ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

山小屋はどこまで便利にすべき?

2016-10-22 22:47:32 | 

週末、天気悪かったせいで山登りせず、体が鈍ってしまい、今日は、妙高へ日帰り。とりあえず今年の工事が終わった髙谷池ヒュッテへ。
そういえばハロウィン。上信越自動車道下り線野尻湖PAのトイレに


可愛らしい。いきな計らい。
天気は、よいはずなのに霧が。
でも、笹ヶ峰に近づくと

晴れ!”笹ヶ峰マジック“
今年は紅葉、近くで見ると葉が枯れていますが(夏の高温、秋の長雨)、全体で見ると、やはり綺麗に





やはり、運動不足と加齢?でバテバテ。空身に近い状態なのに、ヨレヨレ。
なんとか、展望台へ。

遠くには、槍ヶ岳も。

髙谷池ヒュッテ着

以前と比べると

何か今までの開放感からなんとなく砦のような外観に
扉を開けると

ずいぶん、明るく、垢抜けた印象


因みに、以前は

小屋の中で一番寒く、暗い”サティアン“のようだった管理人室も、広く明るく

また、ぶつかりあっていた厨房も、広く明るく

そして今までの食道兼憩いの場は

明るく。
と、ここまではよかった、と思いますが、他には色々と考えさせられることも、

200KVの保冷庫、と冷凍ショーケース
確かに、カレーとハヤシだけ(でも美味しいです)というのは、少し時代遅れな感じはします。でも、この設備を動かすためのエネルギー(電源)はどうするのかしら?一日中発電機回すのかな?
そして、もっと考えさせられるのは

三階建ての小屋のなんと、三階に巨大な水タンク。満タンにすると3tになるそう。強度的に小屋には手を入れたそうですが、本当にこんなもの必要なのかしら。目的はトイレ。すべてを温水洗浄機能付トイレ(ウォッシュレットとはTOTOの登録商標名)。髙谷池の水だそうですが、大丈夫なのか、と。
というのも、この手の設備、たしかにTOTOが世に広めましたが、この発想・技術はTOTOではなく、愛知県の某企業。仕事柄、この会社の幹部の方に開発の歴史を伺うと、水質によってトラブルが多く、大変、とのこと。
もちろん、個人的にはウォッシュレット、嬉しいですが、山小屋にここまで、巨大なタンクを作ってまで設置する必要あるのか、考えさせられます。
しかし、一番問題なのは、国の機関が却下したはずの”シャワールーム“の工事の準備。何かおかしい。
便利とは思いますが、必ずしも水が潤沢にあるわけではない髙谷池の水、どうするのかしら?枯れてしまいます。
どうも、便利に、観光客を、という錦の御旗を掲げて、工事をすること自身が目的と思われてしまいます。
どうも、どこかで、誰が得をしているような。
こういうことを言うと”ヨソ者、都会モノ“は口を出すな、と地方の人達。でも、よく、考えてほしいのは、地方の予算の大半は地方交付税は全国の国民からの税金。但し、地方交付税の必要ない東京都は別。地方の予算、好き勝手に使って良いわけではありません

本当に、これで良いのか?
色々と考えさせられることも。

丁度、今日は、工事関係のトイレ物資の荷卸し

ヘリコプターが来ると風が舞うので、管理人、スタッフと一緒にテント場のテントを守りに。

土曜日、日曜日で約30回の荷卸しだそうです。
下山して、ふれあい会館で汗を流して、名古屋へ。
色々と考えさせられた日帰り登山

コメント
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