ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

一歩前進、二歩後退

2020-08-05 15:39:27 | 時事(国内)
今日、愛知県に独自の緊急事態宣言が出た。

いや発出は明日から、ということらしいが…。すでに岐阜県では数日前にやはり県独自の緊急事態宣言が発出され、再び入居しているテナントから時短要請のお願いをされる。せっかく客足も戻りつつあったというのに、発令後、再び、街から人が消えてしまった。5月後半を思わせる商業施設内は終日、シーンと静まり返っている。

本当に今の時点で宣言は必要だったのか、大いに疑問に思う。夜の街に絞った規制だけで充分ではないのかと多くの人が思っている。県独自とは言え、宣言のインパクトは非常に強く、人々の行動範囲を規制してしまう。一方で経済を回して行かねばならないのに、昼間の人の動きまで止まてしまう必要が果たしてあるのか不思議だ。

東京や大阪は、陽性の人数の割に、宣言は未だ出ていない。

陽性者の全体数で見るよりも、重症者の人数の基準で、様々な判断をしていただきたい。

それにしても暑い。

北海道 宗谷岬の肌寒さが恋しくなる。

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札幌 日本一危険な動物園編

2020-08-04 19:22:01 | 旅行(国内)
娘を宗谷岬へ付き合わせてしまったので、札幌に戻ったら、動物園に連れていく約束をしていた。北海道の動物園と言えば、旭川の旭山動物園が有名だが、札幌にはちょっと変わった動物園がある。

それが「日本一危険な動物園」だ。

以前、ユーチューバーのフィッシャーズがこの動物園を訪れた時の動画を見た娘が一度、行ってみたいと言っていた動物園だった。札幌市内から地下鉄とバスを乗り継いでおよそ1時間の山間にある。

正式名「ノースサファリ サッポロ」

入り口に着くと、ひと際大きな看板に「当園は普通の動物園ではありません、危険です。ケガや物損は補償できません、すべて自己責任です。了承した上での入園になります。」とデカデカと書いてある。基本、すべての動物園との距離が近い。さらに多くの動物にも触り放題。また、別料金だがライオンにハイエナ、キリンなどにエサやりができ、普通の動物園とは一風変わっている。

ライオンの釣り堀という名のエサやりがある。ライオンの檻の上に上がると真ん中が大きく開いている。そこへ生肉の付いた竿を垂らすとライオンが喰いついてくるというもの。もしもライオンに引っ張られ檻の中へ落ちて喰われても自己責任ということらしい。そういえば、見守るスタッフは皆無だった。現在、コロナで休止中だが、ライオンの肉球を触るというのもあった。

さらに園長さんと一緒にトラの檻の中に入り、トラと対面し、トングでエサをやるというエサやりもある。トラとの距離1メートル。一応、鎖には繋がれてはいるが、柵がない対面にはちょっとビビるほどの迫力だ。これ3人で1000円。他にも巨大なヘビを首に巻いたり、ナマケモノにカワウソ、マイクロ豚にフクロウに陸ガメなどなど、全部、タダで触り放題。

さらにデンジャラスゾーンというのがある。

こちらはあらためて、誓約書に署名して入る。まず毒蛇の部屋。床に毒蛇がいる。噛まれないように木の切り株の上をトントンと進んでいくように道が作られている。万が一、つまずいて落ちて噛まれても自己責任ということらしい。そしてピラニア、たくさんいるピラニアの水槽に一本の細い板が引かれている。その上を歩いて進んでいく。万が一、落ちて噛まれても自己責任。ワニも同じような作りで、落ちたら死にますと書かれていた。後は気持ちの悪い幼虫が何百匹も入っているタライを飛び越えたり、巨大なゴキブリがいたり、ともかく罰ゲーム感覚のアスレチック要素満載の動物園だった。

