ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

花粉症と香港デモ

2019-11-11 21:48:16 | 時事(海外)
先日から、家族3人で花粉症の舌下免疫療法を始めた。

うちは3人ともスギ花粉重傷者なので、毎年、春になると薬の服用に迫られる。私などは一番強い薬を飲んでも辛いシーズンもある。つい数か月前だったか、将来的に花粉症の薬などの保険適用を見直すなどという報道もあり、以前からやってもいいかなと思っていたところだったので、いいタイミングかと思い、皆で始めることにした。

と言っても毎日、薬を飲むだけ。だがこの薬、服用後に眠くなるので困っている。今日で3日目だが、夕食後に服用すると、その後、急激に睡魔に襲われる。なので、そのまま朝まで寝てしまう日が続いた。症状は人それぞれで私と妻が眠くなり、娘は何ともない。で、今日、気づいたのだが、この薬、別段、夕食後に服用しなくてもよかったのだ。従来の薬とすっかり勘違いしていた。眠剤代わりに、寝る前に飲めばさらに深い眠りを得られ一石二鳥かもしれない。今日からそうしよう。

ついに香港のデモで死者が出た。

さらに警官が発砲して重傷者も…なんていう報道もある。まったく終わりの見えない騒動になってしまっている。先日、香港の空港を使った。香港市内は通らずに中国の深圳湾のボーダーから高速道路を使って香港に入境したので市内の様子はわからなかったが、空港はターミナルビルに入るのに厳しいセキュリティーチェックが行われるようになっていた。ビルに入るまでに物凄く時間がかかる。けれど、ターミナルの中はいつもより随分、人が少なく、チェックインから出国審査までからあっという間に終わった。やはり香港を訪れる人が減っているようにも感じた。

金平の指示でデモに強い圧力をかける、デモ隊はさらに反発する。
デモのスローガンも「香港人、頑張れ」から「香港人は復讐する」に変わった。

諸外国は表立っての支援は難しいと思うが、英国はせめてデモ参加者全員に、パスポートを発行してあげてもいいのではないかと思う。

それでも、最後は政府が力で押さえつける形で収束しそうな嫌な予感がしている。


コメント

友人来訪

2019-11-07 18:04:49 | つぶやき
軽井沢に暮らす友人夫婦が訪ねてきてくれた。将来的にどこか暖かい土地で暮らすことを考えていて、その物件探しの途中で寄ってくれた。本当は仕事だったのだが、2年ぶりだったこともあり、仕事はお休みにすることに…。

友人夫婦とは20年前に旅先であったのが縁で、それが今も続いている。積る話もあり、朝から夕方まですっかり楽しく話し込んでしまった。

で、このお二人、来月からインドからミャンマーを経てタイへ至る陸路の旅に出ることになっている。期間は3か月ほど。ルートはインド西部から一旦南下して東部を北上する。そこからインド東北部へ入りミャンマーへ抜ける。ミャンマー側は西から白骨街道を通り、横断する形でタイへ。このコースは80年代から90年代の当時のバックパッカーにとっては幻のルートだった。それが昨年の夏、このルート上にあるインド東北部とミャンマーの国境がついに開いたのだ。数年前に一時的に開いたことがあるようだが、戦後70年以上、頑なに閉じていたインドとミャンマーの国境が開いたのを知ったときは、ちょっと感動すらした。

これによりインドからタイへの陸路の移動が可能になったのと、同時にミャンマーとインド東北部の、これまで外国人に未開放だった場所がどんどん開かれていった。まさに今が旬。開いてから未だ1年ほど、旅好きにはとても魅力的な場所だと思う。そこへ3か月も時間を取って行けるなんて、うらやましいに尽きる。

人生、ひたすら裏街道を歩むこのお二人。
話をしていると、まじめに働いているのがちょっとアホらしくなってくる。

それにしても、旅は行けるときに行っておかないと…とつくづく思う。いつまでも健康でいられる保証なんてないし、タイミングを逃すとなかなか行けなくなってしまうもの。

遥かなるインパール…。

いつかは、行ってみたいな…。



コメント

関税の話

2019-11-05 22:11:08 | つぶやき
つい先日、中国のカーゴ屋さんで、中国と韓国とは、すでにFTA(関税撤廃)が結ばれているということを初めて知った。つまり中国と韓国は一部の例外を除くと、関税なしでモノの輸出入ができるということになっている。ちなみに日本は、未だ韓国ともFTAは結んでいない。
このところ日中韓のFTAの話し合いもされているようだが、おそらくは当分はないだろうと思っている。

うちなど弱小輸入業者でもあるので、常にモノを輸入するときに関税の大きさを実感している。ちなみうちはタイからもモノを運んでいるのだが、タイと日本はすでにFTAが結ばれていて、こちらは関税のストレスからは解放されている。

