼の選択は賢いのかなと思ったり…。
彼の旅はまだあと何年も続くらしい。
最初は30歳で帰国しようと思い、その後は40歳で帰ろうと。けれどまだ旅を止められず、その後はもう日本に帰ってからの社会復帰とかそういう考えはなくなったと書かれていた。
彼の凄い所は人生のほぼど真ん中のほぼすべての時間を自分のやりたいことに費やしている勇気が素晴らしい。旅などは所詮、娯楽や趣味以外の何物でもなく、それをやり続けたからと言って特に何も凄いことなどし何の経歴にもならない。けれどそんなことでも続けていく事で何か道が開けることもあるのかなと、ちょっと勇気を貰える話になっていると思う。
彼が帰国して後、何をするのかわからないけれど…。
やりたくないことは、出来るだけやらなくて良い人生。
これが本質的には真の勝ち組ではないかと信じて疑わない私にとって、四半世紀も旅を続ける彼は間違いなく人生の勝ち組である。
もし来世があれば、ぜひ私もやってみたい。