動物園が好きではない人にも、まぁ、楽しめる。普通の動物園との一番の差は、お客さんに対して全くサービス精神がないこと。基本、すべてほっとらかしのセルフだ。一見、ふざけているのかポリシーなのかわかり難いが、これが案外、心地良い。緩い管理で自己責任で遊ぶ。動物なんだから、触って嫌がられて噛まれても仕方がない。それが怖いなら触らなければ良いというのも実にシンプルでわかりやすい。

併設されているアスレチックも、やっぱり自己責任だった。本格的なジップラインでさえ、装備の装着もセルフだし、ヘルメットすらなかった。セルフで人を置かない。安全は自分で担保する。だからなんでも安いし、規制もない。

もしかすると、ここは動物園ビジネスの隙間を狙ったのかもしれない。

とりあえず、娘は大満足だった。

動物好きの方、ぜひ一度、行ってみては…
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北海道 稚内編

2020-08-03 20:08:23 | 旅行(国内)
北海道、稚内の宗谷岬へ行って来た。

日本の最北端、正確に言うと、本土最北端の地。ロシアのサハリンまで41キロ。行った日は晴れで、気温20度、けれど海風が冷たく、体感温度は15~16度の感じで肌寒かった。サハリンが見える日もあるらしいが、この日は全く見えずちょっと残念。観光客はほとんどいなかったが、バイクで旅するライダーの方々が結構、集まっていた。

稚内へは、札幌からJRの特急でおよそ5時間20分。北海道には元々、特急も含めすべての列車に5日間乗り放題で24000円という切符がある。今回、それが北海道版GoToトラベルとして半額の12000円になっている。これは窓口でこの金額で購入可能だ。普通に札幌ー稚内を特急利用で移動すると、片道1万円以上するので、かなりお得感のある切符になっている。なんでも、予算が尽きたら終了らしい。

札幌ー稚内を結ぶ特急列車は1日1本のみ。4両編成だが乗客は3割にも満たないほどガラガラだった。旭川を過ぎ、宗谷本線に入ると、無人駅が増え、周辺の風景も北海道のイメージそのものになる。時々、止まる駅もこじんまりしていて、人の乗り降りはほとんどない。たまに古い木造建築の駅舎のある駅もあり、さながら、健さんの映画「ぽっぽや」を思わせる。

突然、車内放送で「この先、列車はシカなどの動物と接触多発区間となります、急停車にご注意ください…」とアナウンスがあった。面白いと思って聞いていたが、帰りの列車で見事、シカと接触し急停車。列車は遅れる羽目に…。本当にあるんだなと納得した。

国境の町、稚内。

昨年まではサハリンのコルサコフまでの船が出ていたのだが、すでに廃止されてしまった。ようやく昨年から極東ロシアへ、電子ビザでの往来が可能になったばかりなので、そのタイミングでの廃止は、往来増の流れに逆行するようで残念でしかない。市内にある寂れた商店街のアーケードにはキリル文字の案内が数多く記されていて、少なからず交流があった痕跡が残っている。

稚内はうら寂れた最果ての港町という感じで、特に何があるわけでもないが、またそれが良い雰囲気を醸し出していて、個人的にこういう町は嫌いではない。稚内では車を借りた。宗谷岬までは30キロほどあり、人数によってはバスで移動するよりも安上がりだ。宗谷岬ともう一つ、ノシャップ岬というのがある。根室の先、納沙布岬と似ていて紛らわしいが、こちらはカタカナ表記、遠くに利尻富士が見えた。また高台には巨大なレーダーアンテナがいくつもある航空自衛隊の駐屯地がある。とても大きな駐屯地で、ここはまさにロシアと対峙する北方の最前線なんだなとつくづく…。

夏の北海道は湿度も低く、本当に気持ちが良かった。もはや本土は亜熱帯になりつつあるので、尚更そう思うのかもしれない。でも、もし今度来るなら、冬だなと思う。やはりこのうら寂れた感を味わうには、人のいない冬の方が、きっと味わい深いはずだ。今度は、ぜひ炭鉱町にも行ってみたい。

そんなことを思いながら札幌へ戻った。
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