中国からモノを輸入する時、関税手数料と中国輸出通関手数料、それに関税と消費税の4つの税金が課せられる。関税手数料は段ボールひと箱に対して200円と輸出通関手数料が80円、つまり段ボールひと箱にたいして280円かかる。消費税は10%だ。この10%には商品代金と送料と関税を足したものに対して10%かかるということ。

当然だが、関税は商品の内容によって変わる。うちは衣料品や雑貨が主なので、例えばTシャツなら7.4~10.9%、ジャケットやトップスやワンピースなどは5.3~12.8%かかる。マフラーやスカーフで4.4~9.1%。革のバッグで8~16パーセント、アクセサリーなら5.2~5.4%といったところだ。ちなみにウール(毛皮)のコートには20%もかかる。

よくわからないのは、毛皮のコートとアクセサリー以外は、同じ商品でも関税に大きな開きがあるということ。アウターなどは5.3%と12.8%と倍以上の開きがあり、これだけの差があると当然、売価にもに大きく影響してくる。時には安く、時には高くということが度々、起きる。こればかりは、どういう風に判断しているのか、まったくわからない。運を天に任すしかないし、下手に文句を言っても、まず覆ることがないので、受け止めるしかない。

なので、いつも荷物が届くときは、ちょっとドキドキする。
関税が低めの時は小躍りし、高めの時はため息をつき落ち込む。

明日は荷物が届くことになっている。

どこか受験の合格発表を待つ心境に似ている。


コメント

青空理髪店

2019-11-03 05:29:23 | つぶやき
帰国しました。

この時期の華南は1年で一番過ごしやすい時期で、滞在中は天気も良くて本当に気持ちよかった。湿気もなく、からっとしていて爽やかで…。そして、埃っぽくない。実はこれが重要で、空気が澄んでいるように感じられるなんて本当に少ない。いついっても、霞んでいるし、晴れていても青空なんてなかなか出会えない。ただ、このようなベストシーズンはたったひと月程度らしい。来月には、ぐっと冷え込みジャケットが必要になる。で、再び、どんより霞んでしまう。それでも日本よりは、温かいけれど…。

最近の中国は、景気の減速が加速なんていうことも言われている。そういえば定宿の1階に入っていた食堂が閉店していた。ふた月前までは営業していたのに…。宿泊者の朝食はこの食堂で食べるので、どうするのだろうと思ったが、朝だけはいつものスタッフで営業していた。気づくと近くのコンビニも無くなっている。景気とは関係ないんだろうけれど、なんだかんだと店の移り変わりが激しい。安食堂がおしゃれな美容室に変わっていたり、個人食堂がチェーン店になっていたりして、古い建物がどんどん新しくなっていっている。

宿の近くにある古い8階建てのアパート。エレベーターがないことからも、相当、古いと思われる。それでも出窓があったりして、きっと当時は、おしゃれな最先端住宅だったのかもしれない。そのアパートの出入り口にあたるに場所に床屋さんがある。といっても鏡と椅子だけの青空床屋だ。軒先のような屋根がちょっとあるが、風の強い雨の日はきっと濡れてしまう。初めて来た9年前からずっとこの場所で営業している。やっているのは60代くらいのおじさん、いつもネクタイなしの紺色のスーツ姿、腰には鋏を入れるベルトがついている。

さすがにここで髪を切る勇気はないが、以前から気になっていたのはそのお値段。水回りもないのでメニューはカットのみのはず。通常、普通の店でカットのみはおおよそ40元(620円)から。おしゃれなところだと60元(930円)とか80元(1,240円)なんていうところもある。ただ、ここは青空だ。おそらく家賃などいくらもしないだろう。で、今回、仕事の終わった夕方、この床屋さんの見えるすぐ近くに座り、露店で買った茹でたトウモロコシを食べながらぼーっと見ていた。ひとりのお客さんがカットを終え、お金を払っている。キャッシュレス化が進む中国だが、ここにはまだ、QRコードを示すボードはなかった。払ったのは20元札(310円)だ。店主はお釣りを渡している。札が2~3枚ほどあった。それは1元札。ということは、カット料金は17元(264円)か18元(279円)ということになる。通常の店の半値以下だ。

今の中国の物価を考えてもやはり安い。果たしてこの青空理髪店、一体、1日、何人のお客さんが来るのだろう?10人でおよそ2,500円、20人でおよそ5,000円ほどの収入になる。月に25日稼働したとして6万2千円から12万円くらいの間だろうか。家賃がわずかにあったとしても、ほとんどが利益なので、まぁ、やっていけるんだろうなとは思う。

変化の激しい中国だが、田舎ではなく大都市でもこういう理髪店が、まだ残っている。

なぜだろう、こういう風景を見ると、ちょっとホッとする。

いつまでもがんばっていてほしいと思う。

今度、勇気を出して、ちょっと切ってもらおうかな…。

やっぱり、無理だな。


コメント